事業準備の軌跡②:next stepの再検討
今週はいろんなフィードバックをもらい、もう一度課題と解決策の検討を行った。そこで出てきたNext stepと前回の記事のものを統合し、いらないものは消して、この記事に記していこうと思う。
まずは再検討した課題と解決法を振り返る。
もう少し掘り下げてみよう。
事業準備の軌跡①でも議論されている問題の根本的な原因になるのが、「教育」と「収入」の相関の曖昧さである。すなわち、「学生にお金を貸しても将来帰ってくる保証がないので長い間、または大した確信がない学生には貸せない」と言うことだ。この”大した学生”というのが限定されているのが現実だ。発展途上国の農村地域に暮らす人はもちろん、日本でも地方に暮らす家庭及び学生たちは、志望する学校に行きたくても費用がより増すためローンを組みづらくなる。
こう聞くと、「それが現実であり、既存の奨学金や教育ローンシステム、マイクロファイナンスが限界なのでは?」と感じる人も多いだろう。
しかし、事業への融資、特にシード期に投資するVCなどを考えてみてほしい。もちろんスタートアップ事業というのは「お金を生み出す」ことが目的となっているので、学生なんかよりもお金 to お金の構造をすぐに理解及び審査することができる。そのためアメリカではVC業界がものすごいスピードでグロースしている。すなわち「ポテンシャルのある企業は無駄なくファンドを受け取ることができている」。
これを学生に置き換えてみても、同じように考えれるはずだ。
学生の”ほぼ”全員が将来、就職または起業などをし、お金を稼ぐことになる。退学するかもしれない、就職できないかもしれない、身体的、精神的に参ってしまって働くことができなくなってしまうかもしれないなど、未知数のリスクもあるが、これはスタートアップへの投資と全く違わない。論理的に言えば不可能ではないということだ。
唯一違う点を述べると、成長の大きさだ。事業は大きく成長すると融資した金額の数倍、数十倍もの利益を生み出すことができる。しかし、個人の収入に頼った利益を考えると、収益が伸びる可能性は事業よりも劣るだろう。そうなるとわざわざリスクが高いと思われる学生への融資はできない、ということだ。
もう一つの懸念点が、そもそもの「与えられた環境」が不可的なものだと思い込んでいるがために自分のポテンシャルを知らない、または上昇志向がない子供が多いということだ。すなわち、お金を借りれる、借りれない以前の問題で、マインドの問題だ。
これらを解決するために上記で述べた「教育・管理システム」「発掘システム」を研究し提供する学生版VCを作り上げることによって「教育ローンのターゲットを増やしより良い社会の実現」ができると信じている。
ここまで出てきた議論の中から考えられるNext stepは:
日本の場合、地方から大学に行きたくても行けない人はどのくらいいる?お金が本当の理由なのか?
途上国でも同様、農村などに住む貧困家庭が学校に行けない・行かない理由は?金融アクセスがあれば行きたいと思うのか?
既存の金融機関は教育ローンのターゲットは狭い、もっと可能性はあると感じているのか?
システムの研究及び開発はどのように進めていく?
上の三つは現地訪問、インタビュー、文献などで進めていくつもりだ。
システムの研究および開発は学術的なアプローチと専門家の意見、サポートが不可欠である。今のところ、日本で「教育」と「収入」に関する研究を進めている方を発見したので、執筆された論文、本を読んだ後に直接インタビューもしていこうと思う。
これを以前の記事のNext stepと統合すると、
事業準備①のNext step:
Finalised next step:
ターゲットの規模調査:
「金融アクセスがないために教育を受けたくても受けれない”高校、大学進学志望の中学生・大学進学志望の高校生(中退寸前の大学生含む)”」はどこにどのくらいいるのか。
*小学生や中学生へのサポートは寄付による収入で運営可能な事業のサポートが必要不可欠なので入り込める領域ではないと判断。
市場調査:
日本での需要調査(地方にフォーカス)
途上国での需要調査(農村にフォーカス)
システム研究&開発:
教育によりリスク低減を見込めるのか
どのような教育システムが有効だと考えられるか
既存の学生審査システムに欠陥及び改善できる点があるのか
収益性の計算:
コスト計算(融資額・教育施設・機材・教材 etc…)
利益(学生の融資の長さ、利息)
将来、自分たちの利益だけで持続可能なサイクルになりうるか
来週から、1から順に調査を進めていこうと思う。
引き続き記事も挙げでいくので、ご意見、感想あればこちらからよろしくお願いいたします。https://forms.gle/JJP17pfb5gZWSXXR6
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