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【第3回:テレワークと手当】Lunch Time DJ!「起業×子育て×クラウド」 (2021.01.18配信)

税理士、中小企業診断士、社労士でお送りする情報ラジオLunch Time DJがスタートしました!以前よりクラウド環境下でのオンライン対応を中心としてきた3人で、「起業×子育て×クラウド」をテーマに、今話題になっていることや事例をゆるっとトークしちゃいます。


第3回:テレワークと手当

過去回レポートを読んでくださった皆様、ありがとうございます♪

第3回ラジオでは、テレワークの話から手当の話、給与計算についてなど、内容盛り沢山でお届けしました!


まずは年末年始、ステイホームで何してた?

金子「年末年始はステイホームで、本を読んでました。『ウォール街のランダム・ウォーカー』っていう、投資の本。大体の内容は把握してたんですが、読んだことはなくて。あと面白かったのが『殺し屋のマーケティング』っていう本。世界一受注数の多い殺し屋を作るっていう内容で、面白かったです」


飯塚「私は、パワーポイントのデザインの本を読んでいました。今後セミナーとかでパワポを使う機会が増えてきそうなので。正しい内容を伝えようと思うと、ごちゃごちゃした内容になりがちで、一般の方が聞いたときにわからないんですよね。極力スライドはシンプルで、口頭で伝えるように……」

金子「僕もフリーランスの方向けに確定申告のセミナーとかありますけど、かなり削りますね。正確に説明すると逆にわからなくなるので」

飯塚「一般の方に向けて、”会社設立時の社会保険”というテーマで先日話したんですけど、社会保険の手続きに詳しくなりたいというより、これから起業したい方がターゲットだったので、かなり端折って一般的な場合と仮定して喋ってました。わからない場合は社労士や専門家を頼ってください、と。時間かけるべきところはここじゃないと思ったので」


領収書、どうやって整理してる?

田中「僕も確定申告をする方向けに申告書の作り方の話をするんですけど、それよりも領収書の整理の仕方の情報が喜んでもらえたりします。金子さんは一つの例としてどういう整理の仕方を伝えてます?」

金子「基本苦手だよって方には、百均で売っているような、上から書類を入れられるA4のビニールファイルに、支払い手段ごと(現金・クレジット・振込)にクリップ止めしてとりあえず入れていく→会計ソフトに登録→赤ペンでチェックを入れる→ホチキスで止める→ひと月1ページで終わったホチキス止めしたものをそこに入れていく、っていうやり方。僕も実際それでやってるんです。糊付けとかめんどくさくてやってられない。」

田中「僕も封筒にがさっと入れるタイプですね。freeeとかの入力の時に、クレジットカードの領収書と現金の領収書が混ざってるのが一番大変なので、そこは分けてほしいというのはお伝えしています」

金子「支払い手段ごとに分けるっていうのは基本になりますね」

飯塚「あとはキャッシュレスにするとかですよね」

金子「なるべくキャッシュレスで行けるところはキャッシュレスにしましょうって伝えてます」

田中「”領収書どうする問題”は他の業務にもつながってくるからけっこう大事なポイントだったりもするんですよね」


〇〇税の計算の話(税理士目線の感想)

軽減税率は税理士でもややこしい……

飯塚「消費税の軽減税率とかも税理士さん的にはどうなんですか?」

金子「去年の夏ぐらいからレジ袋が有料化になったじゃないですか。
お客さんに差し入れとか買うときに、今までは軽減税率と軽減税率じゃないものは、面倒でもレジ2回通してレシートを2個もらってたんですよ。
同じレシートで8%と10%が混ざっていると、計算が大変なことになってくるので。そこに出てきたのがレジ袋。あの3円だけ軽減税率じゃない。
もうやめてくれ、みたいな 笑」

飯塚「そもそもなんですけど、そのレジ袋って経費に入れちゃっていいんですか?」

金子「仕事で持ち運ぶためであれば経費でいいんです。例えば取引先に訪問するときにお茶を買っていきます、ペットボトルのお茶3~4本買って400円(軽減税率8%)とかじゃないですか、それにあの3円(消費税10%)は何なんだ 笑」

飯塚「そのレジ袋3円のために、3円を消費税10%にして計算しなきゃいけないんですね」


在宅手当もややこしい

飯塚「在宅勤務手当としての通信費とかもその感じですよね」

金子「コロナの関係でテレワークを導入してる会社が結構あると思うんですけど、その時に家でもともと引いていたネット回線を使うとか、本当は会社に行っていればかからないはずの通信費や電気代などの自己負担が出てしまう、ということがあって。
それで在宅勤務手当を出している会社が少しずつ増えてきてるんですけど、それはお給料として所得税がかからないのかどうなのか、という取り扱いがつい先日出たんですけども、まあ……計算が……(ため息)」

田中「ため息が先にきてる 笑」

金子「例えばネット代。20日間在宅勤務していたら20日/30日間=3分の2、一日中仕事しているわけじゃないのでさらにそのうちの半分=2分の1だけ、課税しません
一応説明によると8時間仕事する前提で、8時間は寝ていて、残りの8時間は別のことしている……つまり(仕事としての使用量は)2分の1でしょ、という説明が書いてあったんですけど。
それだけ聞いても計算めんどくさいじゃないですか。そういうことが電気代とか携帯代で出てくるっていう……」

田中「金子さんがブログにわかりやすく書いてましたよね」

金子「例えば月3,000円までだったら非課税ですよとか、金額で線を引いてくれればよかったんですけど」

飯塚「通勤手当みたいな感じですね」

金子「従業員さんが多い会社だと、テレワークしてる人数分だけ毎月携帯電話とネットの領収書が経理に送り付けられるという、地獄みたいなことが起こるんじゃないか、と思うんです。僕は給与計算自体を請け負ってはいないんですけど、飯塚さんはどうですか?」

飯塚「これは自分だけじゃ判断できないじゃないですか。テレワーク手当とか制度設計の相談を受けたりはするんですけど、これから先、税理士さんの見解も聞かせてもらわないとなって……。
今までは全部課税の取り扱いとして”しょうがない”ということでできたんですけど、そうじゃないとなると金額をいくらにするのか、そもそも事務負担に見合うか、とか……それをまず検証することにコストがかかる。
誰も幸せにならないですね」

田中「いいコメントですね。誰も幸せにならない 笑」

金子「現実的に、手当として出すけども、非課税の計算なんてやってられないので全額課税、みたいな会社もけっこうあるんじゃないかという気はします」

田中「そもそも5,000円とか3,000円とか、そんなにたくさん出してないこともあるので、その事務負担を給与計算担当者にさせるのは難しいって話に今のところなっていますね」

飯塚「freeeとかが一発で試算できるものを出してくれたらいいですよね」

その他、時短勤務の場合の計算の仕方や、ケータイが会社支給でない私物を利用してる場合の携帯代金は含まれるのか、など疑問は絶えません……。


まだまだある、手当の話

社労士と税理士の連携が必要なんです

金子「たまに聞かれるのが社宅じゃなくて住宅手当。一人暮らししてる人が従業員名義で借りてるものに非課税で住宅手当を出す方法はありませんか、と聞かれるんですが、それはないですね、とお答えしてます。そういうのは聞かれたりします」

飯塚「住宅手当も割増賃金の基礎から除外するには一律の金額じゃダメで、とか、家賃に応じて、とか細かく条件があって。まず制度設計を考えるところが大変ですよね」

金子「税理士的には社会保険の細かい取り扱いを全部暗記してるわけじゃないので、やはりそこは社労士さんに相談しながら、間違えないように給与計算をやらないとダメですね」


ありがちな給与計算のミス

飯塚「社会保険の標準報酬月額決定の際に社宅の現物給与価格を含めるのを忘れてたとか結構ありますからね。年金事務所の調査で発覚して再計算や年末調整訂正とか」

金子「僕が若手で社会保険の制度もさわりしか知らなかった頃は、社労士さんなしで給与計算を社長の奥さんがやってて、典型的な月変をわすれてたとか、役員報酬変えたので社保変え忘れてたとか。本人も気づいておらず、賃金台帳を出したらちょっと違っていて遡って全部直し、とかありましたね」

飯塚「社労士や税理士さんが見ずに、会社だけでやってると気づかないですからね。」

金子「何でもかんでも会社にやらせすぎだとは思いますけど」

飯塚「会社に事務負担かかりすぎですよね。支払調書とか給与支払報告書とか会社に負担かかりすぎじゃないかと思うんですけど」

金子「あれ大変ですよ。支払調書なんて全員が正直に確定申告すればいらないんですよ」

飯塚「あれって税務署に出す書類だからフリーランスの方とかに会社が発行する義務はないんですよね」


1月の税理士さん事情……

金子「税理士事務所としても1月って結構バタバタしますよね」

田中「そうなんですよね。源泉の後期の納付から始まって……法定調書作って、償却資産税もやって、給与支払報告書もですね」

金子「12月の年末調整から1月末までの流れが結構慌ただしい」

飯塚「で、2月3月は確定申告ですもんね」

田中「今年は3月15日までですもんね(2021年1月18日放送日時点)」
※延長しました!

飯塚「去年延びたじゃないですか。それで住民税の計算が変わりましたって社員さんがいて大変でしたね」

金子「去年は市役所の住民税を計算する人たちが大変そうでしたね。中には持続化給付金のために嘘の確定申告作っちゃう人もいましたからね」

飯塚「持続化給付金は終わったんでしたっけ?」

金子「一応1月15日で終わりなんですけど、資料の整理などで時間がかかってる人は2月15日までかな」


次回放送は2月中旬~下旬を予定しています!

【プロフィール】

▼ヨーヨー社労士®︎いいづかともよ
@zentoyoyomama
2020ヨーヨー全国大会Women’s freestyle部門優勝。エンタメ業界→クラウド専門の社労士事務所代表。映画スケバン刑事(4代目)のヨーヨー指導担当。好きな言葉は前途洋々。2児の母。#ヨーヨー夫婦 でヒルナンデス!生出演。#freee 三つ星認定アドバイザー。LGBTQ支援


▼税理士 金子尚弘/子育て中
@innovator_nao
ゆるふわ税理士。会計、税金のことを噛み砕いて発信中。豊橋商業→立命館→社畜→フリーランス。取材や執筆依頼が来るのはブログとtwitterのお陰。お酒、旅行、音楽、野球、カメラが好き。子育てツイートが混ざります。


▼田中 慎/税理士,SOU-MU
@shinxtanaka
税理士・中小企業診断士/京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)コーディネーター/バックオフィス業務に関わる人達のための #SOUMU プロジェクト 代表 #freee 講演資料等 https://speakerdeck.com/shinxtanaka

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