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【リサコラム】#18 欧州の男たちが言う「成熟した女性がする行為ではない。」について

スペイン、フランス、イタリアそして日本と、男女関係についてそれぞれ個別に話していた際に、ふとあがってきた共通の話題がある。

パートナーと喧嘩や口論になった際、過去のことや別の事柄を引き合いに出して感情的に対峙することは「成熟した女性がする行為ではない」。

​日本人女性をパートナーに持つ男性が語ったこと。

​以前、イタリア人同士のカップルで、同様に過去の出来事を次々と持ち出し男性を責める女性の姿を目にしたことが数回あった。故に、「日本人女性に対して…」という彼らの話に、最初はひっかかりを感じたもの。しかし、その状況を改めて思い出してみると、女性の口から魔法のように次々と出てくる過去のエピソードと、巧みな言葉繋ぎにワタシが聴き入ってしまった点を思えば、その女性自身「成熟した女性」には程遠い、未熟な女性とそのパートナーの口論だった気がしないでもない…。

​たまたま今回は、日本人女性をパートナーに持つ男性が共通して持っていた認識であり、実際にそういう傾向性がアジアなり、日本限定なりにあるのか…?は定かではない。

​—— 過去のことを引き合いに出す、何故そういう行動に出るか?

​過去に生じた問題が、自身の中で未消化のままだから、だと思う。そのエピソードと、それに纏わる感情が心の奥底に押し込められた状態で、新たなきっかけによって再び湧き上がってくる…。勿論、湧き上がっただけで、そのままということもあり得るで。しかし、感情の増幅が手伝って言わずには居られない、そういう心理状態にあるとしたら…。こうした増幅は、誰かに対して責めるとき、あるいは自分自身を責める時に出やすい、そんな傾向性はあるかもしれない…。

—— では、なぜ問題を抑え込んでしまったのか?

​対峙することを避け、感情を手早く処理することで無視し、燻ったまま放置…。
すべての問題に対して全部が全部向き合わなければならない、とは思わない。実際、問題に見えて問題ではないこともあるし。そっと横に置いておくだけで、いつの間にか時間解決…、そんなこともあるし、逆に、その時向き合うべきもの、後回しすることによって悪臭が酷くなるようなこともあったりする…。

​たき火でも、完全に適切な方法で消火していないと、そこに乾いた枝でも投げ込まれると新たに火が付くのと同じように…。火種は残っている。

​感情は、ワタシたちが外部世界に対して「快か不快か」を即座に判断する反応。だからこそ、心の危険を察知し、それに向き合わない、そんな風に心を守る目的で回避する能力は大切。しかし、その判断は合っていたのか?そもそも、判断のための検討は正当で適切だったのか?或いは何となく…、で流してしまったのでは?
もし、適切に処理しない放置パターンを繰り返すと、「やりません…、向き合いません…」、「ワタシはこのような人間だから」と自己説得や正当化に繋がり、それを受け入れてくれないことに対して相手を責める…、そういったパターンが生じてしまうこともある。

​​

—— その我慢は本当に必要か?

​「我慢は美徳」。あるいは我慢することで、いつの日か全てが良い方向に解決する!、そんな希望を抱えている人もいるのかもしれない…。ただ、その我慢は本当にすべきものだったのか、我慢や希望に値する中身だったのか?

​真に成長するため、より良い方向に進むために耐えるべきこと。
或いは、自己正当化や自己満足のため、勇気の欠如によって強いられる我慢。
それが見極めどころではないかと思う。もし後者であれば、後々にまた再燃する可能性は十分ある。パートナーとの喧嘩や口論、そうしたことが着火剤となって…。

​「成熟した女性がする行為ではない」、というのは話の始まりであったけれども、自分の中に生じる違和感やモヤモヤすることに対して対処・解消するのかしないのか、後々ににどういったことになり得るのか、そんなことを繋がりを見る機会になった。

—— 改めて、成熟した女性とは?

​愛と理解を持って相手に接し、自分の中にある価値観・理由を軸に前向きに生きること。自己の感情や問題点に真摯に向き合い、自分の心の状態を冷静に見つめ、より良い方向へと物事に対応すること。自分の振る舞いを常に向上させようと努める姿勢が、成熟した女性の特徴と言えるのではないか…、

​と締めると同時に、ワタシもその方向へ精進をば…。

​この後投稿する、魅力学に通じる部分も多いな…と。


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by リサ@サブミッシブ



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