志望動機

アート業界への転職を考えている人のための志望理由TIPS

最近、まわりに転職活動したりしようとしている人が増えているような気がなんとなくします。かく言う私も、転職経験者。ですが、基本的に『知り合いに頼んでいれてもらう、決め打ち系』転職活動なので、広く募集をかけているところに応募した経験はほぼありません。

ただ、1度だけ、製造業からアート業界に転職する直前に、公共機関が管理しているアートスペースに応募したことがありました。
一次試験が筆記試験だったので、何が評価されたかは分かりませんが、二次試験(倍率10倍以上)を突破できたのは、ちょうどアメリカ帰りで英語が他の人よりちょっとできたことと、応募書類が良かったからでは?と思っています。(ちなみにフェスティバルへの就職が決まったのでそちらの二次試験は辞退しました)

転職希望されている方の何かの参考になったら良いな、と思い、恥ずかしいですが、その時の志望理由が残っていたので、載せてみます。

 幼少期より特にダンス・能楽・演劇などの舞台芸術の鑑賞・創作を好み、大学生の頃から強く芸術に関わる仕事に就きたいと考え始めました。自分の興味を更に深めつつ、自らを成長させ、社会に貢献するには、芸術を支援する仕事をするのが一番だと思っています。特に芸術家と共に作品を創造し鑑賞者に分かりやすく提供をすることで、芸術の理解と市場を広めたいと考えています。
 大学時代には東京国際芸術祭にてユース・アートマネジメント・プログラムに参加、最近は制作補などとして舞台に関わっており芸術家と一緒にプロジェクトに取り組む姿勢を現場で学びました。また、専攻は日本文学で主に近代戯曲の研究をしており、図書館司書資格も保持しています。加えて、照明メーカーでの5年間の営業職経験で多方面の関係者との連絡調整をこなしてきました。以上のような現場での経験、知識、リサーチ能力、さらに6か月のアメリカ留学で得た英語の能力を貴所で活かし、芸術界、ひいては社会に貢献をしていきたいと強く志望しております。

まるまるこういう内容を応募書類に記載しました!

ざっくりと構成はこういう感じです。
★第一段落:なぜ自分がこの組織・業界に入るべきなのか(必然性)と理由
・必然性:
幼少期より特にダンス・能楽・演劇などの舞台芸術の鑑賞・創作を好んだ
・理由:
自分の興味を更に深めつつ、自らを成長させ、社会に貢献するには、芸術を支援する仕事をするのが一番である

★第二段落:安心材料、経歴や活かせる個性の提供
・安心材料:
東京国際芸術祭にてユース・アートマネジメント・プログラムに参加、最近は制作補などとして舞台に関わった。
・経歴や活かせる個性:
専攻は日本文学で主に近代戯曲の研究をした。
図書館司書資格も保持している。
照明メーカーでの5年間の営業職経験で多方面の関係者との連絡調整をこなした。

わたしの場合、製造業の営業職→アート業界のマネジメント職という、他人からみると突拍子もない転職だったので、『私という人材がアート業界にいるべき必然性』はかなり注力して書きました。アート業界内での転職の場合だとあまりここはこだわらずで良い気もしますが、そうでない場合は丁寧に書いた方が良い気がします。(そういうのを気にしない雇用主もあるとは思いますが。)
次に、『経歴や活かせる個性』。自分が何を好んでやってきていて、そのためにどういう努力をしてきたかが分かる部分です。自身の”強み”とそれにまつわるエピソードでも良いかもしれません。自分がその組織に入ったらどういう興味でどんな力を発揮できるのか、存分に書いたほうがいいと思います!
案外、もしあったら書いておいたほうがいいのが『安心材料』。雇用主から見て、『最初から共通言語が持てそうだな』とか『この部分は教えなくてもやってくれそうだな』と思えると、採用へのハードルが下がるので、もし何かそういった経験があるならば積極的に書いていったほうが良いと思います。

ただ、一番重要なのは、誰が読んでも分かる文章だということ!!

これ、1度ドラフトを作成してから、何度も他業界の友人に見てもらいました。修正をしてもらって、また自分で書き直して…を繰り返し、しかも手書き書類だったので、下書き書いて清書して…ってけっこう時間かけて作った記憶があります。

志望理由は絶対に自分をよく知る人物で屈託のない意見を言ってくれる人に目を通してもらってください!目から鱗が落ちまくるし、出来上がる時には「もう私にとってこれ以上の志望理由はない!!」と、とっても自信がついています。

転職活動をされるみなさま、どうぞ頑張ってくださいね~~!


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