#180 うつ病発症16日前・発症後325日目

今日の晩ごはん何を食べようか決めかねている古田です(#どうでもいい情報)。毎日朝ごはんを抜いて,昼ごはんもゆで卵とキャベツとナッツくらいしか食べない僕にとっては,晩ごはんというのは,毎晩とても楽しみなものなんですが,たまにこうやって食欲がそれほどない日もあったりするらしいです。どうしたものか。何も食べないとそれはそれで痩せすぎてしまうので,何か食べはしますが,うーん,僕はかなり食への興味はあるほうなので,毎日毎日何を食べようか考えるタチなんですが,夏が近いからなんですかね,今日は食欲抑え気味です。

さて,今日もうつ病の経過を記録していきます。(第1回目はこちら。第2回目も大事なのでこちらからどうぞ)

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【過去のこと・思い出したこと(発症16日前)】

さて,うつ病発症まで残り16日!

・6月24日㈪:この日は飛行機で自宅へ帰っています。朝の9時半頃の飛行機に乗り,昼の12時33分には帰宅しています。この日は月曜日ですが,有給をもらっています。

あの,当たり前ですが,「有給もらう」というのは,労働者の権利です。どういう権利かというと,「法律で要求できる日数分だけ」「本来自分が出勤しなければならない日であるにもかかわらず」「自分の好きな日に休むことができ」,そして,「会社は,その休んだ日も定時まで働いたと扱い,欠勤を理由に減給することはできない」,ということです。ちょっと説明します。

そもそも,給料というのは,労務の提供=就労に対する対価ですが,法律上,労務の提供(就労)が先と考えられています。つまり,働いた分だけ,雇用契約で決めた分の給料が,「後払い」で払われることになっています。そして,就業規則も雇用契約の内容となるんですが,その就業規則には,欠勤した場合にどれだけ給料を減額するのか,書いてあるんですね。で,会社を自己都合で休んだら,就業規則に書いてあるとおりに,減給されるのが原則です。欠勤した分,本来するべき労務の提供(就労)が減っているからです。しかし,有給(「有給休暇」「年次有給休暇」「年休」など,いろいろ呼び名はありますが,どれも同じです)で欠勤したとしても,欠勤を理由に減給されることはありません。その日も,定時から定時まで働いたとみなして,会社は給料を支給する必要があります。

そして,有給の最も大事な点が,「休む日は自分で自由に決められる」ということです。会社は,原則として,休む日を指示できません。それと,当たり前ですが,会社が休みの日に休んでも,それは「有給」とはなりません。「この弁護士は何をバカなことを言っているんだ」と思われるかもしれませんが,そもそも会社が休日なのに,その休日に従業員が休んだことを「有給だ!」と恥ずかしげもなく言う経営者が現にいるんです(笑)。例えば,年末年始って,平日でも休んだりしますよね。それは,会社が休みだから休んでいるわけで,有給を取得しているからではありません。にもかかわらず,年末年始の休みを,「有給」なんて言ってくる経営者がいるんです。信じられない人もいるかもしれませんが,いるんですよ(笑)。本来,そういう経営者の言うことは無視して,自由に休んでいいはずです。(そんな経営者には,「じゃあ,年末年始に出勤できるんですか!会社は動いているんですか!出勤して働ける日にもかかわらず休むのが有給なんじゃないんですか!」と言ってやりたいです笑)

ここで,労働者側の代理人を頑張ってやっている弁護士は,そういう経営者と戦うわけです。労働者として当然に認められる権利を会社に対して行使し,労働者を救います。それはめちゃくちゃ魅力的な仕事だと思います。追い詰められた最後の1人を救うのが法の役割です。会社という組織に追い詰められた,かけがえのない労働者を救うのは,なくてはならない弁護士の役割だと思います。もちろん,僕も,そういう依頼は喜んでお受けします。

とはいえ,僕の思想としては,労働市場は流動的なほうがいいと思っています。つまり,「会社にしがみついて退職まで働き,退職金を受け取る」のではなく,むしろ,「労働者側が有利に立って,会社を選ぶ」ようになったほうがいいと思うのです。

ここは議論のあるところでしょう。「誰でも会社を選べるわけじゃない」「私みたいに勉強もできず才能もないなら,働かせてくれる会社にしがみついて生活費を稼ぐしかないんだ」と思う人も大勢いると思います。でも,僕は,そういうがんじがらめじゃ,幸せが訪れないと信じています。別に生活費を稼がなくても生きていけます。現在の僕がまさにそうです。そんな生き方を恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。しかし,そういう人は,厳しい言い方ですが,常識から外れた他人を受け入れることのできない心の貧しい人間です。そういった心の貧しさが,他人を受け入れられないだけでなく,自分も「常識」にはめ込もうとして,自分をどんどん追い込んでいくことになります。「自分の金で生きていないのは恥ずかしい」「税金(生活保護)で生きていくのは恥ずかしい」,そういった常識は誰から教えられたのでしょう?。残念ながら,日本の学校では,「お金の話」や「この社会で生き抜く方法」は誰も教えてくれません。だから,お金や生き方に対して自分が抱いている常識というのは,自分が生きてきた中で,テレビや友達などから伝えられた無数の情報から,自分が「勝手に」選んできたものなんです。つまり,↑のような,「常識」と自分が信じてやまないものも,残念ながら,自分が「自分の直感で」「身勝手に」選んだものにすぎないのです。こういう現実を突きつけられるのは厳しいですね。本当に。

僕も現実を突きつけられたのは苦しかった。自分が独りよがりだと気づいたとき,自分がうつ病になった職場には同じように働いているのにうつ病になっていない人がいることに気づいたとき,僕より遥かに長時間働いているのにぶっ倒れていない人がいると気づいたとき,現実は,こうなんですよね。残念ながら,自分中心に世界は回っていない。

話を戻しますが,僕としては,「他人の金で生きてもいい」し「税金で生きてもいい」と思っています。「生活費を稼ぐために会社にしがみつくしかない」なんて不幸は,もう誰にも繰り返してほしくないからです。そうなると,会社を辞めることが怖く「なく」なります。日本には生活保護があるからです。もちろん,生活保護費が十分かという検討は必要ですが,日本では働かなくても国がお金を支給してくれる制度が整っているわけです。

そうやって,会社を辞めることが怖くなくなると,各種の労働法を守っていない会社は,従業員がどんどん退職して,他の会社に移るか,生活保護を受給するかとなるので,自然に廃業(又は倒産)します。「生活費を稼がなきゃ」という風に社会全体が思っているからこそ,労働法違反がまかり通ってしまうわけです。

「職場とミスマッチしたら辞めればいい」「次の職場はいくらでもあるし」「最悪生活保護受ければいいし」という感覚が社会全体を覆えば,自然と労働法違反はなくなるはずです。

とはいえ,とはいえですよ!

「お金がないと幸せになれない」「お金が幸せのバローメータだ」「そもそも持っているお金の多い少ないがその人の価値を決める」なんて考えにこの国が汚染されていること(テレビつけりゃ,すぐに「年収〇〇億円」とか「この家は〇〇億円」なんて番組ばかり)も,僕は充分に理解しているつもりです(僕自身がかつてそうだったので)。だから,労働法違反の事件は(少なくとも僕が生きている間は)なくならないとも思っています。ですから,労働法違反の事件を受けた際に,「そんな職場辞めればいいじゃん」とか「そんな職場なのに辞めないからどんどんパワハラがエスカレートするんだよ」「辞めないあなたにも責任があるよ」なんて僕は微塵も思いません。この日本の社会で,↑のような良からぬ常識がまかり通っているのは,間違いないからです。

有給から話を始めてちょっと長くなりましたが,僕の思想はこんな感じです。

話を戻しますが,この日は昼の12時33分に帰宅した後,疲れていたろうに,なんか夕方から,ラーメンを食べに行った後,スーパーを2店はしごしています。こういう,ウロチョロを見ていると,うつ病発症のカウントダウンが始まっているのもうなづけます。

→今日はここまで

【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症325日目)】

・今日できた仕事・勉強

今日はまた遺伝の本を読んでいました。『日本人の9割が知らない遺伝の真実』(安藤寿康,2016年)です。この安藤寿康先生の本はめちゃくちゃおもしろくて,僕が読むのは,この本でもう3冊目なのですが,安藤寿康先生は,「行動遺伝学」という学問の教授で,ざっくりいえば,人間の知能や性格などの精神的な側面にも,遺伝の影響が大きいのではないか,ということを研究しています。身長や体重,運動神経の良さなどに,遺伝による影響があるのは,多くの人が納得するところだと思いますが,そうではなく,知能や学力,性格にも遺伝の影響がある,というのが,安藤寿康先生の研究する「行動遺伝学」の科学的な結論です。つまり,「誰でも勉強すれば学力が伸びる」のは「誰でも努力すれば100メートルを10秒以内で走れる」のと同じくらい,科学的に「ウソ」です。スポーツや音楽に「才能の差」があるように,知能や学力にも「才能の差(遺伝の差)」があるのです。

このことは,僕も過去に繰り返し書いてきましたが,これって,めちゃくちゃ大事な視点です。日本の社会では,どうしても,勉強の成績で比べられてしまいますが,勉強の成績がいい奴らは,才能に恵まれているんです。「遺伝子」によって,どうしても乗り越えられない壁があるんです。にもかかわらず,勉強ができない原因を,努力不足とされてしまうと,「全部自分が悪いんだ」となってしまう。勉強にだけ,「努力しても乗り越えられない壁」を設定しないのは,おかしいです。

・仕事・勉強以外に今日やったこと

今日はまた乃木坂工事中を見ていました!やっぱり,2期生とのバレンタイン企画は,何度見てもおもしろい(笑)。この企画で齋藤飛鳥がめちゃくちゃハネたは間違いありません。

【今日のうつ病】

昨晩は10時40分頃に布団に入りました。すぐに寝付けました。昨日に引き続き,眠りに対する不安がほとんどないほどでした。今日は休みじゃないので,アラームはつけていませんでしたが,朝は7時20分頃に目が覚めました。意欲低下もありません。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!

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