イギリスで働く2年目が終わる
イギリスの職場へ転籍してきて、まもなく丸2年が経過する。
新しい生活環境や職場環境での立ち上げに必死だった2023年、漢字一文字で表すなら「挑」だと書いたが、2年目の2024年を表すなら「慣」かなと思う。
ビジネスサイクルを理解しそれに慣れ、自分の得手不得手を客観的に理解しつつ、業務で価値提供できる経験を積むことができた。
同じメンバーとプロジェクトを担当する機会が増え、お互いの仕事の進め方やコミュニケーションの好み・癖にも慣れてきた。業務効率が良くなるとともに、信頼にもつながるという実体験が得られたことは財産だ。
1年目は、大人数のプロジェクト会議を仕切るたびに、何度も一人リハーサルを行っては緊張のあまりトイレに駆け込んでいた。会議の録音を聞いては自分のできなさに悶絶し落胆していたことも、2年目の今や懐かしい。
グローバル環境での振る舞い方、マインドセットの切り替え方にも慣れてきたことは、自信につながっていると思う。
年初に上司と合意した、「コンフォートゾーンを飛び出し、グローバル環境でのセルフコンフィデンスを高める」という目標に対して、それに挑戦できるような機会に恵まれていたことは幸運だった。
一方で、「慣れ」がもたらす惰性のような、緩みのようなものを感じていたことも触れておこう。
「なるほど、こんなもんか」という達観が得られると、全力疾走する気力が緩み、「所詮、自分の実力ではここまでだな」という諦観がにじみ出ると、できないこと・取り組まないことへの言い訳がもたげてくる。
成長し続けていたい、学びを深めていきたい、という原動力に鈍化を感じ、ベクトルを定めかねている感覚とでもいおうか。
年齢を重ねることによる身体的・精神的変化が以前よりあらわになってきているのかもしれない。
今週の上司との1on1では、年間パフォーマンスレビューを行った。担当したプロジェクトの成果などを振り返りつつ、私が自信を獲得していく様子が見れて嬉しい、というコメントをもらえて私も嬉しくなった。
なお、その他に上司からもらったフィードバックも記しておく。
些細なことで謝らざるべし。謝ることで波風立てずに物事を進める文化は尊重するが、謝ることでヒエラルキーが生じ、部門間・個人間の関係性に望ましくない歪みが現れる。口先だけでSorryと言い過ぎないように。
「準備万端、整理整頓、理路整然」は強みだが、裏を返せば「臨機応変、想定外、当意即妙」が求められる場面に弱い。そのような場面で本来の強みが発揮できなくなるのは見ていて忍びない。呼吸を整えて、場をWingするべし。
来年の取り組み事項に追加しよう。