(注:ネタバレ有)こんな魔法のような夜に君と一緒で良かった
これより下、本文になります。
こんにちは、Lunaです。ついに行ってきました、BUMPさんのツアー初日、仙台GIGS公演。
そのライブレポをしたいと思ったんですが、これ多分俺の思い出大発表会になりますね。なるだけレポートも出来る様に努力しますので、ぜひお付き合いください!
セトリごとのレポ
登場SE.A Quick One While He's Away (The Who)
これこれぇ!!!この曲が流れ始めた時の安心感と高揚は筆舌に尽くしがたいものがあります。
この曲をバックにメンバー4人が登場した瞬間、6年前で止まった自分のBUMPさんのライブの思い出が再び歩き出した音がしました。歩く音と言えば、GIGSはそれなりに狭いライブハウスなのでメンバーがステージ上を歩く音も聞こえました。ライブハウスってすてき!
1.アカシア
ポケモンとのコラボMV、今見ても未だにギャン泣きするおなじみの。Silver Jubilee幕張メッセの時も一曲目でしたよね、暫く一曲目はこれ固定になりそうな感じしますね。
で、私は当然号泣です。始めてポケモンコラボMVを見た時より泣いたかもしれません。「ポケモンの思い出が~」ってのももちろんありますが、メンバーが演奏する楽器の音、そして藤くんの声を聴いて、ここで「あぁ、俺は本当に4人に会いに来られたんだな」と実感が湧いてきました。その多幸感から来る涙だったかなと今思います。
それと藤くん、一曲目から歌詞を変えてきました。2番のBメロ直前、
という部分を
と。ここは感動しました。たった2文字変えるだけで、また見事に一人称視点に昇華しました。”今”を大事にしているBUMPさん、藤くんならではの歌詞変えだと思います。
2.グロリアスレボリューション
驚きポイントその1です。
イントロが始まった直後、声は出せずともフロアが沸いたのを感じました。2曲目でこの曲はずるいじゃないですか。まさか聴けるとも思っていませんでした。
イントロでみんなの頭の上に「!?」という感情が生まれたんじゃないかな。俺も一瞬理解が追いつきませんでした。本当に予想してなかったし、たぶん誰も予想できなかったと思います。
『THE LIVING DEAD』のころの、まだ声が荒い藤くんの歌うグロリアスレボリューションしか知らなかったので、今の藤くんが歌うとまた雰囲気が変わりますね。あの頃から変わらない軸を持ちつつ、更に洗練されたような…
この曲はラスサビの藤くんのラフな、また気だるげな歌い方が好きで、特に
という部分が好きなのですが、またここは原典の通りの歌い方、本当にいいものを聴きました。
3.天体観測
最近はすっかり序盤の曲として定着してきた印象があります。天体観測が本編後半にあるライブってもしかしてWILLPOLISとかBFLYあたりが最後くらいですかね?後半にあるのも、前半にあるのも好きです。要するに天体観測はやっぱり大好きです。
ラスサビ直前の
という歌詞、コロナ前は藤くんがオーディエンスに歌わせることが多かったですが、今回のライブでも藤くんがわざと歌わなかったので危うく声が出るところでした。うぅ、歌いたかった…
でもみんなが心の中で歌ったんだろうなと、なんならそのみんなの重なった声が聴こえてくるようでした。他のみんなもそう感じてたんじゃないかな。
4.なないろ
大号泣ポイントその2です。
って部分を最初聴いた時も「このままでもいいんだな」って後押しされたような気持ちになって涙が出てきたんですけど、生で聴いたらまたその喜びもひとしおってもんです。
のちのMC部分で仙台にきてせり鍋を食べたという話になったんですが、その流れで昨年の紅白の撮影のために年末に気仙沼に来たことも話題に上がりました。藤くんとヒロが「大変お世話になりました」って言ってました。
5.宝石になった日
ラスサビを力強く歌っていた声が印象的でした。もちろんいつも力強いんですが、なんていうかな、これまで聴いてきた中で特に気持ちが入っていたというか、とにかくその歌声から何か感じるものがあったんです。
特にラスサビの歌詞は、見方によってはBUMPさん側が俺らのことを思ってくれているようにも取れるし、またその逆も然り。藤くんの作る歌詞でよく見られる「だれでも主役になれる、だれでも物語の住人になれる」ような歌詞だと思うんです。その詩を今日のこの状況に照らし合わせて、いつも以上に力のこもった”宝石になった日”になったのかなと思います。MCで「ツアーがしたかった」って言ってくれていましたし。
6.Small world
この曲を初めて聞いたのは実家から仙台に帰るために乗っていた電車の中でした。何故かこのことを鮮明に覚えています。なのでこの曲を聴いくと、その車窓から見た地元の風景が思い出されます。本当はすみっコぐらしの映画を思い出すべきところなのかもしれないですけど。映画観に行こうと思ったのですが、小さい子供たちの中に陰キャラ臭を醸し出す男子大学生が一人ぽつんと居たらもう居ても立っても居られなくなるだろうなと思い断念しました。
7.(please)forgive
驚きポイントその2です。
自分が「BUMPで好きな曲なに?」って聞かれたら、どうにか頑張って5曲くらいに絞って答えるんですが、その中の1曲がこれです。
ただ自分、この曲をうかつに聴けなくて。大好きな曲なんですが、この曲を聴くと何とも言葉では言い表せないような不思議な気持ちになって、何も手に付かなくなるんです。懐かしさを感じるような、どこかで何かを考え込んでしまうような、はたまた何も考えられなくなるような…
今回も正直それは例外じゃなかったんですが、それ以上にこの大好きな曲を初めてライブで聴けた喜びが勝りました。自分はこの曲の爽やかな音に何となく秋の雰囲気を感じます。秋晴れで空が高い様子が浮かびます。勝手に自分がそう思っているだけなのですが、今の時期にピッタリでした。
8.クロノスタシス
率直な感想を申し上げますと、「リズム難しくていまいち上手く乗りきれなかったのが悔しい」というところです。や、もうめちゃくちゃ好きで。凄い回数聴いてるんですけど、まだ全然リズム掴めないんですよ。特にサビ。カラオケで歌ってみた時もサビのリズムがガタガタでした。えぇそうです、私のリズム感は壊滅的なのです。
9.ハルジオン
落ち着いた曲を3曲ほど演奏した後でのハルジオン。これはブチ上がりですわ!盛り上がる曲なのに、そういえば自分がライブでこれを聴くのは初めてなんですよね。これもそれなりに古い曲なので、音源の頃の藤くんの歌声と今の藤くんの歌声では、やっぱり多少なりとも印象が変わります。前者は逞しさと信念を、後者ではそれに加えてしなやかさも感じるような気がします。
BUMPさんがこうやって演奏してくれる昔の曲が大好きです。前と変わったところ、前と変わらないところ、聴きながらそれを探すのがとても楽しいです。
10.SOUVENIR
これはやりますよね!!!ラスサビ前のクラップの一体感が凄かったです。本当に新曲か??ってくらい。
そういえばこの曲はこの仙台公演1日目でライブ初披露ですよね。初めてライブでSOUVENIRを聴けた一人になれたこと、めちゃくちゃ嬉しいです。
サビでは全員のPIXMOBがオレンジに光り、まさに紅葉が本番を迎えた秋のような雰囲気でした。
BFLYファイナルの日産スタジアム公演で「ダンデライオン」を演奏した際、全員のPIXMOBが黄色に発光し、スタジアムに一面のタンポポの花が咲いたように見えたことを思い出しました。あれは生で見ていましたが、本当に綺麗でした。
一番のサビが始まる直前、どうやら藤くんがサビの踏切をミスったらしく、一小節前に「コッ!!」と歌いかけました。藤くん曰くその”コッ”は「HeyとかHoとかと同じ類」らしいです。ということを何回も強調してたし、藤くんが言うならそういう事なんでしょう。w
コッ!!!
11.話がしたいよ
という歌詞をライブで聴きたかったんですよ〜、この「ぺっ」て部分はBUMPさん(というか藤くんの)屈指のイケメンポイントだと思っています。
で、それをライブで聴いた感想なのですが、これは最高でした、イケメンレベルカンストです。本当にありがとうございました(尊死
12.カルマ
やっぱりかっこいいですね、最近あんまり聴いていなかったのですが安定です。イントロが流れた瞬間、会場のボルテージがまた一段上がったのをひしひしと感じました。
4人が落ち着いたトーンの白いライトに照らされるシーンがあった(ような気がする)のですが、その演出がとてもよかったです。まさに「一人分の陽だまりに僕らはいる」感じでした。
13.Aurora
イントロで、4人が向き合ってリズムを取り合う。が、ここでアクシデント。何か物足りない。音数が足りない。少しして演奏が止まって、藤くんのギターの音が出ていなかったと本人の口から教えてくれました。さっきの”SOUVENIR”の「コッ!」の件は決してミスだとは認めない姿勢でしたが、ここでは素直に「これはミス。全俺が謝罪する。」と言っていました。かわいいぜ、藤原基央…!
これも自分が特にライブで聴きたいと思っていた曲です。この曲が収録されたアルバム『aurora arc』が発売されたのが2019年7月。自分がちょうど大学受験を控えている時期でした。その間、このアルバム、この曲とずっと一緒に居たことを覚えています。
という歌詞からは、その力強い歌い方も相まってかなり背中を押してもらいました。この曲に励まされて約3年、やっと生で聴ける機会が巡ってきたこと、本当に嬉しかったです。
14.ray
この曲で、チャマとヒロが立ち位置を入れ替えてピョンピョン。自分はヒロ側のブロックだったので、やっと間近でチャマを見られたような気がしました。
このライブに一貫して言えるのですが、チャマが本当に楽しそうでした。これは後述します。
やっぱりrayは楽しいです。みんな本当に楽しそうに腕を横にスイングしていました。青いレーザーが会場中を照らしていたのも、PIXMOBが青色に光っていたのも印象的です。
en1.ラフ・メイカー
ライブハウス映えしますね、この曲は…!
自分たちオーディエンスがこの曲のずっと泣いている主人公、ライブハウスがその主人公の涙で大洪水になった部屋、そしてBUMPの4人がラフメイカー。狭いライブハウスだったからこそ、そういう関係性が成り立ったような気がしました。本編が終わってしまって今にも泣きだしそうな自分たちのもとに、アンコールを引っ提げてBUMPさんないしラフメイカーの4人が颯爽と現れる。そのアンコール1曲目でこの曲というのも、シチュエーション的に完璧です。よっ、ラフメイカー!
という本当に一番最後の部分、めちゃくちゃ溜めつつ歌うので周りのみんなも藤くんの息を読みながら、慎重に腕を振っていたのが面白かったです。
自分は特に中学時代にこの曲を頻繫に聴いていて、事あるごとに友達の前で勝手に歌っていました。その記憶も蘇ってくるようでした、この曲も初めてライブで聴けて良かったです。
en2.ダイヤモンド
一番最後に持ってきたのはメジャーデビュー曲でした。この曲の様々な場面で、自分たち観客はそのこぶしを握って力強く天に掲げていました。
やっぱり名曲ですよね。自分もこの曲は大好きです。その歌詞は幾度となく自分を導いてくれました。
凄い歌詞だと思います。ここまでありとあらゆる人に刺さるような、優しく肯定してくれるような歌詞は唯一のものだと思います。
感想を言いたいだけ言う場所
総括して、もちろんなのですが、もう素晴らしいライブでした。演出的にもセトリ的にもメンバーの元気さ的にも、会場の狭さ兼メンバーの近さ的にも、唯一無二のライブだったと思います。その場に居られて最高に幸せでした。
今回はライブハウスツアーです。ライブハウスということは会場が狭いので、とにかくメンバーとの距離が近いんですよ!自分は1Fスタンディングのそれなりに後方の場所だったんですが、それでも破格の近さでした。
どれくらい近いかと言うと、マイク無しでヒデちゃんの声がよく聞こえるくらい。これBUMPさんファンならどんだけ凄いか分かってくれると思います。「1番元気」「さんま」の二言くらいしか喋っていませんが、どちらもよく聞こえました。かわいい。
それと今回のライブ、チャマが凄い楽しそうにベースを弾いていたのが印象的でした。やっと本調子に戻って来た感じがします。チャマのTwitterやインスタもやっと自我が戻ってきましたしね。あれがとっても嬉しかったです。ずっと帰還を待っていました。
それと、セトリどうです?ヤバいですよね?グロリアスレボリューションですよ?(please)forgiveですよ?ラフ・メイカーですよ?腰抜かしますって。
これからこのツアーに参加される方は本当に覚悟をしておいた方がいいかもしれませんよ。「まさかこの曲を?!?!」という、斜め上からの選曲を躊躇なくやってきます。腰抜かして立てなくならないように、最悪コルセット巻いていくことをお勧めします。
ちょっとMCの話をば。
一番最初のMC、藤くんが開口一番発した言葉は
「外寒くなかった?」
でした。確かに外は寒かったです。でも藤くんのその言葉が暖かすぎて…もう全く寒くなんかありませんでした。
そして
「Silver Jubileeを幕張でやれて、ツアーも回りたいってなって。こうやって演奏出来て、その音にみんなが反応してくれるのは、この3年間で音楽が死なずにいてくれたから」
といったニュアンスの藤くんの言葉は特に心に残っています。「ツアー回りたい」という気持ちをこんなに早く実行に移してくれて、しかも私にチケットの神様が微笑んでくれて、関係各所の皆様には本当に頭が上がりません。
この3年間、音楽が死んでしまうどころかよりイキイキとしていたって人もいるんじゃないでしょうか。私はその一人です。自分の中の音楽は、”コロナ禍”という鬱屈とした時期を少しでも彩ろうとしてくれていました。歌ってみたり、体を揺らしてみたり、手を叩いてみたり振ってみたり、「またいつものライブシーンに戻ってほしい」という気持ちも込めて音楽を聴き続けて、音楽も自分を楽しませてくれました。音楽が無かったら自分がどうなっていたか分かりません。
まだいつものライブが戻ってきたとは言えませんが、3年の空白を経て、またこうやってライブを開催してくれています。そのせっかくの機会を無駄にしないためにも、”声”以外の自分の体から出せる最大限の音と身振りで音楽に反応すること。それが自分を楽しませてくれたBUMPさんへの恩返しだと考えました。そうじゃないと、それこそ音楽が死んでしまうような気がしたんです。
その”ライブ”の音楽を殺さないために体を最大限に使って反応する。それで後悔はありません。その時出来る恩返しは出来るだけの範囲でやり切ったと思います。
ところで、今度はBUMPさんのドームツアーも発表されました。そっちもチケットを当てて、もう一度音楽に感謝を伝えに行きたいと思います。そのためにも、チケットの神様に微笑んでもらうためにも、今からこつこつ徳を積んでおこうと思います。
セトリ(通し)
アカシア
グロリアスレボリューション
天体観測
なないろ
宝石になった日
Small world
(please)forgive
クロノスタシス
ハルジオン
SOUVENIR
話がしたいよ
カルマ
Aurora
ray
en1. ラフ・メイカー
en2.ダイヤモンド
タイトル詐欺か…?
ここでこのnoteのタイトルを思い出してみましょう。
『こんな魔法のような夜に君と一緒で良かった』だァ…?
お前それ…「流星群」の歌詞だよな?このライブで流星群演奏したか…?
はいそうです、していないのです。なので正直「タイトル詐欺やろがい!」と言われたら返す言葉もございません。
でもね、これはタイトルでのネタバレを防ぐひとつの手段なのですよ。演奏していない曲の歌詞を引用することでセトリバレを防ぐ。ひゅう、巧妙~!
第一、あの歌詞は私の気持ちそのままなのです。たとえ演奏していないとしても、私がBUMPさんのライブを終えて持った感想は、あの歌詞が過不足なく説明してくれています。そういう背景もあって、あのタイトルを付けました。
といったところで今回はこの辺で終わりたいと思います。自分のインスタで書ききれなかったようなものを書いていたら、ここまでで7000文字を超えています。たぶん歴代で一番長いです。
そんなものに最後まで付き合ってくれたこの画面の向こうのあなた、本当にありがとう。そしてこれを読んでくれているBUMPファンの皆さん、今度はライブ会場でお会いしましょう。自分と近いところにBUMPファンが少ないので、ぜひ友達になってください。
それでは今度こそ、ありがとうございました。!
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