見出し画像

すごく、すごく、ひさしぶりに・・・

すごく、すごくひさしぶりになってしまった。
本当は、毎日noteを書きたいのだけど・・・。

こんなに仕事に追われると思っていなかった12月から今までの間、
色々な方に出逢った。

ひとりひとりの半生は、全てが小説のようで、
関わっている間は、本を読んでいるかのようだ。

泥沼から這い上がりたいと願うひと。
何かを脱ぎ捨てて、宝石のようなご自身を見つけられるひと。
進んでは戻り、戻っては進み・・・人生が織られていく。


タペストリーという、キャロル・キングのアルバムは、何故か父からもらった。
10代初めだったか、声が好きで聞いていたけれど、
歌詞の意味は、よくわからなかった。

年齢を重ねてみないとわからないことがある。
色彩豊かで抽象的でもあり、霊的でもあるように思える歌詞だが、話を伺っている最中に思い出すことがある。

つづれ織り

私の人生は深淵で
上品な色彩の つづれ織り
それはめまぐるしく変化する景色の 
永遠のありさま
青と金色の散りばめられた 見事な魔法
感じる 、そして見つめるための
つづれ織
手にすることはできない

昔、空のまんなかに
やわらかい銀色の悲しみが 
浮かんでいて
そこから運命の男がやってきた
通りすがりの放浪者・・・
彼はぼろぼろに擦り切れた布をまとい
色々な色の入った
片側が黄色で片側がグリーンのコートを
着てた

彼の動きはどこか不安げで
なぜそこに来たのかも
どこへ行くべきかもわからない様子だった
気にぶら下がる黄金色の何かに手を伸ばしたが
おろした手には何もなかった

彼は、やがて私のつづれ織の中で
轍のついた道沿いの川の石に座り
そしてヒキガエルになった
まるで誰かの邪悪な呪文にかかったようだった
彼のこと、そんなによく知らなかったけど
彼の苦しみを思って
私は泣いた

悲しみに暮れながら見ていたら、突然
あごひげの中から
灰色の幽霊のような姿が現れた
漆黒の暗闇の時代
黒い服に身を包んだ彼を見たことがある
そして今、
私のつづれ織りはほどかれて行った
彼が私を 連れ戻そうとしているから
彼が私を 連れ戻そうとしているから


キャロル・キングは、不思議なことにアルバムに取りかかる数ヶ月前に、レース編みのタペストリーを作り始めていた、と読んだことがある。
そして、たまたま「タペストリー」という曲を書いた。
心にあったその2つを結びつけもせずに。

勘のいい人が、その2つをくっつけてアルバム全体のコンセプトとなる優れたタイトルを思いついたのだというが、潜在意識の中では、すでに・・・なんて、考えると面白い。

それぞれの人の、それぞれの色合いのつづれ織を見せていただいている感じがする。
話を伺いながら、映像を思い浮かべる。
色を、思い浮かべる。



そして、ひとつ嬉しいことがあった。


この記事を書いた頃、自分を探しに出た方は、先日、大きな企業に就職を決めてこられた。

その連絡を、昨日いただいた。

一つの仕事を続けられなくても、知らないうちに身についているものを掘り下げられたのだろう。
必ず、あなたを見つけてくれる人は出てくる、と言わずにはいられない、彼女だけの魅力は輝いていた。
気がついていなかった部分を、いくつか言葉にしたと思う。

自分をアピールする自信を得ると、益々、魅力的になられたはず。
あれから、自分の内面を探求され、新しい活動場所を手に入れて、乾いた心に潤いが戻っていく様を想像する。

スイスイと海を泳ぐように、人生後半を泳いで行かれることを思う。


そして、雨の前に買い物に出かけたら・・・
鮮魚売り場で鯛に遭遇した。

おめでたいことがあったので、手に入れた。

さて、鯛をどうしようか。
アクアパッツァ?
それとも、昔見た村上春樹レシピの鯛めし?





この記事が参加している募集

#休日のすごし方

54,472件

書くこと、描くことを続けていきたいと思います。