マガジンのカバー画像

りぴーと

151
素敵な作者さんたちの作品。私が読み返したいと感じた記事をまとめています。敢えて平仮名のりぴーと。
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

企業は企業である限り自らがボイジャーであることを忘れてはならない(noteに思うこと#2)

この文章は10/27に公開した以下の記事についての自らの所感です。 生きる限りボイジャーであることまず、冒頭の記事で紹介したはるさんの記事が幡野氏本人ならびにcakes編集部へ直に届き、レスポンスがあったことを心底嬉しく思う。それは突き詰めればはるさんの文章の力が多くの人の心を打ち、行動へと移させたからに他ならない。これについては私も素直によかったと思っている。 良いものは何度でもシェアをする(通知がいったらすみません) と言うことで、冒頭の私の記事もとっとと消してしま

流れる月と君に。秋の夜長に「ことば」と向き合う手紙の展示

先日、表参道のNOSE art garageという場所で催されていた展示に訪れた。 @nose_tokyo タイトルは、「流れる月と君に」。 作家の吉岡りんこさんの小説から始まる、15名のクリエイターによる手紙の展示、というコンセプトに惹かれて、はじめて見つけたときから気になっていた。 こういうイベントや個展は、いつも行こう行こうと思っているうちに終わってしまうことが多い。 けれど今回は、なんとなく行ってみようかな、とふと思い立って、最終日の前日に足を運んでみることに

会社員→フリーランスへ。退職後、仕事を獲得するためにやったこと

こんにちは、さやかです。 私は大学卒業後、テレビ番組制作会社で会社員の経験を経て、2017年にフリーライターに転職をしました。現在は取材やインタビュー記事を中心に、基本的に在宅で仕事をしています。 さて、会社員からフリーランスへキャリアチェンジする際、自分なりにいろいろなことを考えていました。どんなことを考えて、何をしたのか、忘れないようにnoteに書いていこうと思います!(過去記事は下記からご覧ください) 今回は第5弾!退職をしてから仕事を獲得するために私がやったこと

未明と呼ぶには深すぎる / 20201020

夏の終わりから夕食という概念と行為にも嫌悪と拒否感を覚えるようになっていたけれど、それでもやっぱり、食べなければならないのかもしれないと母から届いた物資の数々を眺めながら思う。この日記は時に私の拒食記録の様相を呈するが、それもまた私の生活であり、夜である。 試しに、お湯で解凍するタイプの帆立粥を食べた。茶碗一つで済む分量に、母も薄々分かっているのだろうと思う。私がこれ以上の量を食べようとはしないであろうと。お粥は美味しかった。 腹痛で夜中の2時に起こされてからろくに眠れない

たぶん、日本で一番やさしい介護保険の手引き

看護師になって11年 患者さん、そしてご家族から これまで最も多く受けた質問、それは 介護保険の申請って どうすればいいんですか? 次に多いのが 介護保険の申請って そちらでやってくれないんですか? 意外に思われるかもしれませんが そちらではやってくれません。 介護保険は自己申告制。 だから、こっちではできません。 自分で動かないとダメなんだよ! なんて言ったらクレームになってしまうので、もっと優しくしたVer.を100万回以上、臨床で伝えて参りました。 冷

掌編小説 「甘くないドーナッツ」

『ドーナッツ』という名前の古本屋が、その町の中心部、オフィスビルの立ち並ぶ通りの角にある。 朝のコーヒーとドーナッツを求めて入ってきた人は、店の左右に高く積まれた本や、古い本独特の匂い、森の奥に迷い込んでしまったような静けさに、思わずまごつく。 そういう人は少なくない。店はとても朝早くから開いているし、水色の外観はいかにもおしゃれなカフェみたいだから。 店内をよく見ると、ドーナッツの本はたくさん置いてある。ドーナッツのレシピ。ドーナッツの美味しい店。ドーナッツの出てくる