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小麦はなぜそのまま食べない?

お米はご飯のように粒のままでも食べるのに、なぜ小麦はわざわざすり潰してパンなどに加工するのかというお話し。

御衆様グスーヨー 今日拝チュウガなびら

皆様いかがお過ごしですか

お米はご飯にして食べるのが一般的なのに対し、
小麦はパンや麺にして食べることが多いですよね。
わざわざ加工せずそのまま食べたほうが工数少なくて良さそうなのに
なぜ小麦はわざわざ加工して食べるのが一般的なのでしょうか?
調べてみました。

私の予想

小麦を加工する理由、私の予想は
①持ち運びに便利
②調理をする必要がなく火を起こさずに済むので戦争中便利
こんな感じかなと。

①持ち運びに便利
貿易などの旅の途中は満足な調理器具などなかったことでしょう。
そんな中毎日小麦を炊いて食べるのは面倒なのでは?と思います。
旅の出発前に大量にパンを作って持っていけば、毎日の食事も手軽に取れるので、小麦を加工したパンが普及したのではないかと予想しました。

②調理をする必要がなく火を起こさずに済むので戦争中便利
戦争中、食事の度に火を起こしていてはすぐに敵に自分たちの居場所がバレてしまいます。
戦線に赴く前にパンを大量に作っておけば現地で調理をせず食事ができるのでパンが普及したのではないかとも予想しました。

(書いてみて思ったのですが、予想① ②どちらも国が大きくなる過程で必要なことですね。)

小麦とパンの歴史

ここからは調べたことを書いていきます。

どうやら小麦の歴史は非常に長く、人類最古の作物のひとつとされているそうです。今から約1万年前には栽培されていたとか。
当初は麦や雑穀類の混ざったものを砕いて、それを焼いて食べていました。
(粉を食べていたのでしょうか?)
その後、土器が生まれると麦を粗挽きにしてお粥のようにして食べていたそうです。

パンの誕生

なんと今から約5千年前(紀元前3,000年頃)の古代エジプトではパンを作って食べていたようです。
ただこの時のパンはまだ発酵させておらずただ焼いただけのパンで、ふっくらとはしていなかったそうです。
しかし、ある時うっかりしていたのかなんなのか、パンをすぐに焼かずに放っておいたら生地が大きく膨らみ、それを焼いて食べたら今までのパンよりふっくらとしていて美味しかったそうです。なんと、今私たちが一般的に食べているパン(発酵パン)は誰かのうっかり?なのか、とにかく偶然生まれたもののようです。
(私は、主人に恨みを持った奴隷が腐らせたパンでも食べさせてやろうとわざとパン生地を放置したのではないかと思うのですが......笑)
ちなみにこの頃日本は石器時代で狩りをして暮らしていました。稲作はまだ先ですね。

そもそも何故小麦を砕いていた?

パンができる前に小麦を砕いてお粥にして食べていたと書きましたが、何故砕いていたのでしょうか?お米のようにそのまま水を入れてご飯にしても良さそうですが。

それはどうやら小麦特有の器官が関係しているようでした。

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小麦にはノギと呼ばれる長い毛のようなものが種子の中にまであり、種子の中まで及んでいる部分をクリーズといいます。右写真の小麦の種子の真ん中が一本筋が入るように窪んでいる部分がクリーズです。
これは雨など空気中の水分の直接種に送れるようにしているのではないかと考えられているそうです。
小麦の野生種が生育していたトルコ南部は高原の砂漠地帯で水は不足していました。そんな環境で育つためには根から水を吸収するのでは不十分だったのでしょう。
このクリーズが種の中まであるため、お米のように外皮だけを剥くだけでなく、中のクリーズも取り除く必要があるそうです。種の中まであるクリーズを取り除くにはやはり種を破らなくてはいけません。そのため小麦は砕いてから焼くなり粥にするなりしていたのではないか、という予想がされているそうです。
美味しく食べるために余分な部分をなくそうとしていたのですね。

日本初の国産パンは戦争への備え

日本に西洋風の本格的なパンが伝来したのは1543年。ポルトガル人が鉄砲と一緒に持ち込みました。しかしお米が主流の日本ではその時は流行らず、300年後の1840年アヘン戦争で中国に勝利したイギリス軍が次に日本に攻めてくると警戒した幕府が、兵に持たせる携帯食料としてパンに目をつけたそうです。

美味しくしようとしたら便利な携帯食にもなった

小麦を美味しく食べようとあれこれしていると偶然パンができた、ということがわかりました。水の少ない地域でも育つ小麦は各地で育てられていたことでしょうから、パンも広がったのでしょう。
しかもパンが携帯食としても優秀だったため、パン食でなかった国にもその便利さからパンが食べられ始めた、と言ったところでしょか。

それでは今日はこの辺で。
今日やチューヤ くぬひーうてぃ 御無礼さびらグブリーサビラ

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