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退席しなかった、それは成長

約四半期ごとに対面で行っているチームの会合。

着任してから半年以上も経てば、メンバーの人となりや仕事ぶりはもちろん、コミュニケーションスタイル、得手不得手、持っているネットワークやプライベートでの浮き沈み、など、だいぶ掴み取れて来ている。

そんな中、慣れないどころか苦手なのは、大人数でのランダムな会話
日本人同士かつ日本語でですら、3人以上の会話は苦手なのに
自分以外の一人を除いて全員イギリス人という環境で、一体どうして慣れることができるものか。

思い返せば、着任早々の1月に開催されたチーム会合後の歓迎ディナーは、
会話の続かなさや、聞こえなさ、明らかに蚊帳の外にされている対応が
あまりにも辛すぎて耐えきれず、デザートを待たずして
ちょっと体調不良で…と告げて退席。
氷点下の寒空の下、40分以上かけてトボトボと帰った。

チームの別の人に渡るはずだった昨年末のクリスマスプレゼント、
厚意で渡してくれたが、全然嬉しくなかった。
虚しさと悲しさで心がいっぱいになって、公園のゴミ箱に捨てた。
(この後、夜道を誰かにつけられていることにハッと気づき、
 肝を冷やしたら、にじんでいた涙も引っ込んだ。
 振り返ったら相手は茂みに隠れたので、そのすきに逃げた。)

あれから半年。3回目を数える今回。

大人数の会話に対する苦手意識、共通話題の乏しさ、
タイミングの見計らい方、会話をつなげる方法、など
全然上達していないし、細かいニュアンスのすくい取りも推測任せだが、
少なくとも今回は途中退席せずに最後までいた

前半は楽しかった。
後半から、あぁこの雰囲気はあれだ…と辛くなった。
最後は堪えた。
辛くなることがわかっていれば、ハナから参加しなければいいじゃないか、と囁いている自分もいるが、
そこで諦めたくない、混ざっていたい、という自分もいる。
今回はその場を去らなかった。
あぁもうそれだけで偉い、自分。
それだけで成長。

色々な思いを目まぐるしく感じながら、
他の誰でもない、今ここに生きている私の日々。


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