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リュディア書評

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2021年10月の記事一覧

書評 2025年を制覇する破壊的企業

株式会社リュディアです。2025年を制覇する破壊的企業 を読みましたので感想です。書籍版とKindle版へのリンクをつけておきます。

正直なところ参考になるところと、参考にならないのでは、と思う箇所が両極端であるような印象を受けました。未来のことを述べているのに実現性の話をしても仕方ないことは理解していますが、それにしても、という感じました。

私が技術分野の人間なので得るものが少なかっただけな

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書評 新敬語「マジヤバイっす」: 社会言語学の視点から

株式会社リュディアです。新敬語「マジヤバイっす」: 社会言語学の視点から を読みましたので感想です。書籍版へのリンクをつけておきます。

普段、あまり読まないタイプの書籍なのですが面白かったです。いわゆる「***っす」という言葉について様々な観点から調べられています。

この手の言葉が文字として表面化してきたのはいつくらいですかね?最初にスポーツもののコミックスから始まったように私は記憶していまし

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書評 安いニッポン「価格」が示す停滞

株式会社リュディアです。安いニッポン「価格」が示す停滞 を読みましたので感想です。書籍版と Kindle 版です。

もはや日本の物価が安すぎる話はメディアでもよくみかけるようになりました。この書籍は雰囲気ではなくデータに基づき実際に安すぎる日本の価格とそこから波及する将来の問題点について言及しています。知識として知っておくべき内容も多く良書です。

私自身も海外出張が多く、特に中国への出張では宿

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書評 無理ゲー社会

株式会社リュディアです。無理ゲー社会 を読みましたので感想です。書籍版と Kindle 版です。

橘氏の書籍は基本的に読後感がよろしくないように感じますが、それは誰もが何となく思っているけど口に出しては元も子もないことを活字にしてしまうからと考えています。ご本人も狙っておられるのでしょう。

自由や夢を追い続けた結果、自分の首を絞めてしまうような社会が果たして理想なのかどうか、うまく行けば理想の

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書評 ジャックポット

株式会社リュディアです。筒井康隆氏の ジャックポット を読みましたので感想です。通常版と Kindle 版へのリンクを以下につけておきます。

表題作を含む 14篇の短編集です。私も最初に筒井作品を読んでからかなりの年数がたっていますので昔とは感じ方が異なってきているように思いました。最近の軽い小説やエッセイのみを読んでいる人には、筒井作品は密度が高く、首根っこを押さえつけらて「読め」と言われてい

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書評 どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2

株式会社リュディアです。どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2 を読みましたので感想です。

シリーズの2冊目です。シリーズの1冊目はどちらかと言うとセンセーショナルなタイトルと冒頭部の記述が印象的な書籍でした。著者が伝えたいことが伝わらない書籍だったのではないでしょうか。ちなみにシリーズ1冊目は以下です。

シリーズ2冊目にあたる本書は著者が本当に伝えたいことがうまく伝わって

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書評 ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」

株式会社リュディアです。ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」を読みましたので感想です。書籍版と Kindle 版へのリンクを以下につけておきます。

書籍としては面白かったです。平井氏は出会いにも恵まれたのだなと思いますし、恵まれた出会いを手に入れたのも平井氏ならではと思いながら読みました。

しかし今のソニーは業績という観点から再生したのかもしれないですが、以前のような最終製品で

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書評 CQ出版の USB関連書籍

株式会社リュディアです。USB Type-Cのすべて と USB 3.2のすべて を読みましたので感想です。

USBも「ユーエスビー」という一言で片づけるには厳しい領域に入ってきたと思っています。いろいろな方面からバージョンによる分類が行われていて複雑化しすぎです。私たちも2020年 12月にまとめています。

まず USB 全体について体系的な知識を整理したい方は USB 3.2のすべて を読

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書評 物理学者のすごい思考法

株式会社リュディアです。物理学者のすごい思考法を読みましたので感想です。

スーパーストリング理論、素粒子論などの理論物理学者である著者がお気軽?なエッセイを物理学者という視点でまとめています。

物理学の知識がある人が読むとニヤッという感じ、軽く物理学をかじった人が読むと「こういう人、いるね」という感じ、まったく物理学をしらない人が読むと「どんな日常生活の場面でもすごいこと考えてるんですね」とい

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