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光と闇

想像力があれば人の身になれる、理解することができる。
常日頃から思うことだ。
目の前の人と同じ経験をしていなくても、想像する力があれば酷い言葉も粗暴な行動も慎める。

想像力という名の『知性』が必要なのだろう。

想像力は最大の『美徳』である、とするこの言葉はサガンのものだ。

人を踏みにじるような人間の底に、
じつはやさしい、傷ついた心が
潜んでいるなんて言わないでください。
人間はその人の行動以外の
何ものでもありません。

ふとした瞬間に、その横顔に・・・意識していない時に、その人そのものが出てしまう。
どうしようもなく滲み出てしまう本質に触れる時、怒りを感じるのか。
哀しみを感じるか?

痛みを感じてしまうことがある。
『人間はその人の行動以外の何ものでもない』という、
どうしようもない事実が見えてしまった時。
狡さも、高慢な態度も、侮辱的な言動も。
無関心も。
それらが語彙力の無さなどではなく、想像力の欠如だと気づいてしまった時に。

綺麗に光る心は、汚されずにその人の中にあるはずで、傷ついて生きてきた人であっても失うはずがない。
闇の部分もその人自身なのだと思うと、悲しくなることがある。

フランソワーズ・サガンのこの言葉は、真実であると思った。



書くこと、描くことを続けていきたいと思います。