書評 どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2

株式会社リュディアです。どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2 を読みましたので感想です。

シリーズの2冊目です。シリーズの1冊目はどちらかと言うとセンセーショナルなタイトルと冒頭部の記述が印象的な書籍でした。著者が伝えたいことが伝わらない書籍だったのではないでしょうか。ちなみにシリーズ1冊目は以下です。

シリーズ2冊目にあたる本書は著者が本当に伝えたいことがうまく伝わってくるように感じました。

頑張れない行動の背景を考え理解し付き合うことが唯一の支援方法かもしれないという記述があります。これは心にグサッときました。

人間は自分に優しく他人に厳しい生き物です。他人ができないことは「なぜそんなこともできないのか?」「努力しなかったからかできないのだ」「俺は努力したからできるのだ」と考えがちです。

最近になって、努力して報われる人はそもそも努力して報われる環境を与えられたことを理解し生きていくべきという論調の書籍が増えてきたような気がします。上野千鶴子教授の東京大学入学式での祝辞しかり、マイケル・サンデル教授の以下の書籍しかりです。

少し時間をかけてじっくり読むことをお勧めします。いろいろ考えさせられる本です。

では、ごきげんよう。


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