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私の好きなコト

※前回の記事の続きになります。

「どんなものが好きですか?」の質問に、
パッと答えられますか?


今までの私は、モノを買う時に「必要」か「なくてもまぁいいか」
この二択が思考の大半を占めていました。

そのため、
昔から「私はコレがだいすきなんだよね!」とか
「これ可愛すぎて買っちゃった」と自分の「好き」に忠実な人を
とってもうらやましく思っていました。

これから、どうやったら
『なにものでもない自分』を変えられるのか。
自分との向き合いが始まります。

自分と向き合う時間

家族を持ってから、自分と向き合う時間を持ったことがあったかな?
自分は、本当は何が好きで、何が嫌いか、どんなものを選びたいか。
今までは、その答えに対して、
いわゆる世間の標準以内の範囲内の選択肢で答え、
自分の気持ちを重視して出す答えは少なかったように思います。

いざ、「自分の好き」「やりたい事」を探してみるけれど、
・転勤になったらできないか
・お金がかかるしな~
・子育てしながら通えないな~
と頭の中で、あぁ言えばこう言うというを繰り返していました。

自分を取り巻く「しがらみ」

やっと自分自身と向き合い始めたのにも関わらず、
自分自身に対して、否定的な返答しかしない自分に嫌気がさし、
一度、自分を縛りつけていると感じる
お金や時間、自分の住む環境。すべての事を除外して、
ただただ、「私の好きなコトとは?」と問いかけました。

一晩、ベッドの中で思考を巡らせる。

・自分の心が動くとき
・自然に笑顔になるとき
・自然体でいられるとき

そんな場面だけを思い描いて。

何日もかかるかと思った「好きなコト」への答えは、
しがらみをなくせば、案外たくさん湧き出てきました。
「なんや、私にもちゃんと好きなコトあったやん。」と
少しホッとし、とても嬉しくなりました。

そして、その中でも一番ワクワクすることをテーマに
過去の記憶を遡ります。

すると思い浮かんだのは、
・小さい頃、庭に植えてあったラベンダーの香り
・家の改修時に漂う木の香り
・高校の先生のロクシタンの香水の香り

そして、一番心が動いた「香り」の思い出は、
親友がプレゼントしてくれたbamfordのアメニティグッズ。
今でも覚えています。
寝不足が続き、育児に疲れ、
旦那に子供をみてもらい、
一人でゆっくり入るお風呂に入らせてもらった日。

高級そうで、なかなか開けられなかった
友人からのプレゼントを使ってみることしました。

蓋を開けた瞬間、植物や森を思い浮かべる心地よい香りに包まれ、
「香り」ってこんなに癒す力があるんだ!と心の中から驚きました。

私の心が動く瞬間には、いつも「香り」があったことを思い出しました。

現実的に考える

「自分の好き」と出会えたことが嬉しくて、嬉しくて。

しかし、こんなただの主婦が
「香り」で仕事ってできるのか?

こからは、「しがらみを外した思考」から「現実」に
すり合わせていく作業です。

ひとくくりに「香り」といっても私が好きなのは、
甘い香水や柔軟剤の香りではなく、
植物そのものの香りが好きだったので、
アロマの仕事をテーマにすることにしました。

そして、
私を縛る条件は、大きく3つありました。
・母親業
・金銭面
・居住地域

アロマの仕事×私のしがらみ

私には二人の娘がいるので、娘たちを育て上げる使命があります。
子育てに縛られているという表現は、あんまり好きではないけれど、
彼女たちが、自分の人生を納得して進めるように、
家庭環境も金銭面も整えておきたい。
私が、自分のために選択した「香り」の仕事をすることで、
ここの部分が崩れたら元も子もないと思っています。

まだ子供も小さいので、熱が出たり、何かあればすぐに
駆け付けられる方が良いし、
遠くへ出勤するということは現実的じゃないと考えました。
また、転勤するの可能性もあるし、実家も遠いので、定住の可能性は排除しておくことにしました。

アロマを扱う仕事はたくさんあります。
アロマセラピスト、アロマ講師、アロマショップの店員。
講座もたくさんの協会があり、
どれが良いのか絞るのも一苦労。

はじめは、アロマ関係のお店で働くことを検討したのですが、
個人経営のアロマサロンや都会のアロマショップばかり。
私の住んでいる地域には、ありませんでした。

そんな時に、出会ったのが
数種類のアロマを掛け合わせて香りを作る「調香」のお仕事。
さらに調香を調べていると、アロマを抽出している動画に行きつきました。
初めて見る蒸留機に、ワクワクが止まりません!
そっか、アロマは畑から、山からとれるんだと再確認。
販売されている茶色い瓶の精油の裏側を知ることができて、
「これやりたい!」と思いました。

「調香」なら持ち運べるし、お店を構えなくてもできるし、
いろんなところでできる。
個人事業主になれば、自分の責任は増えるけれど、
時間をコーディネートできるし、
好きな香りを仕事にできるのではないかと考えました。

そして、私が特に嬉しかったのは、
学生時代に学んでいた農業、植物の栽培という分野と
また関われることでした。
学生時代に学んだことが、
全然生かせていない現状が、私はとても辛かったし、
何よりも、植物と触れ合うのはたのしかった。
また、植物と関われることを心底嬉しく思いました。

これなら田舎でもできるし、
私の夢と条件がバランスよく配合されたカタチ。
起業することになるけど、そんなお母さんがいたっていいじゃないかと
自分を奮い立たせました。

そこからは、あれも、これもできるんじゃないか?と
過去の経験の「点」を「香り」というテーマで「線」で結び付けていきました。すると、やりたい事、実現できそうなこと、
こんな風に私もなりたいと憧れたり、お世話になった方とまた植物の話したいなと、たくさんの思考と想いが溢れてきて、
真夜中に関わらず、フロー状態。

そこから後日、家族に理解してもらえるようにプレゼンし、
アロマの学びをスタートしました。
起業を目指すも、だらだらとしてしまうといけないので、
2024年春に起業すると決意し、スタートしました。

アロマで広がる輪

アロマの学びを始めてから、
アロマをブレンドしてみたり、ハンカチに垂らしてみたり、
日常生活にアロマを使うようになりました。
すると、ママ友に「ねぇ、○○ちゃんママ、アロマの香りするよね!」
「私、こういう香り好きなんだー」と言われて、嬉しくて。
今までママ友とは、子育ての話メインで、
自分たちの趣味のことなんて話したことがなかったので、
新鮮で、ワクワクしました。
そこから、互いの趣味について語り合い大盛り上がり。
私の知らない世界をシェアしてくれました。
それ以来、彼女は私にとって、とても大切なお友達であり、
最初のお客さんになりました。

春になると、ワークショップをはじめました。
慣れない資料作りや集客に悪戦苦闘しながらも、
「香りっていいよね!」「癒された~」とお客様に感想をいただいたり、
「私にも香り作ってほしい」と香りの個人オーダーしていただけることが、
少しずつ増えてきました。

いつからでも遅くない

昨年に自分と向き合い、答えを出した時から、
うまく動けない事、何から始めたら良いかわからない事、
本当にできるのか?と悩むことは山ほどありました。

しかし、動き出したことによって、
驚くほどたくさんの素敵な出会いがありました。
結婚後、車で1時間程の仙台にすら一人で運転して行かなかった私が、
秋田や山形、仙台へ向かい、学びや素敵な方に会いに行くようになりました。
今も一緒に頑張っている仲間がいたり、
懐かしい恩師と植物の話ができたり、
地域の方々と触れ合えたり、
友人が増えたり。

大人も、母親も楽しんで良いんだ!と思えました。

人は、過去の出来事や出会った人、生まれ育った地域や環境の影響が
今の自分を構築しています。
それが良い影響、悪い影響かはわからないけれど、
もし、今の自分に少しでも納得できない現状があるのならば、
ほんの少しの時間。
自分の心の中にある、
いろんなしがらみを取っ払えたとしたら「自分はどうありたいか」
考えてみるのはいかがでしょうか。

「自分らしさ」を置き去りにして今まで頑張ってきた方々、
少しだけ、自分本位で考えても良いんじゃないかなって私は思います。

まだスタートラインに立ったばかりで、
不安や悩みは尽きず、試行錯誤の日々ですが、
不思議と楽しみとワクワクが勝っていています。


長々と自分の想いを語ってしまいました。
これからnoteでは、アロマやハーブ、植物蒸留、田舎起業などについて、
綴っていこうと思います。
まだまだ、始めたばかり。
失敗も、成功も一つ一つ収めていこうと思いますので、
あたたかく見守っていただけると嬉しいです。


#アロマ #ハーブ #アロマ起業 #田舎暮らし













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