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#きょうのコピー 83日目

今回は宝島社の毒のあるコピーをご紹介します。
宝島社の広告は、話題を呼ぶコピーが多いですね!

#きょうのコピーでもご紹介しました!

どれも社会風刺の要素があったりと、毒が効いてますよね。

社会を風刺したり、疑問や怒りを投げかけることも広告の大切な役割だと思います。それを企業広告でやっている宝島社ブランドが素晴らしい!

さて、今回ご紹介するのはコチラ。ボディコピーもご一緒にどうぞ!

日本人にもっと毒を。

汚い、といって電車のつり革に触らない人は、逆に不健康だと思う。
毒気など無縁の顔で理想ばかり語っていた政治家は、あっさりと折れてしまった。
お人好しがどれだけ罪かということを自覚しない国が、外交で失敗ばかりする。
毒とは何かを知らないコドモほど、人に平気で毒をかける。
あるいは自分にさえ毒をかけて、あっさりと死んでしまう。
あるいは「人に嫌われたくないから」という呪縛を自分にかけて、
少しずつ少しずつ、自殺しながら生きている。

いい毒は薬。毒に触れ、毒を知り、ある時はそれを解毒しながら、
ある時はそれを別の毒にぶつけながら、
人は自分の中に、やわらかで逞しい免疫力や想像力を育てていく。
とんでもなく悪いことをする人間は、ほとんどの場合、
このふたつが決定的に欠けている。

さてこれからの子どもたちはどういう風に
毒を知り、人間を、世の中を、世界を知っていくのだろうか。

突然ですが。立川談志さんのような人には、ずっと居つづけてほしいと思う。

いい毒は薬。 宝島社の活字

なかなかの力作ですね!
このコピーのように、表面だけ綺麗な社会に生きている日本人には、毒という薬が必要な段階まできているのかもしれません。

社会に疑問を投げかけたり風刺しながらも、最後は宝島社に落とし込む。
これ、かなり難しいです。それだけ宝島社のブランド(企業のアイデンティティ)が確立されているからできることでもありますね。

素晴らしいコピーだと思います。

おしまい
書いた人:和田裕史

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