見出し画像

「子どものことばかり考えてたら保育は回らないのよ!」

私が辞める直前に副所長と役職のつく人から言われた一言でした。

その当時、私が担当していたのは0歳児5人、1歳児9人の混合クラスでした。まだ新年度が始まってまもない、不安で毎日泣きじゃくる子ども達でしたが、日々奮闘しながらも、可愛い子ども達と楽しく過ごしていたのです。

お手伝い

保育所の勤務形態として、どこも同じだと思いますが、早番・遅番などシフトによって人数の足りないクラスがあると、どこかのクラスから応援でお手伝いをするといったことは、よくある話だと思います。
私の担当クラスは私を含めて3人の保育士で保育をしていました。
・・・そうです。察しがつくと思いますが、必ず応援にいくクラスだったのです。
所長、副所長、先輩保育士が寄ってたかって、「3人もいらないよね」と。「なんで?」日々悶々としながら、泣いてハイハイをする子どもに背を向けて部屋を出ていきました。

とうとう・・・

私にしてみれば、「18人の3歳児、私なら一人で見られる」「なんで21人の2歳児に3人?うちのクラスの方が必要でしょ、3人」との思いがふくらみ、とうとう言ってしまったのです。「オムツ替えや抱っこにおんぶ、不安でなく子ども達、安全な保育を考えると2人では厳しいです。応援に来てもらいたいくらいです。」と。
そして言われた言葉が・・・

「子どものことばかり考えてたら保育は回らないのよ!」


悲しい一言でした。周りにいた同僚は誰も助けてくれず、さーっといなくなり、自分に降りかからないことを願っているのだと感じました。

なぜ私に、こんなにも当たりが厳しかったのかは、また後日触れていきます。

これは私が退職を申し出る2ヶ月前の出来事でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?