見出し画像

#70 誰かに頼って自分を変える、変わりたいのなら

価値観のずれというのは中々にしんどいものです。
反対に、価値観がぴたりとあっている関係性というのは側で見ていても本当に気持ちがいいなぁとしみじみします。自分がしたいこと、または嫌なことがある時、相手はどうかなと憶測しなくていいのだから。だってその時相手が考えていることは、たぶん自分とイコールなのだから。

でもまぁ、そんな人と巡り会えるほど人生は長くないのかもしれないです
(諦めちゃだめだけどね)


価値観をすり合わせる

結婚とは大きな賭けだと思います。
結婚という形をとらなくとも、この人に自分の人生の時間を捧げようと決めるならば意味は同じだと思っています。
価値観のずれはある程度の大きさなら誤魔化せる。でもこれが厄介です。
好き!幸せ!と盛り上がっている時でも「ん?」と感じた違和感を押しやってはいけないのです。それはいつか必ずあなたにトンデモナイ不幸をぶら下げて帰ってくるのだから….

“ 人を変えることは難しい “ とよく聞きます。
では自分を積極的に変えることはどうなのかな、と考えました。

長いことかけて形作られてきた価値観や人となりは、ある日突然変わることの方が稀だろうと思います。よっぽど大きな事柄が自分に降りかかって来ない限り、能動的にえいっと変えることなんてほぼないんじゃないでしょうか。例えば女性なら妊娠・出産を経てパラダイムシフト(;価値観の変容)が起こることはありそうです。大切な人との別れや、大きな失敗は予期せぬ形で人を変えてしまうことも。そんな一大事がなくても自分の意思で自分の価値観を違う形に変えることなんかできるんだろうか、と考えていると、思い出したことがありました。

「人間が賢くなるのに必要なのは、人、本、旅」だぞ という話。
ライフネット生命を還暦で立ち上げた出口治明先生の言葉です。
(↓Kindleならfreeです)

今自分がどこにいて何をしている人なのか、求められることもなく、何をすればいいのかわからなくて漫然と生きていた頃に知りたかったことです。読んだのはもっと後だったけれど。

 わからないなら人に尋ねればいい。
 先人の知恵は本から学べばいい。
 それでも足りないことは旅に出て学びなさい。

というお話だったと記憶しています。小さな小さな世界で蛙になっていたわたしは「本読まなくちゃ」と思ったのは覚えています。笑

また、大前研一氏の「最も無意味なのは、決意を新たにすること」という言葉にもガーンとショックを受けたのを覚えています。
だってみんな言うじゃないですか、「決意新たに頑張ります!」って。言ってたな〜うん、言ってた。

人間が変わる方法は3つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

大前研一 「時間とムダの科学」より


耳が痛くなってきた。
旅に出て何か気づきがあっても、自宅に戻ると日常がまた始まってしまいます。
いつもの場所で、いつものメンバーと過ごしているうちにまた「いつものわたし」にきっと戻ってしまう。
だから住む場所を変えなさいと言っているのでしょうか。
それほど多くの人は現状維持バイアスに引っ張られやすいと言うことなのかもしれません。あぁこれも思い当たる….


でも、ふと思ったんです。
あれ、自分が変わらなきゃって自己改造に精を出すのじゃなくても、他の誰か(何か)の力を借りて目を覚ましなさいってこと…?と。

巷に溢れる「どん底まで落ちたけど、死ぬほど頑張って今私はハッピーです!」みたいな自己啓発本には飽き飽きしていました。だってまだそこまで落っこちてもない(呑気)。
だったら“どん底に落ちる“経験をしなくとも
自分のために本を読み、時間を使い、
引っ越しや転職をして人間関係を一新する
それだけでも随分と自分の周り半径5mの景色は変わるんじゃないか
そうすることで知らぬ間に自分が一番変わっていました、と言うのが最高では?と思ったのです。

で、実際わたしはそうしました。
転職し、引っ越し、友人関係は自然と入れ替わっていきました。
当時はベストだと思っていたことが魅力を無くしたり、常識だと思っていたことが非常識に思えたり、振り返ってみるといろんな発見があったと思います。旅に関しては小さくしかトライできていませんが、毎回何か思うことを溜めて行っている感じです。
もちろん失敗もたくさんしました。
そして小さな失敗だと思っていたことが案外大きくなってきている事にも薄々気がついていました。だから今は、そろそろ何かを再び変える時なのかもしれない、とぼんやり考えています。
重い腰を上げて、軽やかに動きたい!

結婚して、子供がいて、身軽に動くことが難しいからと躊躇していたけれど
それは「変わるのが面倒くさいわたし」の言い訳なのかもしれません。
それとも今の自分が嫌いじゃないから、周りを変えたいのかもしれない。

でもそれに気がつかないと人は変わらないから、結局静かに次のステップへ足を踏み出すのはわたし自身になりそうな予感です。

さて、そのためにも健康第一!
健康診断に行ってきます。
やれやれ寒そう。

るる

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?