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20代でリーダー・部長となった二人が語る、若手の挑戦を歓迎するカルチャーとは

LINEヤフーは入社年次や年齢などにかかわらず、取り組み次第でリーダーや管理職に登用され、自らのキャリアを切り開けるチャレンジングな環境です。今回は、入社4年目に約20人が所属するチームのリーダーとなった小西 結唯と、入社5年目に部長となった宮村 壮に、若手でもさまざまなチャンスを得られるカルチャーや、これまでの働き方、リーダー/部長としてのやりがい・目標などについて語ってもらいました。

プロフィール

小西 結唯(こにし ゆい)
大学院修了後、2016年に新卒入社。「Yahoo!ショッピング」の美容・健康カテゴリやホーム&キッチンカテゴリのストア営業担当を経験。入社2年目にユニットリーダーとなり、4年目の2019年には約20人のチームリーダーとなる。

宮村 壮(みやむら そう)
インターネット広告にかかわる仕事を志望し、2015年旧ヤフーに新卒入社。広告事業の営業を経て、入社5年目にチームリーダーになり、同年に部長となる。

※本記事は2023年に取材されたものを再編集しています。内容は旧ヤフー株式会社時代の情報を含みます。


自分にとって未知の分野だったeコマース、そのおもしろさに気づいた

─ まずは小西さんから、学生時代の経験や入社の経緯などについて教えてください。

小西:学生時代に憧れた職業は、国連職員でした。アフリカの紛争地域で停戦後の平和構築をする仕事をしてみたかったんです。そのために、国際政治学や平和学を学びました。大学院に進んだ理由も、修士号が国連職員になるための条件のひとつだったからです。

世界ではなぜ紛争が起こるのか。その根本原因のひとつには、子どもたちの教育が十分でない国があることが挙げられます。そこで大学院では、グローバル・ガバナンスプログラムを専攻し、そのなかでもテクノロジーの力で教育にイノベーションを起こす「EdTech」を研究しました。

研究を続けるうちに、「世界の子どもたちの教育へのアクセスを確保するには、必ずしも国際的な政治組織である必要はなく、むしろインターネット企業こそがそうした事業をビジネスとして、よりスピーディーに実現できるのではないか?」と考えるようになり、就職活動の途中でインターネット企業に方向を転換しました。旧ヤフーに入社したのはそういった経緯からです。

入社当時は子どもたちが安全に楽しく学べるポータルサイト「Yahoo!きっず」の事業部を希望していましたが、配属されたのは「Yahoo!ショッピング」の営業組織。実は就職活動を始める前まで、eコマースに関する知識や興味はそれほどありませんでした(笑)。

ただ実際に仕事を始めると、どんどんおもしろくなっていきましたね。たとえば「出店ストアの目標や個人、チーム、プロジェクトの目標をどうすれば達成できるか?」のプランを考え、一つひとつ実行していきます。そして社内外問わず、周囲の期待以上のものを常に返していく。かかわってくださる方々が喜んでくれることに、達成感とやりがいを感じるようになっていきました。

現在は、ヘルス・ビューティーカテゴリ部の「健康」チームで営業リーダーを務めています。チームビジョンとして、「日本のヘルスケアをもっと身近に、便利に! 」を掲げ、「Yahoo!ショッピング」に出店しているコンタクトレンズ、医薬品、サプリメント、衛生日用品などの商材を扱うメーカーやドラッグストアなどの小売店の売上最大化をミッションとして日々業務に励んでいます。

小西のインタビューカット
小西 結唯

若手社員にも仕事を任せてくれる、裁量権の広さを感じた

─ 宮村さんの就職活動もなかなかユニークだったそうですね。

宮村:大学時代の就職活動では、応募した企業に内定をいただきましたが辞退し、自主的に1年間、就職浪人をしました。

「自分が本当にやりたい仕事は何なのか」という根本的な疑問が湧き、自分はこのまま社会に出てはいけないと感じ、内定を辞退させていただきました。

その1年は、自分の好きなことや得意なことは何かをあらためて振り返る時間にしました。たとえば、高校時代に所属していたラクロス部の後輩たちを指導するコーチ役を任されていたので、個人とチームをどう育てるか、コーチングの一部を学びました。また、小学生のころからマンガやゲームが大好きで凝り性な性格もあり、一度読んだマンガのキャラクターを記憶することが得意で、ゲームも100%クリアするまでやりきった過去のエピソードについても振り返りました。

それらを分析すると、「自分は人の心が刺激されるような『ワクワク』が好きで、かつスポーツのように取り組んだ内容が結果としてはっきりと表れる仕事」が向いているのではないかと感じ、広告にかかわる仕事を志望しました。

なかでもインターネット広告の可能性を媒体やプラットフォーム側で試してみたいと考え、旧ヤフーに応募しました。就職活動を進めるうちに「若手社員にも仕事を任せてくれる、裁量権の広さ」を強く感じたことが決め手になりました。

宮村のインタビューカット
宮村 壮

向上心や前向きなアクションを尊重してくれる環境

─ 小西さんは入社4年目にリーダーとなり、また宮村さんは5年目でリーダー/部長になったそうですね。これはかなり早いタイミングでの登用かと思います。その理由について、それぞれご自身ではどの点が評価されたと思われますか。

小西:新卒入社後の3年間、営業の部署で日々努力してきたことが要因だと思います。営業は売上という数字を背負う仕事ですから、とても厳しい。その場所で3年間頑張ろうと、仕事に前向きに取り組んできたことが、私自身の成長につながりました。

たとえば、出店ストアの課題を解決し、満足してもらえるような結果を生むために、何かハードルになっていることがあれば、改善策をどんどん提案していました。とにかく目の前にある仕事を懸命にこなして、一つひとつ結果を積み上げていきました。社内外問わず周囲の期待に応えたい思いが強く、昇進やリーダーへのこだわりはあまりなかったですね。

小西のインタビューカット

宮村:私は、逆に「最年少でリーダーになりたい」と周囲に宣言していました。もちろん、そのアクションには理由があります。高校生の部活のコーチを5年間務めたことで、2点の気づきがあったからです。

ひとつは部活でも仕事でも、みんな等しく毎日何時間もの時間を費やすのだから、本気でやった方が意味のある時間にできるということ。

もうひとつは、チームで活躍している選手は共通してほかの選手よりも早い段階からトップチームの環境に身を置き、いわば「正のサイクル」に入っているんですよね。そのためにはもちろん実力が必要ですが、その実力を発揮するチャンスやきっかけも必要です。

そのため私も仕事で、正のサイクルに戦略的に入っていくために「リーダーになりたい」と宣言し、チャンスがあれば必ず手を挙げるようにしていたんです。当時、自信や根拠が明確にあったわけではありませんが、退路を断ったことが結果的に実力を上げることにもつながりました。

実際に入社後も、そういった向上心や前向きなマインドを尊重してくれるような雰囲気があります。実際にそれまで面識のなかった先輩から、いきなり「1on1で話さない?」と声をかけられたこともありました(笑)。

宮村のインタビューカット

リーダーの「役割」を全うし、メンバーとフラットな関係を築く

─ それぞれアプローチは異なりますが、仕事で着実に実績を重ねてきたことは共通していますね。まず宮村さんから、リーダーとなった経緯を聞かせてください。

宮村:私は入社後、「正のサイクル」に入るための試行錯誤を続けるとともに、広告営業として当然ながら、目標数字の必達を意識していました。入社4年目のタイミングで営業から営業企画へ仕事の内容がシフトしたので、対応する領域が担当企業から全体へと広がりました。そのため、自分自身も視座を高めないといけない。自分たちの仕事が経営や会社にどうヒットするかといったことを考える機会が増えました。

そして入社5年目の春に、「チームリーダーにならないか」と、念願のオファーをいただきました。プレイングリーダーの立場ですが、当然ながらマネジメントの要素が加わるので、自分だけではなくメンバーの動きまで考える必要があります。

─ 宮村さんにとって、初めてのマネジメント業務となり、それ以前と比較してどんな違いや難しさがありましたか。

宮村:私よりも人生経験も社会人経験も豊富な先輩をマネジメントすることでしょうか。学生時代にコーチングの経験があるとはいえ、それは年下の高校生相手の経験。最初の数カ月はかなり気を張っていたと思います。

しかしみなさんとの対話のなかで、誰もが自分と同じくリーダーを目指しているわけではなく、それぞれが多様な価値観を持っていると実感しました。何より私が年下であることなども関係なく、対等に接してくれることを通じて、私自身の考え方が変わりました。

リーダーも組織のなかのひとつの役割に過ぎず、良い仕事を遂行するうえで、究極的にはリスペクトがあれば年齢は関係ない。気を張りすぎるのは良くないと思うようになりました。

現在の業務ラインでは役職はあくまでひとつの役割ととらえ、メンバーのみなさんとよりフラットに仕事ができています。一方、キャリアの価値観や物事の考え方、プライベート面などでは、私がメンバーから勉強させてもらっている気持ちです。

宮村のインタビューカット

─ 入社5年目にチームリーダーになった後、同じ年に部長職のオファーをもらったそうですね。

宮村:その当時の部長が別組織の本部長に昇進したため、ポストが空き、ややイレギュラーな人事ではありましたが、さすがに寝耳に水でした。私の担当する仕事が、当時の部長が担当していたメインの領域に近かったことが理由ではないかと、そのときは思いました。

先ほど話した通り会社で働く以上は、やりきれるところまでやりきりたい気持ちが根幹にあるのでその話をいただいたときに、「やります」と即答していましたね。

常にメンバーをフォローする、そんなリーダーでありたい

─ 一方、小西さんがリーダーにアサインされたのは入社4年目でしたね。

小西:当時のチームは、正社員の営業メンバーと契約社員のストアアドバイザーが所属し、合わせて20人ほどでした。契約社員から正社員に登用されるチャンスもあるので、そういったメンバーのキャリアアップを目指したサポートや正社員メンバーのリーダー登用支援も私の役目となりました。

チームのなかには私より年上の方もいますし、営業スキルが私よりも高いメンバーもいます。そういう方に対しては、サポートが必要な部分だけをフォローするなど、指示というよりは働きやすいように環境を整えることを意識して動いていました。私よりも経験の浅いメンバーに対してはその成長を支えるなど、メンバーの現状やキャリアプランに応じて仕事を差配しています。

いろいろなタイプのリーダーがいると思いますが、私自身はメンバーのフォロワーのような存在でありたいと考えています。とはいえ、さまざまなKPIの数値達成に全力を傾ける営業組織なので、リーダーは明確な戦略立案とその遂行にあたって常に旗振り役でいる必要があります。

競合サービスにはない「Yahoo!ショッピング」だからこそ実現できる戦略や、その戦略実行によるサービス拡大の可能性を共有していくことで、より自社のサービスに注力してもらうことも求められます。また、私たちチームの一人ひとりが、ストアと強い信頼関係を構築できる営業となり、結果として強い営業組織をつくり上げる必要もあります。チームリーダーとして、メンバーそれぞれが個性や強みを最大限発揮できるようにフォローしていくことで、各メンバーも成長し、そのメンバーの掛け合わせでより強いチームに育っていくと思っています。

小西のインタビューカット

0から1をつくる案件/心理的安全性の高いチーム、若き部長/リーダーがそれぞれ目指すもの

─ 最後に、宮村さんは部長として、小西さんはリーダーとして、これから何を目指していきたいですか。

小西:今後も数字にこだわり続けたいですね。ストアや上長、協力してくださる他部署の方に対して、チームとして期待以上のアウトプットを出すことを常に心がけています。たとえば100の数字を求められたら、それ以上の105や110のパフォーマンスを出したい。常に与えられた目標よりも高い計画を立てて、それを達成できるようにしたいです。

ただし、仕事は必ずしも計画通りに進むものではありません。また、数字の達成が難しい状況に陥る可能性もゼロとは言えません。そんな苦しい局面でもチームメンバー同士でコミュニケーション量を増やし支え合うことで、チームの環境をいつも心理的安全性の高い状態に整えておくことが大切だと思っています。

そのような環境をつくることで、メンバーも失敗を恐れず挑戦や発言をし、その結果高いパフォーマンスやイノベーションにつながる。心理的安全性が高い環境づくりこそ、最も重要なリーダーの仕事だと考えています。そうした環境構築に必要なのは、やはり普段のコミュニケーション。上司と部下の関係だけでなく、メンバー相互のコミュニケーションを豊かにしておくための仕掛けづくりも日々意識しています。

宮村:インターネット広告の世界は検索広告や動画広告、タイアップ系の企画もあればオークション型の複雑な仕組み、またデータを使った分析もあります。商材もとても多い。その特徴から、特定領域のスペシャリストになる人が多い印象ですが、私の場合は「広く深く理解している人」になりたかった。レーダーチャートでいえば正六角形で、面積が広ければ広い方が良いという状態です。ゲームで100%を目指さないと気が済まない凝り性な性格が影響しているのかもしれません(笑)。

もうひとつ意識しているのは、毎年ひとつは自分がいたからこそ生まれた案件をつくり出すこと。責任を果たすべき日々の業務だけでなく、いわば「0から1をつくる案件」とも呼べるような、新しいアウトプットをつくり出していきたいです。そのためにメンバーや広告代理店、広告主とも知恵を絞り合い、本音で議論していくことも必要になってくると思います。

広告は本来すごく刺激的でエンタメ性もあって、世の中にこんなすてきなものがあったのか!といった驚きを伝えるものだと思います。しかし最近は、広告がユーザーにとって煩わしいという側面が強調されている気がします。いまこそ原点回帰して、ユーザーにとってフレンドリーな広告を追求していくべき転換期ではないでしょうか。そういった広告の開発にもこれからチームとして取り組んでいきたいですね!

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