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プラナカン・チャイニーズの世界へ。ペナン プラナカン マンション(Pinang Peranakan Mansion) vo.1 / マレーシア・ペナン島② 

こんにちは。
今回はプラナカン・チャイニーズの世界にどっぷりと浸れる博物館「ペナン プラナカン マンション(Pinang Peranakan Mansion)」をご紹介します。

プラナカンとは、15世紀後半から数世紀に渡り、様々な国から移住してきた男性と、マレーシア女性との間に生まれた混血の子孫の総称。
なので中華系移民男性とマレーシア女性との子孫は「プラナカン・チャイニーズ」と形容します。彼らの間に生まれた男の子をババ、女の子をニョニャと呼んでいたので「ババニョニャ」、また「海峡華人」とも呼ばれています。

彼らは植民地時代の英国、マレー、そして中華帝国の文化を取り入れ、独特の世界観を生み出しました。

「ペナン プラナカン マンション」では、19世紀の裕福なババの家が再現されており、1,000点を超える当時のアンティークと収集品が展示されています。

中国風の中庭、螺鈿と大理石で彩られた家具。
Bakul siaと呼ばれる伝統的なバスケット。
ファルコンな躍動感ある龍の椅子欲しい!

この邸宅の持ち主だったのは、1841年に20歳で中国から英領マラヤに渡った客家系中国人、鄭景貴(Chung Keng Kwee)という実業家。
彼はプラナカンではありませんでしたが、中国の木彫り、中庭、英国のタイル、スコットランドのバラスター(手すり子)など折衷的スタイルの邸宅をこの地に建てました。

1901年に鄭景貴が亡くなると、邸宅は荒廃の一途をたどります。2000年にご自身もプラナカンであるPeter Soonさんがこの邸宅を購入、修復工事を行い、2004年にプラナカンの博物館としてオープンしました。

磨りガラスにも
鏡にも細かい細工が施されています。

この…悪趣味一歩手前の装飾過多!不思議な統一感を醸し出す絶妙なバランス感覚が好き。

中国の風景が描かれたステンドグラスがピンクの壁と相まって麗しかった。

部屋側から見ても…美しい。

ステンドグラスからのカラフルな光に包まれて龍と戯れながら昼寝したい。

どこに視線を置いてもデコラティブ。

欧州の陶磁器とビスクドールがギッシリと詰まってたキャビネット。

バティックなど美しい布がギッシリ。

超絶技巧に抱かれたベッドのある寝室も

フルカラーの夢を見たのかなー

家具もランタンも何もかもに装飾が施されています。

ナマズちゃん。
水色 x 紫ってこんなに素敵だったのね。 
互い違いに座る椅子。どういった状況だとこの座り方がしっくりくるのか…

階段も麗し。スコットランド グラスゴーから輸入した手すり子、ローカルの素材と相まって独特なムードを醸し出しています。

やっぱり花鳥風月な磨りガラスに目を奪われる。

密度高い室内からベランダへ。

うわーん、ニョキッとカワイイのがいた。

邸宅の横に位置するこのお寺は、鄭景貴が祖先を祀るため1899年に建てたもの。

シックな色調が落ち着く空間がひっそりと迎えてくれました。

厨房も再現されていて

その奥にさらに麗しき世界が広がっているのですが、それは次回に。

続く。

ペナン プラナカン マンション(Pinang Peranakan Mansion)
住所:29, Church St, Georgetown, 10200 George Town, Penang
開館時間:9:30~17:00
入場料:RM25



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