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秋恋し 夏恋し
二十四節気もすでに処暑の候となりました。
暦の上では暑さが一段落する頃と言われています。
今年は奇跡的に?涼しくなりました。
みなさまのお住いの辺りはいかがでしょうか。
赤は褪せ白はにごりて処暑のブイ 梨鱗
小学生の夏休み、
学校のプールに通う宿題がありました。
休みも終りの時季になると、さすがに水はひんやりとします。
赤と白のツートンカラーのブイが、コースごとに引かれていました。
子供の僕は何を思っていたのか、想像します。
「ブイ、いいなー。涼しそう」
人間を捨ててブイになりたいそうです。
大人の僕が水を差します。
「炎天下で一日中水につながれて、しんどいって」
拙句は夢のない大人の視点です。ブイ、おつかれ。
家の近くに疎水があります。
そこから田んぼへ水を引きます。
(わーい、田んぼ大好き~)
メダカが泳いでいます。
それより大きい魚もいます。何て名前かな。
それらもいつの間にか、いなくなります。
しろかねの鰾(うきぶくろ)もて処暑をさる
「鰾」は、魚の体内にある器官です。
盛夏を過ぎた魚たち、その鰾には
一段トーンを落とした色が相応しそうです。
それなら、くすんだ白銀など如何でしょうか。
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