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【体験談5】 自己肯定感について

アサーティブは、<自分の気持ちを大事にする>ので、自己肯定感を高められるという。

正直、このテーマに関しては、トレーナーとして活動を始めたいま、偉そうに語れる(?)エピソードがあるかなと脳内を掘り起こそうとすると目が泳いでしまう。

けれど、最近、「人と違う考えがあってもいい」と少し思えるようになった。

そして、今日は娘にさらにそんな背中を押してもらえた出来事があった。

ご存じの通り、昨今、新型コロナウィルスが東京で再拡大している。
そんなコロナ禍のなかで、自分の行動をどうするべきか、悩むことも多々ある。

この連休、半分は頭の中で明日月曜日のことを思い悩んでいた。
明日は娘の幼稚園でお誕生日会がある。といっても、7月生まれのお誕生日会ではない。緊急事態宣言での休園の影響で、今月に4,5,6月分のお誕生日会を三回別日程で執り行うことを園が決定。

娘は6月生まれで、主役になる番が回ってきたのだ。

4月分は前日に東京の感染者が200人に急増しその状況を見て欠席。
5月分は夫の仕事関係で感染者がでてしまい念のために登園自体を自主的に自粛中。
そして、娘が主役になれる6月が明日。

お誕生日会は、全園児+誕生日月の親1名+先生、400名近くの人が同じ空間に集う。密な状況が予想される。(何も考えていないわけではなく、内容は簡素化され、消毒や環境も行われることはわかっていたが)

うちの家庭は、娘、私、そして実父に喘息の基礎疾患がある。
だから、行きたくないというのが正直な自分の”気持ち”だった。

休みに入る前、都が専門家の分析と助言をもとに「連休中は外出を控えてください」と呼びかけた。連休中ではなく週明けとはいえ、状況は続くのではないかと思ったため、園長先生に手紙を書いた。
<本人が楽しみにしてるので行かせたいが、(密な)環境的に葛藤がある><対策は万全と言えるのでしょうか><全園児が集う形以外でできないでしょうか。>という主旨。

そのまま休みに入って何も返答がないまま月曜日を迎えるかと思ったが、休み中、一通手紙が届いた。

そこには園長のお誕生日会を大切な行事と捉えているという考え方が書いてあり、「園児がインタビューを受け夢を皆の前では発表することで、心の通い合いを生み成長をさせると信じている」。感染対策は園の責務であるが、教育も責務でありそれを放棄することはできないという主旨が書いてあった。

その手紙を読んで、先生たち(もしくは園長個人)のお誕生日会に関する伝統と思い入れの深さを感じた。

そして、「教育」と「健康」は車の両輪のように考えていらっしゃるのだなと想像した。

その考えを理解したうえで、どうするか、また悩んだ。葛藤で涙もいっぱい。

自分の答えが決まり、夫とまず話をした。

私の答えは、「欠席する」だった。
自分にとって、教育と健康は車の両輪ではなく、ピラミッドのように健康が土台で、その上での教育、成長だと思った。

そして、ここのところ一日200人以上ペースで増加している東京の感染者数。
潜伏期間も含めた2週間後には同じペースで感染者が増えると約3000人。
医療のひっ迫が懸念される。
さらに、お盆に入りかかりつけ医も閉まる時期と重なる。
もう一つ、もし感染したら連れていくであろう救急病院で医療関係者のクラスターが発生したニュースも入った。
もしコロナウィルスにかかって重症化したら、医療を受けられるところはあるのだろうか・・・。

夫にこれらの意見を伝え、夫の意見はどうか聞いた。

(一語一句覚えてないけれど)
「俺はいかせてもいいと思ってる。自分もコロナのことはあるけど仕事は毎日しょうがないと思っていっているところがある。だけど、こういうのは緩い方に合わせると、Lunaの方が苦しくなるだろう。だから、休ませたいなら、そうしたらいいんじゃないか」

そう言ってくれた。

「あとは本人が納得してくれるか・・・この前は、6月だけ行くのはどうか・・・」って。

同じ月生まれには親交の深いお友達も、新しくクラスで仲良くなれた子もいる。だから、彼女の気持ちを傷つけるのではないかと心配もした。

次の日、夫と娘と三人で話し合いをした。

最初、いろんな感情で涙がぼろぼろこぼれて話ができず、夫に話をしてもらった。

夫はクラスの人数・・・年少、年中、年長、誕生日の子の人数(=来賓親)、先生の人数と娘と一緒に丁寧に計算して、人がいっぱいなところで心配しているんだよってことを伝えてくれていた。

私はそのあと、幼稚園の先生たちは、みんなのことを思ってくれてありがたいね。みんなが発表するのは成長する機会だと思って準備してくれているんだよって伝えた。健康でいることと、みんなが成長することと、車のタイヤが二つあるみたいに同じように大事なんだね(タイヤが2つは自転車でしょ!って娘のつっこみ)と。

だけど、ママは健康がお山(←ピラミッドをしらないかと思い変えた)みたいに下にあって、健康だったらどんどん上に成長していける、そう思うんだ。だから、お休みしてもいいかなと。

でもね、娘ちゃんがお友達とみんなで発表するの、楽しみにしているから、
ママはこういうのが辛くもあるんだ。

・・・「娘ちゃん(名前)、怒ってない?」 って聞いた。

そうしたら、娘が「怒ってないよ」といった。

「どうして怒らないの?」って聞いた。

「だってママ、優しいから」と言ってくれた。

娘が泣くかと思っていた私は、そのあと、
「泣いてもいいよ」とも言った。
けど、娘は結局泣かなかった。

幼稚園の気持ち・考え方がある。
参加させることを決めている親の気持ちがある。
楽しみにしている園児たちがいる。

私の気持ち・考え方もある。
夫の気持ち・考え方もある。
娘の気持ち・考え方もある。

「気持ちや考え方」に関しては、何が正しい・間違っている・・・
一概に一言ではくくれない。

ただ、私は喘息の娘、家族のことを考えて、蜜のリスクが ”心配”。

言わなかった娘の”残念”な想いも大切に、誕生日は終わったけど、もう一回家族でお祝いすることにした。
明日、今の娘の夢を動画に収めて、じいばあにも送ろう。

自分の感情、想い、決めたこと・・・自分自身を否定しなくていい。

娘が眠る前、もう一度、泣いた。
しつこいと思いつつ、もう一回聞いた。

「本当に怒ってないの?」
「怒ってないよ。」
「なんで?」
「だって、ママ、かわいくて、優しくて、大好きだから。」←さっきより盛って言ってくれた( ´艸`)

娘がティッシュを差し出してくれた。
「ママ、大好きだよ。ママを信じてるからね。」

今まで休ませた親があまりないことも聞いている。
人と違うことをするには、結構勇気がいる。

でも・・・娘に、「人は人、自分は自分!」と最後に喝まで入れられてしまった。

私は私の気持ち・意見があっていい。
そして、それは相手も同じ。

そう思えた体験。
娘が背中を押してくれたお話でした。 


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