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アンダラクリスタル スカーレット

 アンダラクリスタルのスカーレットがやってきた。
 美しい色がたくさんある中で、スカーレットに惹かれていた。
 透明感があり、情熱を感じさせる深紅。
 恐らくは、今、私に必要な色なのだろう。

 モナトミック・アンダラクリスタルとは、火山性のガラス質の石。
 カリフォルニア北部のシャスタ山の麓で発見されたという。

 『アンダラ』とは、レムリア時代の寺院の名前を指すのだそうだ。
 そんな浪漫がある石。

 私は石を集めているわけではないが、火山にはとてつもないパワーがあると思っていて、それは手に乗せた瞬間のエネルギーとして感じられる気がする。
 ガラス質で透明な石に出会ってみたいと思っていた。
 憧れの人に会いたい感情と似ている。

 インドネシア産のアンダラクリスタルもあるが、ご縁があって、
カリフォルニア州シエラネバダ産のスカーレットシフトがやってきた。

『人が石を選ぶのではなく、石が人を選んでやってくる』と聞いたことがある。

 私は、アンダラクリスタルに選ばれてみたいと思っていたが、あちらが私を選んでくれる時が来るだろうか。
 人も物(石)もご縁であり、引き寄せ合うなら、いつかは会えるはずだけれど。

 人間同士でもそうだけれど、美しい人を称賛するだけで、こちらからは何も与えることができず、飽きられてしまうような関係性にはなりたくないし、もし、私の元に来てくれたなら、美しいスカーレットに恥じないような努力ができるといいのだけれど・・・。

 スカーレットとは色名であるけれども、何度も観た映画「風と共に去りぬ」の主人公の名前だ。
 ヴィヴィアン・リーが、美しく片方の眉を上げる表情を思い出す。
 美しくドレスを着るために、コルセットでウェストを絞りながら振り向く姿も。
 スカーレット・オハラは、時代に翻弄されながら、人生の荒波を果敢に乗り越え、強い女性になっていく。

 Tomorrow is another day.

明日は明日の風が吹く。
もしくは、明日という日は今日より必ずよい日にしてみせるわ、と。


 そして、ついに縁あって、アンダラクリスタルに巡り会えた。

 驚いたことに、ちょうど私の手の皺にぴったりとはまる形である。
 石を握ると、手相にぴったり沿っており、高さもちょうど包み込める形なのである。
 
 なんということでしょう!?
 このサイズと形・・・どこかでお会いしましたか?

 なぜ?私の手のひらのサイズを知っているの?

 と石に聞いてしまったくらい。
 ジャストサイズ。


 スカーレットシフト。
 聖なる知識、潜在能力を引き出し実現に導く力。

 透き通る深紅に光を当てると、真実は何かを教えてくれるような気がする。

 アンダラクリスタルは、他の色も美しい透明感を持っており、聴く耳があれば、必要な何かを話しかけてくれているように感じる。
 不思議な石だ。

 忙しく気持ちに余裕がなくても、私の手のひらにぴったりと収まって、エネルギーを充電できるようなお話をしてくれるはずだ。
 しなやかさや優しさ、生き抜く強さのために、聖なる知識を私にわかるように。
 噛み砕いて、ちょっとずつ。ちょっとずつ。




書くこと、描くことを続けていきたいと思います。