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やっと結婚できたと思ったら妻は家事をしない怒る女だった

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結婚に男のロマン(=理想)を求めていた「私」が出会い、結婚した「妻」は、家事ができない、怒り、叫ぶヒステリックな女だった。 「私」は離婚の恐怖に怯えながら、現実逃避をし、他の女と…
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#4へ続く

【小説】やっと結婚できたと思ったら妻は家事をしない怒る女だった #3

【小説】やっと結婚できたと思ったら妻は家事をしない怒る女だった #3

 それともうひとつ。朝食だ。

 私は結婚したからには当然、朝食にありつけるものと思っていた。私はそれを朝の散歩から帰ってきた犬のように楽しみにしていた。

 私はただ単に涼子の脚の間にある神秘の空間やブラジャーというベールに包まれた柔らかな丘のことばかりを考えていたわけじゃない。私は不幸な家庭で育ったわけでも、愛に飢えていたわけでもないのに、結婚することによって得られる幸福というものをずっと夢に

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