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"やさしさ(呪縛)"を脱ぎ捨てたなら、きっと……目にうつる全てのことが気楽!!

今日は節分ですねぇ。
鬼(災い)を退治し、福を招く日。

でもきっと、鬼はかまってちゃん。

追い払おうとしてもまたやってくるゾ〜!!
それなら、いっそ鬼と友達になってやらぁ!!


よく節分に聞くのが、「自分の中にある"鬼"を退治する」という言葉です(素晴らしい)。自分の悪い考えや行動を見直し、修正する機会は何歳になっても(むしろ歳を取ればとるほど)大切だと思います。


ただね、鬼は天邪鬼なんですよねぇ。

叱りつけられれば反抗するし、
無視されればよけいにイタズラするし、
やめなさいって言われたことをやるし、

「〇〇しなさい!」と言われれば
「や〜だね!!」舌を出して自分のお尻とか叩きながら言いやがるんですよ。

はぁーーーマジむかつくわァww

豆投げつけたろかァァァ!!!!!!!!
くらえ!!!!!豆バズーカ!!!!!!


ちなみに私が保育士の頃いちばん好きだった行事は節分(鬼役として暴れられるから)、いちばん嫌いだったタイプの子は脅しが効かないタイプの子 (「置いてくよ!」って言われたら「ふーん、置いてけばぁ?(別に気にしませんけどォw)」みたいなタイプ) でした。

そーゆータイプの子を節分でシメるびっくりさせることに全力を尽くすダメ保育士……これ以上はやめておきましょう。。(ちなみに私の小さい頃は脅しめちゃめちゃ効くタイプでした、チョロさだけは誰にも負けませんw)


それでですね、こんだけ意地の悪い性格なのに
顔が地味で (ギャルくなくて) 運動神経もなくて論破できる感じの賢さを持ってないからというだけで、何故か「優しそう」判定されるんですよ!!!
顔の地味さと運動神経&頭の悪さは「やさしさ」とは全然関係ないんですけどね……

いかつい見た目の人が優しいとギャップ萌えされる (すんごい株上がる) のですが、優しそうに見える人が実は優しくないことが分かると、すんんごいガッカリされます。期待に添えなくてごめんなさーーい!!!!


確かに私には "無言の圧力" みたいな圧倒的な雰囲気はないし、睨みで相手を黙らせられるような氷属性の顔貌ではないし(昔からそういう顔に強い憧れがある)、口喧嘩もリアル喧嘩も勝ったためしがマジでないし、どんくさくて「舐められる奴の典型」みたいな、そんな雰囲気しか持ち合わせておりません。

でも、だからといって優しいわけでもないし世話焼きでもないのだよ……人の幸せは願うけど "介入" するのは苦手だし、ケア業務(感情労働)全般が絶望的に苦手なのだよ……すまんな……



それでも、自分になにひとつ自信を持てなかった
3年くらい前まではずーーっと、「わたしの取り柄は優しさだけなんだ」と思って我慢して自分を押し殺して頑張ってました。

だって、優しくないわたしに価値なんかない
と思っていたから。


さらには、幼少期に激烈な癇癪持ち&
通院を勧められるレベルの泣き虫だった私は

「自分の感情を剥き出しにしたら嫌われる、泣いたら友達や先生に怒られる。暴れたらバカにされていじめられるし家族からも見放される。どうしようもなく泣き叫びたいし我慢するのは嫌いだけど、それだと味方が誰もいなくなってしまう」

こんなことをずっと考えていたので、

・キレたくても我慢する
・泣き叫びたくても耐える
・喧嘩したらとりあえず自分が謝って丸く収める
・とりあえずニコニコして、いい人を装う

小3くらいの頃からこんな風に自分改革をして、
自らの心をどんどん歪めてしまいました。


その結果、ふつうに人と関われるようにはなったものの、なんかいつもどこか我慢して言いたいことを言えない感じの人 (でも感情は顔に出てダダ漏れ&たまに押さえつけていたモノが大爆発するまさに地雷のような人) になってしまいました。

本来の性格は決して優しくない暴れ馬なのに、
「どこに行っても困ったヤツ扱いされる」という経験があまりにもトラウマすぎたばっかりに、
「私は優しい人なんだ。穏やかな人なんだ。腰が低くてにこやかなキャラでいないといけないんだ。そうじゃないと、また味方が誰ひとりいなくなってしまう」と言い聞かせてたんですよね。


でも「優しい人」って思われちゃうと、
本来向いてない系統の仕事を任されて最終的には病んで大迷惑をかけることになったり(接客や福祉系が得意そうだと勘違いされる)、先ほども申したとおり「最初のイメージと違う……」ガッカリされたり、「この人になら面倒なこと押し付けても許してくれるよね」みたいな損な役回りを押し付けられる側になってしまったり……

本来の性格と違う方向性を演じてしまうと、いいことがあんまりない!気付いてしまったんだ〜。



世の中に対して感じていた「生きづらさ」や
どんな仕事をしても辛くて続かない……という自己嫌悪や、世の中のどこにも居場所がない感じ。

もしかしたら、自分の中の「鬼チャン」が必死に出していたSOSだったのかもしれません。


なので私は「演じる」ことや
「期待に応える」ことを少しずつやめてみて、

「言いたいことはちゃんと相手に伝える」
「なんでもかんでも引き受けない」
「優しそう……という期待を過度に抱かせてしまわないよう、にこやかで腰の低いキャラを作らない

という取り組みを2~3年やってみました。


たぶん、前より嫌なヤツになったと思います。

キツい物言いやわがままな振る舞いに「やってしまった……」と落ち込むことも沢山ありました。


それでも、"演じないこと" と同時進行で

「自分が間違えたりよくなかったりした時は、それを素直に認めて謝る」&「やってもらって当たり前だと思わない。相手に少しでも "ありがとう" という感情が湧いたら、すかさず伝える」

ということを意識してみたら、自分を繕わなくても人と関われるようになりました。

前よりは人と関わることに疲れなくなったし、
寝る前の変な反省会が大幅に減ったと思います。


前までは相手が年上であろうが年下であろうが
ペコペコお辞儀しまくって敬語でしか話せない感じのなんか挙動不審でオドオドした感じの人でした。
私自身もそんな自分の姿が大嫌いだったし、オドオドしながら人と関わるとものすごく疲れるんですよね……

それが今では、自然体な感じで無理なく楽しく
人と関われるようになりました。




自分には価値がないし正直な気持ちを表に出すと嫌われる、だから優しい人でなきゃいけない……そんなふうに思えば思うほど自分の首を絞めて余計に自分らしさを出せなくなってしまい、さらに自信がなくなってオドオドしてしまう……

この負のループを抜け出せたのは、ほかならぬ「鬼チャン(本音大魔王)」のおかげだったと思います。

節分と言えば豆を投げつけられて退治される鬼の絵ばっかり見かけますが、(そして悪い部分を直すのは本当に素晴らしいことですが、)

たまにはSOSを出し続けている鬼チャンに目を向けて、自分らしさを "取り戻す" 機会にするのも悪くないんじゃないかな〜と、私は思います!!!!

気合い入れまくっちゃってごめんネ@2016年


本物の優しさは素晴らしいものです!が、
呪縛 (やさしさに限らず) に苦しめられている人がいたら一日でも早く鬼チャンと和解して、気楽に生きられますように!!

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