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終身雇用にしがみつくと、ほんとにこわいと思っています。

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけにその年の12月からブログを始めて、それからブログ更新してきました。しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

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【 今日のトピック:終身雇用 】

「終身雇用にしがみつく」というのが、この日本では、残念ながら、今だにスタンダードとなっています。

ただ、よくよく考えれば、「終身雇用」ではありません。60歳で定年を迎えるからです。

「終身雇用」とは言いながら、「60歳までの給料を保証する」だけです。まあ、定年が65歳とか70歳まで伸びることもあり得るでしょうが、まあ、伸ばさない可能性が高いでしょう。

なぜなら、定年を伸ばしてしまうと、雇い主の負担が増えるからです。60歳時点の給料を、65歳や70歳まで支払い続けるのは御免被りたいと思うのが普通でしょう。

そんなことしなくたって、60歳で定年を迎えたご老人たちは、定年を迎えた職場以外で働く能力はすべて削ぎ落とされていて、他の職場に転職なんてできません。

給料をガクーンと落とされたとしても、その職場で働くしかないのです。40年も同じ職場だけで働いてきた人なんて、他の会社は雇いたくありません。

そりゃあ、安い給料で単純作業だけしてもらえるなら、雇ってもいいですが、高い給料なんて、基本的にイヤです。よほど、ニーズに合致すれば、高い給料を払ってもいいですが、そうでもない限り、「定年まで勤め上げたおじさん・おばさん」を雇いたい経営者なんていません。

だから、定年を伸ばす必要なんてありません。定年は60歳を維持したまま、給料を大幅に引き下げた「再雇用」という形で雇ってしまえばいいのです。

定年まで勤め上げた人たちは、その職場以外に働く場所なんかありません。だから、給料を下げられてしまっても、その職場で働き続けるしかないのです。

「終身雇用」は、こういった悲劇の時限装置なわけですが、「職がないよりはマシ」だと思われているので、今だに信奉されています。

しかし、本当に「職がない」よりマシなのでしょうか。僕は、そう思いません。

定年を迎えるまで勤め上げると、「他の職場で働いたことがない60歳のおじさん・おばさん」が完成します。終身雇用にしがみつくと、ほかでもない自分が、そういった、いかにも「雇いたくないな」と思わせる人材になるわけです。

60歳までに、退職金と年金も合わせて、死ぬまでの生活費をすべて稼ぎ上げることができたら、60歳定年でもいいのでしょうが、その確率は、極めて低いです。死ぬまでの生活費を60歳定年までに稼ぎあげることができないから、みんな不安で不安で仕方がないのです。

でも、終身雇用にしがみついたら、間違いなく、そんな人材になってしまいます。誰にも雇われないようなおじさん・おばさんへまっしぐらに突き進んでいきます。

それよりは、転職を繰り返しながら60歳を迎えた方がいいと思います。そりゃあ、年をとったら、雇われにくくはなるでしょうが、それこそ、「定年まで勤め上げたおじさん・おばさんよりマシ」なんでしょう。

転職を繰り返すことができているということは、職場環境の変化にも慣れていて、なおかつ、そんな慣れない新しい環境でも結果を出し続けられていることを示しています。

転職を繰り返していると、「定職についていない」というマイナス評価を受けがちですが、転職を繰り返すことがマイナスかどうかは、転職した理由次第です。

ポジティブな転職(より良い条件の会社に転職した・より魅力的な仕事を見つけた・スカウトされた)を繰り返していたら、それは「定職についていない」どころか、「様々な仕事を経験した」とポジティブな評価につながります。

死ぬまでの生活費を、かなりの高確率で稼ぎきれない「終身雇用(60歳での強制解雇)」の生き方は、最初から捨てて、死ぬまでの生活費を稼ぐ可能性が高まる「転職を繰り返す生き方」のほうがマシだと僕は思います。

僕は、終身雇用にしがみつく生き方が、こわくて仕方がありません。90歳どころか、100歳を超えて生きるのが普通になるような時代なのに、たったの60歳で強制解雇され、なおかつ、「誰も雇ってくれない」人間になってしまうなんてことになったら、僕は不安で不安で夜も眠れません。

終身雇用は、「終身雇用」という偽名を使った時限爆弾です。60歳までは、雇用が維持され、収入も安定しますが、60歳になった途端に、職を奪われ、他に雇ってくれる人もいなくなります。

そんな未来が見えているので、僕は終身雇用にしがみつきたくないのです。

それではまた次回!・・・↓

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