#182 うつ病発症14日前~13日前・発症後327日目
今日でうつ病発症から327日です。イコール,327日間働いていないことになります。それでも,(見かけ上は)元気に生きています(元気がない日もありますけどね)。
さて,今日もうつ病の経過を記録していきます。(第1回目はこちら。第2回目も大事なのでこちらからどうぞ)
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【過去のこと・思い出したこと(発症14日前~13日前)】
さて,うつ病発症まで残り2週間!
・6月26日㈬:前日は夜中の12時まで残業していたわけですが(前日のブログ参照),この日も8時50分には出勤しています(当たり前っちゃ当たり前ですが,今思うと,本当にすごいことをしていたなと素直に感心してしまいます)。この日は外出の予定はありりません。午後1時と3時に打合せが入っていますが,それだけです。この打合せの事件も,それほど重たいものではありません。7時33分まで残業した後,接見に行き,9時10分に帰宅しています。昨日の残業が響いているだろうに,本当にお疲れ様です,自分よ。
・6月27日㈭:8時49分に出勤しています。この日も外出の予定はありません。そして,手帳を見ていて思い出したのですが,既に手持ちの事件が,夜中の12時まで残業しないと回らないほどに立て込んでいたところに,仮差押えの新件が入ってきたんです。
「仮差押え」について少し説明すると,例えば,相手にお金を法的に請求できるとしても,相手が自発的に払ってくれなければ,裁判を起こして判決をもらい,強制執行するしかありません。「強制執行」というのは,相手が持っている財産を売却してお金に変え,そのお金から払ってもらう手続きですが,この「強制執行」は,相手に財産が残っていることが前提です。「天下無敵の無一文」なんてワードがあったりもしますが,要は,いくら法的に請求できるとしても,相手に財産が残っていなければ,意味がないわけです。
そこで,裁判を起こす前に,あらかじめ,引き当てになる財産(最終的にお金に変えられる財産)を確保しておくのが,「仮差押え」というやつです。これ,実際に何が起きるかというと,僕がやっていたのは土地の仮差押えだったのですが,仮差押えの決定が出ると,その土地の登記に「仮差押え」という事項が記録されます。起きるのはそれだけです。「それだけで意味あるのかよ」と思われるかもしれませんが,確かに,「仮差押え」の登記があるからといって,その土地が売れなくなるわけではありません。仮差押えが記録された後も売っていいんです。「それじゃあ,財産を確保するという目的が達成できないじゃん!」と思われかねませんが,そうじゃない。というのも,仮差押えの登記がついた土地を買った人は,後でその土地が強制執行されても応じなきゃいけないのです。後でやってくる強制執行のときに,「自分の土地だ!前の持ち主は関係ないだろ!」という言い訳が通用しなくなるのが,「仮差押え」です。だから,結局,そんな土地を誰も買わなくなるんです。「仮差押え」の登記がついてる土地は,「後で売られちゃうかもしれない」土地なわけですから。
ちょっと仮差押えの説明をしましたが,仮差押えをやろうとするときって,「仮差押えしとかないとヤバイよね」という状況なんです。「あの財産を売られちゃうと,相手が無一文になっちゃう!しかも,今にも売りそう!ヤバい!」という緊急状態だからこそ,仮差押えをやるんです。つまり,仮差押えの申立ては,めちゃくちゃ急がなきゃいけない。仮差押えが出る前に売られちゃうとオシマイだからです。
話を戻すと,僕は,この当時,既に手持ちの案件すら回っていなかったのに,急がなきゃいけない仮差押えの事件も,新しく担当することになったのです。「回らないなら断れよ」という話なんですが(もちろん,そのことは重々承知していて,何でもかんでも引き受けていて自分の態度を非常に反省しています),陰湿な上下関係を設定されていた当時の僕にとっては,なかなか素直に過大な業務や時間外労働について相談できる状態ではなかったと思います。
(業務時間外でも電話やLINEで報告を求められたら応じなきゃいけないことを刷り込まれていましたからね。それと,上司が率先して「自分の時間よりも仕事の時間だろ」精神の持ち主で(というか,仕事以外に生きる術を知らないんだろうな。ある世代以前は,「仕事が全て!」という考えの人が多いですが,僕の分析では,そう考えとかないと,人生の全てを仕事に捧げてきた自分がバカに思えるから,そう考えているのです。「仕事が全て」「苦しくても仕事をする」と何十年も考えてきた人が「仕事以外にも生きる道はある」「むしろ仕事が楽しくて仕方ない人もいる」なんて現実を目の当たりしたら,自分の存在価値(アイデンティティ)に爆発的な衝撃を受け,生きていられなくなるでしょう),「上司の命令は絶対だ」という洗脳があったわけです。もちろん,上司は無垢でかわいくて取るに足りないので,そういう陰湿さを認識すらしていなかったでしょうが,「悪気はなかった」でレイプが許されることがあり得ないのと同じように,業務配分や労働時間を把握しようとすることすらせず,自分が原因で,当時の僕が追い込まれていたことを放置していたことへの責任は免れないでしょう)
話を戻しますね。この日は,外出の予定もなく,午後6時49分には退勤しています。早めの帰宅です。おそらく,この頃には,既に「意欲低下」などの症状が出ていたと思われます。午後6時の定時頃になると,集中力が途切れていたような気がします。
→今日はここまで
【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症327日目)】
・今日できた仕事・勉強
今日は休みでした。『上級国民/下級国民』(橘玲,2019年)を読んでいました(リンクはこちら)。著者は,ベストセラーになった『言ってはいけない』(2016年)の著者でもあり,僕もこの『言ってはいけない』を読んで,遺伝に興味を持ったり,著者の他の著作を読んだりするようになりました。その延長として,『上級国民/下級国民』も手にしたわけです。
概要としては,アメリカやヨーロッパ,そして日本で,「マジョリティ」(アメリカでいえば「白人男性」,日本でいえば「日本人男性」)の崩壊,というか「二極化」が起きていて,そのうち,下層に追いやられた「下級国民」は,経済的(金銭的)にも,性愛(モテ)的にも,満足を得ることができておらず,そういう社会への鬱憤が蓄積した国民たちがまとまり,反社会的なポピュリズム(白人至上主義や極端な反中・反韓主義)を形成している,その象徴がトランプ大統領だ,という感じです。こういう内容はおもしろないなとは思ったのですが,僕が気になったのは,最終的に著者はベーシックインカムに反対していることです。
ベーシックインカムは,さらなる崩壊をもたらすことになると,著者は考えているのですが,その理由は,そもそも,「日本人なら誰にでも毎月一定額を支給する」というベーシックインカムの仕組みなら,アフリカ人女性が日本人男性とセックスして子供を産ませると,その子供は日本人になるから,その子供たちにも全員ベーシックインカムが支給され,結局,アフリカに限らず,日本から発展途上国に膨大なお金が流出してしまう結果となる,そういったことが書かれています。しかし,この問題は,支給条件を「日本人」以外に設ければいいだけでしょう。そもそも,ベーシックインカムは,「日本に住む日本人なら」別け隔てなく一定額を支給するものとされるべきです。だとしたら,「外国に住む日本人」には支給しなくていいはずです(日本に納税もしていないでしょうし)。とすると,アフリカ人を母親に持つとはいえ,日本人として,日本に居住するのであれば,支給していいし,そして,現に日本に居住しているのであれば,支給されたベーシックインカムで生活費を工面して余剰が出ることもないでしょう。どうして,外国に居住する日本人にもベーシックインカムが支給される前提が話が進むのか,理解に苦しみます。
それと,ベーシックインカムでは生活費が保証されるだけで,性愛(モテ)は保証されないことも理由としてあげられています。ベーシックインカムによって金銭的な差異がなくなるとしたら,より強烈に「モテ」と「非モテ」が区別されてしまい,さらに残酷だ,と批判されています。ここも,僕は反論したい。
あの,言いたくはないですが,既に僕らは残酷な世界に住んでいます。厳然と「モテる男」と「モテない男」があります。だから,この世界は既に残酷です。そういう中でも,僕らはなんとか生きていかなきゃいけない(非モテでも生きていかなきゃいけない)使命が課されているのです。
著者は「ベーシックインカムによって,モテと非モテがお金以外の要素によって顕在化しより残酷になる」ことを批判していますが,僕としては,「既に残酷なんだから,少なくとも,お金の問題が解決されたベーシックインカムの存在する世界がいくぶんかマシ」だと思うのです。ベーシックインカムの存在する世界で,「お金の不平等が解決されたせいでオレがモテなくなった・・・」なんて考えるやつはバカです。そうじゃねーだろという話です。そう考えるやつは,お金の不平等がある今の社会でもモテません。ベーシックインカムがあろうがなかろうが,モテないやつは,モテない前提で生きていかなきゃいけないんです。だとしたら,お金の問題が完全に解決されたベーシックインカムのある社会が絶対にイイ。僕はそう思います。
既に「モテ」を生きがいに(逆から言えば「非モテ」であることを気にしてばかりいて),生きることには限界があるのです。性愛以外に生きる意味を見いだす必要性は既にある。だから,「非モテがよりはっきりする」という批判は当たらないと思います。
・仕事・勉強以外に今日やったこと
今日は水曜日のダウンタウン見てました。
【今日のうつ病】
昨晩は10時50分頃に布団に入りました。寝付きは少し悪かったような気がしますが,まあ眠れました。朝の6時20分頃に一度目が覚めましたが,二度寝したら7時52分でした。よく眠れました。調子も良いです。
今日もブログ書けてよかった!
それではまた明日!
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