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三八〇ルミヲ
2021年3月1日 10:02
それともうひとつ。朝食だ。 私は結婚したからには当然、朝食にありつけるものと思っていた。私はそれを朝の散歩から帰ってきた犬のように楽しみにしていた。 私はただ単に涼子の脚の間にある神秘の空間やブラジャーというベールに包まれた柔らかな丘のことばかりを考えていたわけじゃない。私は不幸な家庭で育ったわけでも、愛に飢えていたわけでもないのに、結婚することによって得られる幸福というものをずっと夢に