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リュディア書評

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記事一覧

書評 書いてはいけない――日本経済墜落の真相

リュディアです。書いてはいけない――日本経済墜落の真相を読みましたので感想です。

がん闘病中にたくさん本を書かれてますね。森永卓郎さんが口頭で伝えて、息子さんが文にされているようです。日本経済新聞の広告欄でもこの書籍はよく見かけます。

真実かもしれないし森永氏の単なる思い込みかもしれないし何とも言えないですが読み物としては面白いです。こういう書籍が好きな方にはよいのではないかな、と思います。私

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書評 カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」

リュディアです。カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」を読みましたので感想です。

皆さんのおうちの近くにもいわゆるインドカレー屋さんがあるのではないでしょうか?前に別の本も読んだのですが、こちらの方が切ない、というか現実に追い込まれているネパール人の話が多くて悲しいですね。

ただ日本にいるネパール人の数も増えてきてますし、いわゆるインネパに対する一定数のファンもいそうなので頑張ってほしいと

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書評 生成AIの核心: 「新しい知」といかに向き合うか

リュディアです。生成AIの核心: 「新しい知」といかに向き合うかを読みましたので感想です。

良い本でした。ビジネス書によくあるようなセンセーショナルな内容、例えば何年後にこの仕事がなくなる、といった内容ではなくて、普通に考えて今のAIとはこういうものだから、こうなりますよね、ということが淡々と描かれています。特別煽ることもなく、かといって今のAIを馬鹿にするわけでもなく、普通に考えてこういうもの

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書評 デジタル列島進化論

リュディアです。デジタル列島進化論を読みましたので感想です。

若林秀樹さんは昔から半導体業界では著名な方です。今は大学の先生をされているのですね。少し話が大げさで、日経BPの雑誌などによくある感じの記述です。読み物としては面白と思いますが、特に考えることもなく、という感じですね。今と70年代とがよく似ている、という話も出てきますが、アナロジーを言うにはあまりに時代背景も違いますしどうなんでしょう

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書評 土と内臓―微生物がつくる世界

リュディアです。土と内臓―微生物がつくる世界を読みましたので感想です。

少し古い本なのですが偶然見つけたので読んでみました。これはおもしろいです。非常にパワフルな学者夫婦の実験なのか、自分たちの生活なのかよくわかりませんが、ものすごいですね。実際、ここまでバクテリアとか微生物の影響を土壌と内臓の双方の観点から興味深くまとめた書籍はみたことがありません。ボリュームのある書籍ですが、少しでも興味のあ

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書評 体験格差

リュディアです。体験格差を読みましたので感想です。

親の経済力の差による学力格差だけでなく、体験格差が大人になったときにさらに大きな問題となる、ということは言われていました。この書籍を読んで、体験格差がどのように表面化してくるのか具体的なイメージを持つことができました。確かに大変なことですね。背筋が凍るような思いでした。

いろいろな経験をさせてもらっている人は、経験させてもらっていない人がどの

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書評 こころの葛藤はすべて私の味方だ。 「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え

リュディアです。こころの葛藤はすべて私の味方だ。 「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教えを読みましたので感想です。

読みやすく感じるのですけど、何となく読みづらい読後感の残る妙な本でした。私だけかもしれません。精神的な描写が多い書籍の翻訳だからかもしれないですね。内容はわかりやすいので内容に興味のある方は読まれてもいいと思います。

では、ごきげんよう。

書評 ビジネスエリートが知っている 教養としての発酵

リュディアです。ビジネスエリートが知っている 教養としての発酵を読みましたので感想です。

タイトルのビジネスエリート云々はおいといて、本書は面白いです。発酵についてわかりやすく、丁寧に書かれています。私は発酵食品が好きなので、発酵についての書籍もたくさん読んでいますが、ダントツでよい本です。お勧めします。

では、ごきげんよう。

書評 神になりたかった男 回想の父・大川隆法

リュディアです。神になりたかった男 回想の父・大川隆法を読みましたので感想です。

息子から見た父親の観察日記という感じなのですかね。突き放した感じで冷静に書いているので少し怖い感じがしました。そしてなぜかリアリティがあるような無いような微妙な後味の残る書籍です。一般の家庭とは異なる父親が近くにいると、このようなものの捉え方になるものなのですかね。

ところどころ面白いところもありましたが、私には

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書評 言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか

リュディアです。言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したかを読みましたので感想です。

オノマトペを例にした導入部からどんどん引き込まれていきます。途中から記号接地の話になり、本当にわかる、理解するとはどういうことなのか、ということが書かれています。生成AIがいろいろと幅をきかせつつある時代に、生成AIにはできず、人間だけが可能な文章表現とは何か、ということを考える立場の方にもよい本だと思います。

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書評 Outlookビジネスメール効率化&自動化の教科書

リュディアです。Outlookビジネスメール効率化&自動化の教科書を読みましたので感想です。

Outlook はどんどん機能が追加され、自分でもあまり使いこなせていないな、という感じはしていたのですが、たかだかメーラーの勉強するのも、と考えていました。この書籍は読んでよかったです。後半はVBAを使ってかなり複雑なことをしていますが前半だけでも読んでよかったと思っています。

基礎的な考え方や使い

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書評 最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術

リュディアです。最大化の超習慣 「堀江式」完全無欠の仕事術を読みましたので感想です。

堀江氏の考えがシンプルかつわかりやすくまとまっている良書だと思います。誰もが頭の中でこうありたいと思っても、人間は弱い生き物でそのように振舞えない、楽な方に逃げてしまう、ということを堀江氏は実践可能なの人なのだと思います。すばらしい。

では、ごきげんよう。

書評 カーテンコール

リュディアです。カーテンコールを読みましたので感想です。

著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)。。。と書かれています。年齢的にも大作はしんどいかもしれませんね。

相変わらずというか、久しぶりに読むと疲れました。若い時は一晩で読み上げていましたが、今は一気に読むには内容が濃すぎるように感じました。自分も年をとったのだなと感じました。ファンの方は面白

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書評 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

リュディアです。「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史を読みましたので感想です。

すごく内容が濃い、そして読みやすい、素晴らしい書籍でした。ぜひたくさんの方に読んでもらいたいです。ただし読書好きな方でないと敷居が高いかもしれませんね。でもお勧めです。

では、ごきげんよう。