LifeLog004: 雨と霰とお財布とドイツ語と

雨のチューリッヒは好きです。大学横のIrchel parkも表情を変える。

いつも通り8:30頃にラボイン。
昨晩から降り続いた雨は、9:30頃、まさかのストームに変貌。
油断して傘を持たずに出てきたらしいアメリカ人とリヒテンシュタイン人のラボメイトが濡れ鼠になってしまい、朝から盛大に毒づいてました。早く来といて良かった。にしてもスイスの人、傘ささなさすぎでは?

雨の日、雨の匂いは好きなんだけど、雨の日の作業効率の悪さが嫌いです。
どうにもやる気が出ない。思考もまとまらない。
昨晩、「明日は2本目の論文を書くぞ!」と意気込んで寝たにも関わらず。
こんな状態で英語書いてもろくな文章にならないことは自明だったので、さっさと諦めてFigure作ってました。

お昼頃には雨も上がり、風は冷たく強いもののいい天気になってきました。
それでも一度家出してしまったやる気くんはそう簡単に戻ってこない

解析モニターを開いてみては、スクリプトのミスが発覚して再解析。
パワーポイントを開いてみては、ちょっとだけFigureをいじってみる。
耐えられなくなって、散歩がてら植物室の様子を見に行ってみる。
新着メールが来ているわけでもないのに、gmailを開いては広告を削除する。
挙げ句の果てにPCの掃除を始める。

いや、そもそも今日は大学での作業がそんなにない日だったんです。
だから神戸から持ってきたデータでの論文執筆に費やそうとしてたんです。
そのやる気が家出してしまっては、もう何もしようがない。
もともとのマルチタスクタイプが、集中力散漫のおかげでもうしっちゃかめっちゃかです。ウインドウいくつ開けてんねん...

仕方がないので早めに帰ろうと、いつもより45分も早くラボを出て、最寄りのトラム停に着いた頃、霰が降ってきました。強めに。
今日は本当に変なお天気だなーなんて思いつつ、カバンの中から本を取り出そうとして気づきました。

財布入ってないやーん

いや、もうトラム停よ?10分くらい歩いたやん。霰降ってるし。
でも、家に野菜が皆無だから買い物したい。最悪、野菜なしで我慢してもいいとして、財布にSwissPass (定期券)入れてるから、もし今晩、もしくは明日の朝に車内コントロールに出くわすと100フラン...

逡巡した結果、霰が降るなか大人しくラボに戻り、ラボメイトに笑われながら財布を奪還。そのおかげか(?)、一番酷く霰ってた時間はスーパーに避難でき、スーパーからの帰りにも降られることなく帰宅できました。

いくらやる気がないとはいえ、明日はドイツ語クラスがあるので、宿題をしなければならないわけです。週2回っていうのは、宿題や予復習のペース的に、強制的にほぼ毎日ドイツ語に触れざるを得ないのはいいことですね。

最初は何言ってるか全くわからなかった食堂のおばちゃんのセリフも

Mit Gemüse? (野菜いる?)
Mit Käse? (チーズかける?)
En guete! (はい、召し上がれ!)

であることがわかってきました。
ホストマザー曰く、En guete!はスイスドイツ語特有の言い方だそうです。
ドイツではGuten Appetit!と言うのが普通なのかな、確か。

これまでは分からないなりになんとか答えようと思い、
(withはmitで、くださいはbitteだから...) Mit Vegi bitte. (ヤサイクダサイ)
とかたどたどしく喋ってましたが、今日は他の学生が

Ohne Gemüse, gerne. (野菜はいらないです)

と言っているのがちゃんと聞こえました!
"Ich hätte gerne ~. " は「〜をください」を丁寧に言う時の言い回しだそうで、そのgerneだ!と。英語でいうとI would like to have...って感じ。
ちなみにOhneはwithoutです。

今日は食堂のピーク時に行ってしまったので、おばちゃん達もてんやわんやで、野菜入れるか聞く担当の人が

Mit Käse...? Nein, En guete...? Ah..., Mit Gemüse!?
(チーズ...?ちゃう、召し上がれ...?じゃなくて野菜いる!?)

と大混乱でした笑

お互いに苦笑しながら、新しい英単語を使いたがる中学生のごとく、Mit Gemüse gerne! と言って、鶏団子とタイ風カレーライスと中華風野菜炒めのプレートをもらってきました。美味しかったです。

そんなことを思い出しながら宿題を終えて、紅茶を飲みながらこのnoteを書いています。
明日はやる気くんが戻ってきてくれるといいなー。
(とりとめのない文章を最後まで読んでくださってありがとうございました)

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