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夏が好きなウィンター

 急に寒くなった。
 私は夏が好きで、冬は苦手。
 生まれたのは秋分の日だけれど、秋はいつも流されるように過ごして、
ある日突然、冬が来る。

 朝起きて、うわっ!と思うのだ。
 夜明けまで長くなり、起きる時間はまだ暗いのには、すでに気がついていた。
 しかし、ある日を境に・・・。
 ああ!お弁当を作るために「勇気を出して」起きる季節がやってきてしまった。
 だんだんと明るくなってくるけれど、寒い。
 
 オフィスは暑いので、薄着にコートというのがいつもの格好だが、ちょっとそこまで飲み物を買いに行こう、という時にはストールを羽織って小走りで行く。
 温かいストールがあると安心する。
 これは、ライナスの毛布みたいな効果なんだろうか。
 どこにでも置いてあり、どこにでも持っていく。
 いろんな色を、とっかえひっかえ。
 
 海に行く時も。
 多分、赤は似合うんだと思うけれど、赤単体は勇気がいるのでチェックのを。
 黒やグレーの地色のチェック、無地のグレージュ、ダスティピンク・・・。
 薄いグレーと白の格子柄、ベビーピンクと白の格子柄、ミルク色。
 今日は何にしようか。
 服は少ないのに、ストールがひしめいている。
 それぞれ、長く使っているものばかり。


 夏に一緒に行動していた麻のストールから、温かい素材に変えると、冬が来たことを諦める?いや・・・ちょっと我慢して楽しもう、という気持ちになる。
 そう書きながら、もう、暑い夏を懐かしんでいる。
 サンダルで歩ける夏を。

 だけど、私のパーソナルカラーはウィンターだそうだ。
 黒、白、赤、ヴィヴィッドな色が似合う肌色なんだって。
 夏が好きなウィンターの人ということになる。

 本を読むために、ちょっと海に行く生活が懐かしい。
 今は、生まれた街に近い場所にいて、「冬の海のキラキラがみたい。」
と思いながら、池のそばのベンチで本を読む。
 夏のギラギラではなく、冬の太陽の光で照らされると、海はキラキラする。

 
 「海沿いの街」で、おめでとう!をいただきました。
 いつもお読みいただき、ありがとうございます!


 
 

 

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