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定年退職した人たちの偉大さ

【 自己紹介 】

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、700日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:定年までの期間 】

昨日、昨年度で定年退職された職員が職場にいらしていました。

定年は60歳なので、大卒からずっと勤め上げたとしたら、勤続38年です。

今から38年前は、1984年(昭和59年)です。

昭和59年4月に入社し、令和4年3月まで働いたことを想像すると、なんかクラクラしてきます笑。

入社当時は、バブル前夜で、日本は好況に包まれていました。

70年代の終わりにオイルショックが直撃しましたが、日本経済は立ち直って、世界を席巻しようとしていました。

入社2年めの昭和60年、プラザ合意による急速な円高をこわがった日本政府による金融緩和によって、マネーが不動産と株に集中し、バブル経済に流れていきます。

その結果、日本株と不動産が投機的に売買され、実態を離れた破格の値段がつけられるようになりました。

しかし、1990年の金融引締めをきっかけに、あっという間にマネーが引き上げ、不動産価格と株価が暴落します。

長い長い不況の始まりです。

これ以降、賃金が上がらない時代が、今の今まで続いています。賃金を削ることで価格を販売価格を上げないという手法を日本企業はとらざるをえないので、賃金は極限まで削られます。

賃金が上がらず、庶民レベルで景気は安定しない(というか、不況で安定してます笑)

昭和59年に入社した人たちは、入社7年目でバブル崩壊を経験し、以降の30年間ずっと、賃金が上がらない時代を過ごしてきています。

入社7年目なら、バブルをリアルタイムで経験したと言っていいでしょう。

それからずっと、日本は不況です。

解雇規制と終身雇用をずっと守り続けてきた結果、賃金を構造的に上げられない状態が続きました。

いちど正社員として雇用してしまうと、解雇規制によって解雇できず、定年まで雇用し続けなければいけません。

また、減給も許されませんから、正社員の給与は、定年までずっと減給せずに支給しなきゃいけないのです。

だったら、給与なんて上げられません。

給与なんて上げられないとなると、仮に販売価格を上げた場合に、給与を上げてもらえない多くのお客さんが離れてしまいます。

その結果、販売価格を上げられず、賃金も上がりません。

こうなって、社会不安が高まると、より一層、終身雇用への期待が高まります。

こういった構造になっているので、インテリたちは終身雇用と解雇規制がデフレの元凶だとわかっているはずですが、終身雇用と解雇規制は、社会不安によって多くの国民たちが望んでいるので、変更不能です。

終身雇用と解雇規制を撤廃した場合、貧富の格差は広がりますが、この貧富の格差を政府が再分配することできちんと是正するべきなんですが、この是正機能を日本政府が果たせるとは誰も思っていません。

その結果、やっぱり、終身雇用と解雇規制を維持するほかない。それが、日本国民の結論です。

定年の話からめちゃくちゃズレてしまいましたが、こういった、構造的な不況の中を、30年間にわたってずっと働いてきたのは、本当にすごいと思います。

スマホやインターネットによって、社会の構造は大きく変わり、自分が若いうちに培った技術が役に立たなくなったこともあったでしょう。

でも、それでもめげずに、時代の変化に対応して働き続けたのは本当にすごいです。尊敬します。

それだけ頑張って働いても、世の中はずっと不況だったわけです。

入社当時の先輩たちは、夢や希望を抱いていたでしょうが、自分に後輩ができた頃には、日本は不況に突入していた。

いったい、どんな思想を抱いて、この30年間を働いてこられたのでしょう。その思想を聞きたいなと素朴に思いました。

時代が大きく変化しながらも、日本は不況のまま。

その構造は、これからも変わらないでしょう。ここ数年のうちに定年退職される方たちは、こういった激動の不況を生きる方法を教えてくれるような気がしてきました。

教えを請いたいです。思い切って話しかけてみようと思いました。

それではまた明日!・・・↓

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