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#387 累積疲労にメスを入れよう

どうも,こんにちは。

古田博大(ふるたひろまさ)です。

このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。

いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。

僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始め,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。

うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。

今年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。

うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。

書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです

「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A

(ちなみに,「、」ではなく「,」を使っているのは,判決など裁判所の公式文書は全て「,」が使われていて,僕も仕事上それに合わせているからです。詳しくはこちら

僕のうつ病の経過については↓でまとめています。

それでは,今日も書いてきます!

さて,僕は昨年(2019年)の7月にうつ病を発症し,それ以降,何度も不眠の症状に悩んできました。

「不眠の症状に悩んできた」という言い方は少し正確じゃなくって,たぶん,「不眠に悩んでいる」ことが症状です。

元気なら,つまり,うつ病じゃないなら,もっといえば,うつ病者ではない心理的に健康な人であれば,不眠に悩みません。

ぐっすり眠れない日も,そりゃあるでしょう。うつ病発症前の僕にもありました。

夜更かしして,眠るのがめちゃくちゃ遅くなったのに,朝早く目が覚めてしまうことは,うつ病発症前に何度もありました。

でも,それを「不眠の症状」と思ったことは一度もありませんでした(笑)。

そうすると,「不眠の症状」が問題じゃないようです。

不眠の症状に悩んでいること,それ自体が問題みたいです。

元気であれば悩まずに済む眠りの問題に対し,元気がないからこそ,つまり,うつ病者であるからこそ悩んでいて,それが大問題なんだと思います。

不眠の症状に悩んでしまう理由は,僕の場合,めちゃくちゃに疲れを感じているのに眠れないからです。

僕の場合,とにかく疲労感が満載でした。

首が凝って,肩も凝って,全身に疲労感がありました。

そんだけ疲れているなら,ゆっくり休養をとりたいのは当たり前です。

というか,疲れているときは,身体が勝手に休んでくれていたんです。うつ病前は。

疲れている日は,早めに眠気がやってきて,ぐっすり眠れば元気になれました。そうやって,疲労を回復させてきたんです。

でも,うつ病発症後,この「当たり前」がやってこなくなりました。

疲れて疲れて仕方ないのに,全然身体が休まらないのです。

僕はとにかく,身体の疲労をとりたかったです。身体を休ませたかった。

しかし,その願いが叶わず,僕の願いに反し,身体が休まらない日が続きました。

この,「身体を休めたい」という「願い」が強すぎたのも,病気だったのでしょうね。

不眠症によってゆっくり休養がとれず,疲労回復ができないとしても,何かやらなきゃいけないことがあったわけでもないので,何の問題もありませんでした。

暮らしていくための生活費も,僕一人分だけなら,傷病手当金で充分賄えましたし。

一切何もしなくてよかったわけですから,別に身体が疲れていても,何の問題もありませんでした。

でも,「疲れをとりたい」「ゆっくり休養したい」と強く願ってしまい,この願いが叶わない日=思った通りに眠れない日は,大きな不安に襲われました。

この不安によって,首の後ろや肩が「ギュー」っと締め付けられ,肩や首のコリは,より一層ひどくなりました。

そうすると,不安がさらに増すんですね。

疲れをとりたいのに,それが思い通りにならず,それだけでなくて,より一層疲労が蓄積するので,不安はうなぎ登りです。

「疲労が蓄積していても何の問題もない」と冷静に考えることができればよかったんですが,「冷静な思考」が鈍ってしまうのも,うつ病の特徴です。

僕は,うつ病の症状は,身体の防衛反応だと考えています。

疲労が極限まで蓄積すると,身体が命の危険を感じてしまい,命の危険が目前に迫っていることを踏まえた活動をするんです。

それが,うつ病の症状です。

例えば,不眠の症状も,命の危険を踏まえた活動です。

命の危険が迫っているのであれば,寝ている場合じゃありませんよね?だから,眠気を吹っ飛ばすんです。今この瞬間に眠って体力を回復しちゃダメなんです。だって,今この瞬間,命の危険にさらされているから。

命の危険にさらされているのであれば,眠るよりも,興奮状態をキープして,周囲の状況に敏感になったほうが得策です。

僕の身体は,疲労が蓄積しすぎたせいで,命の危険が目前に迫っていると勘違いしてしまい,眠るよりも,興奮状態をキープする方法を選んでしまっていたのです。

こういった理由で,僕はうつ病を発症し,不眠の症状に悩まされてきました。だから今でも,疲労には弱いです。

疲れがたまっても,きちんと回復してくれれば何の問題もないんですが,僕の身体は,疲労が蓄積したせいで命の危険に直面したことを簡単には忘れられないようで,多少疲労を感じると,すぐに「戦闘態勢」に入ります。

「戦闘態勢」とは,「命の危険が目前に迫っているから興奮状態をキープして周囲の状況に敏感になる」ということです。

僕の身体は,この「戦闘態勢」を,なかなか忘れられないみたいです。

さっさと忘れてしまってほしいんですが,この「戦闘態勢」は,進化の過程で会得した「本能」なので,「忘れる」ことはできないでしょうね(笑)。

というか,「命の危険が迫ったら戦闘態勢をとる」ということをやってきた個体が生き残ってきたわけですから,この「戦闘態勢」は,生存本能に直結していて,進化の過程の中でも,かなり早い段階で獲得したんだと思います。

で,この「戦闘態勢」を支えるのが,「不安」という感情です。

不安が募れば募るほど,周囲の状況には敏感になり,生存確率は上昇します。

ただ,いつまでも不安を抱きながら戦闘態勢を続けていると,体力が持たずに死んでしまうので,ほどほどで不安から解消されて体力を回復することが必要になります。

この「ほどほどの不安」も,まさに僕に当てはまります(笑)。

だって,僕は,うつ病発症から今日までずっと,「調子良い→調子悪い」のループを繰り返してきましたからね(笑)。

「調子悪い」が,「戦闘態勢」に入っている日です。不安にさいなまれながら,自分の命を守ろうとしています。

これに対し,「調子良い」が,戦闘態勢・不安から解放される日です。ずっと戦闘態勢を続けたらエネルギー切れで死んでしまうので,それを避けるため不安を解消し,ぐっすりと眠らせて体力を回復させるんです。

いやぁ,こう見ると,僕はとても「普通」です。防衛反応として「戦闘態勢」に入ることはできるけれども,それをずっと続けていたらエネルギー切れを起こすので,ほどほどのところで不安を解消して,ぐっすり眠る。

「人間(ホモサピエンス)」として,進化の過程を乗り越え,子孫を残してきただけのことはあります(笑)。

「普通」だったからこそ,ここまで遺伝子をつなぐことができたはずです。「普通」から外れていたら(例えば,不安を抱けず戦闘態勢に入れなかったり,逆に,戦闘態勢をいつまでも続けてしまってエネルギー切れを起こして死んでしまったり),僕はこの世に誕生していませんでした。

ありがとう,僕の中の「普通」さん。

おかげで,この世に生まれることができました。

ただ,防衛反応がちょっと敏感すぎるみたいです。

今の時代の,特に日本では,そこまで敏感に防衛反応を示さなくても,生きていけることを理解してほしいです。

この「敏感さ」は,元気が戻ってくれば,つまり,疲労が回復してくれば,冷静な思考によって,カバーすることができます。

だいぶ疲労が回復してきたおかげで,冷静な思考を少しずつ取り戻してきました。

この「疲労回復」というのがくせ者です。

そもそも,ただ生きているだけで疲労は蓄積しますから,毎日,日々蓄積する疲労を回復しなきゃいけません。

しかも,僕の場合,日々蓄積していく疲労に加えて,うつ病を引き起こした累積疲労が,日々の疲労の下に眠っています。

この「累積疲労」が解消されない限り,その上に毎日の疲労が積み重なって,簡単に防衛反応が出てしまいます。

「累積疲労」の解消がめちゃくちゃ大事で,それを僕は,「昼寝」に頼ったのです。

もちろん,仕事を休んだことがめちゃくちゃ大きいですが,仕事を休んだだけでは,「累積疲労」に深くメスを入れることはできませんでした。

「累積疲労」に深くメスを入れ,本気で膿を出し切るためには,毎日ゆっくりと仕事を休んでいるだけでは足りません。

仕事を休んだら解決するなんて,そんな甘い考えではうつ病に立ち向かえません。

仕事を休んでいても日々降り積もる疲労をきちんと回復しながら,うつ病を引き起こした「累積疲労」も,僕みたいに昼寝しながら少しずつ減らしていきましょう。

昼寝が性に合うかどうかは人それぞれなので,いろいろと試してみてください。

だいたい,うつ病者は,累積疲労の解消が必要なんですから,仕事なんかしている場合じゃありません。

生活費は傷病手当なり生活保護を需給し,仕事による疲労蓄積を完全に断ち切ることが必要です。

ただ,仕事をしないからといって,疲労が一切蓄積しないかというとそうではないので,仕事による疲労を完全に断ち切った状態で,仕事以外で日々降り積もる疲労を対処する練習をしなきゃいけません。

そうやって,仕事以外の疲労の対処方法を練習しながら,累積疲労にもメスを入れましょう。

僕はそうやって回復しました。

疲労が少しずつでもとれていった結果として,僕のうつ病は回復しました。

お試しあれ。

【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら

まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。

今日までに経過した期間↓

・うつ病発症(2019年7月10日~):532日(1年5か月と13日)

・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):453日(1年2か月と26日)

・午前中の散歩(2019年11月7日~):412日(1年と1か月と16日)

・毎日ブログ(2019年12月3日~):386日(1年と20日)

・出勤練習(2020年3月30日~):268日(8か月と23日)

今日で,出勤練習を始めて8か月と23日です。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約8か月間出勤練習を積み重ねてきました。

そして,今年(2020年)の12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。

具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。

裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつ,やっていけたらいいなと思います。

今日は出勤しました。午前9時~午後6時まで滞在予定です。

今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時25分~朝7時14分までの睡眠が記録されています。昨晩は寝つきが悪かったので,耳栓を装着して首にマッサージ機をあてました。そしたら,すぐに寝つけました。朝は,早めに目が覚めましたが,熟睡感もありました。睡眠時間は8時間に届いていませんが,SleepCycle独自の睡眠品質は88%/100%と高得点で,睡眠時間のわりには,かなり質の良い睡眠がとれました。

(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)

これからも,少しずつ良くなっていけたらいいなと思っています!

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!・・・↓

昨日のブログ↓

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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。

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