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ひな祭りとセイコちゃん人形

今日は、ひな祭り。
娘のおひなさまを飾るので、私のおひなさまは暫く飾っていない。
たまに、お天気の良い日に様子を見がてらご挨拶することで許してもらっている。

ちらし寿司を作る。
いくらや、錦糸卵、でんぶや、味付け椎茸、菜の花の辛子和え。
蛤の潮汁と、それから・・・。
蛤については、ひな祭りの度に、母が話していたのを思い出す。

二枚貝である蛤は、もともと対になっている貝とはぴったり合いますが、別の貝を二枚あわせても合わず、隙間ができてしまいます。このことから、他の貝とは合わない=一人の伴侶と末長く、というような仲の良い夫婦の象徴とされてきました。

今の時代の解釈なら、ソウルメイトと出会いますように、とでも言った方が合いそうな内容だな、と思う。

蛤の特徴を生かした、「貝合わせ」という遊びが、平安時代に合ったとか。
対になっている貝の内側に金箔を貼り、絵を描いてバラバラに置き、それぞれに合う貝を探して楽しんだとか。

蛤の貝殻は胡粉と言われる白色顔料に使われていて、牡蠣やほたてより白色度が高く、より高級な胡粉の材料だ。
おひなさまのお顔の仕上げにも使用されることも多いので、ひな祭りには縁のあるもののようである。


ついでに、箸置きもおひなさま。
菱餅の色合いも、苺も、そして桃の花も。
ひな祭りの食卓は華やいだ気持ちになる。
ひなあられの色も、春らしい。


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桃の花も、ちょうどいい具合に開いた。

おひなさまに合わせて、祖母が私に買ってくれたセイコちゃん人形も一緒である。

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証明写真のようだが・・・。
セイコちゃん人形は、あるとき、テレビ出演をしていたらしい。
昨年、娘の授業がオンラインになったときに、社会の教材に出演していて驚いた。

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しかも、NHK『渋沢栄一〜近代化に尽くした人』である。
面白くなって、記念撮影したのがこちら。
ちょっとしたアイドルである。

娘は、以前の朝ドラ『あさが来た』の主人公にちなんで、「あさちゃん」と名付けて可愛がっているので、びっくりしていた。
あのドラマに、渋沢栄一が出ていたからだ。
三井家に生まれ、後に大同生命創業に参画し、日本女子大を設立に導いた広岡浅子の物語だった。
なんとなく、あのお転婆なあさちゃんのイメージらしい。

「たいへん!あさちゃんが出てる!」

でも、本当はセイコちゃん。
セキグチから出ていたセイコちゃん人形は、鈴乃屋の着物を着ているのだという。
男の子バージョンもあるとか。

さて、本当はセイコちゃん人形の『あさちゃん』にもお食事を用意するとしよう。





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