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弁護士の僕ならこうやって借金を整理します-6(弁護士に依頼するお金をきちんと残しておきましょう)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:借金・債務整理 】

さて、今日も引き続き借金について書いていきます。

昨日は破産について書きました。

今回の設定で、55歳の僕は、7社から約2600万円の借金を負担した状態で、返済が滞り、にっちもさっちもいかなくなりました。

毎月の返済をきちんと払っていたら、生活が立ち行かなくなってしまうので、返済を諦めました。

この考え方は、破産する際、めちゃくちゃ大切だと思っています。

そもそも、借金の返済よりも、毎日の生活を優先することは当たり前です。

毎日の生活>借金の返済

この優先関係が頭に入っていない人が多すぎると思います。

自分の生活を優先して借金の返済を諦めることは、なんか「よくない」ように思えますし、「恥ずかしい」感じもします。

ところが、「破産」というシステムは、合法的に、借金の返済よりも毎日の生活を優先して、借金の返済を諦められるのです。

毎日の返済よりも、借金の返済を優先してしまうと、破産を弁護士に依頼することすらできなくなってしまいます。

昨日書いたように、破産する本人が、過去に破産した経験があることなんてまずありません。だから、破産する本人にとって、破産は初めての経験なのです。

そんな初めて破産する人が、弁護士に依頼せずに破産するなんて最初から無謀で、破産する場合は、どうしても、弁護士の力が必要になってきます。

こんなことを弁護士である僕自身が書いてしまうと、弁護士への依頼を誘導しているように思われかねませんが、本当に大変ですよ?

↑のページを見ると、破産に必要な手続が一応書いてありますが、「債権者一覧表」とか「財産目録」とか、初めて破産する人にとっては、いったいどんな書類をどのように準備すればいいのか、ちんぷんかんぷんだと思います。

だから、もし仮に、弁護士の僕が破産することになったとしても、別の弁護士に破産を依頼すると思います。

自分は自分の生活費を稼ぐための仕事に集中して、破産の申立書類の作成は弁護士に外注して、おまかせしたほうが、結果的にはコスパが良いからです。

そうすると、破産するには弁護士にお金を払う必要が出てくるんですが、毎日の生活よりも借金の返済を優先してしまうと、弁護士に依頼するためのお金すらなくなるまで返済してしまうことが起きてしまいます。

これって、たぶん、日々の生活に必要なお金がいくらなのかすら理解できないまま、目の前に次々とやってくる支払いに応じているからだと思います。

日本では、学校でお金の勉強しません。その結果、学校の先生すら、お金の使い方を理解していません。

・自分が幸せに生活するために、毎月どれくらいの生活費が必要なのか。

・その生活費は収入の範囲にきちんと収まっているのか。

こういったことを考えずに、単純に目の前の支払いに応じていると、お金はいくらあっても足りません。

支払いに優先順位をつけて、優先順位の高いものから支払っていき、優先順位の低いものは、収入の範囲に収まっていなければ、そもそも払ってはいけないし、収入の範囲に収まっているとしても、支払わずに貯蓄に回したほうがいいのかを考えた上で支払う。

本当は、学校でお金の使い方を教えなきゃいけないのですが、学校の先生すらお金の使い方が理解できていない結果、これから先も、どうやってお金を払えばいいかわからない大人が増え続けます。

学校制度は、明治時代に、国民国家を作り上げるために生まれた制度で、だからこそ、古文や歴史など、日本のことについて学びながら「日本国民」という意識を作り上げ、かつ、数学や理科を学んで、軍事面で役立つ素養を身につけるようにシステム化されています。

今の時代は、国民国家を作り上げる必要はありませんし、数学や理科などの軍事面で役立つ素養も必要ありません。

必要なのは、健康で幸せな大人を1人でも多く生み出すことです。今の時代、幸せな大人になるためには、お金の知識が不可欠です。

にもかかわらず、お金について何も理解できないまま、大人になってしまい、支払いの優先順位すらつけられない。

こういった何も理解できない大人から変わるには、僕の場合は、たくさん本を読んで勉強しながら少しずつ日々の暮らしを続けていくことでした。

大人になってから勉強しないと変われませんでした。大人になって、29歳でうつ病を発症し、そこから何ヶ月も苦しみ、苦しみから上向く中で、本を100冊以上読んで、歴史やお金、哲学、心理学、ビジネスや遺伝などめちゃくちゃ勉強しないと、お金の使い方や世の中の仕組みは理解できませんでした。

これって、おかしいです。

小さいうちから教えてくれていれば、こんなことにはならなかったはずです。

今、学校で教えられるべきは、健康と幸せとお金です。

それが理解できていれば、日々の生活よりも借金の支払いを優先してしまい、破産するために弁護士に支払うお金すらない、なんて事態は起こらないはずです。

話がめちゃくちゃ脱線してしまいましたが、結局、弁護士に依頼するお金をきちんと残しておきましょう、ということです。

弁護士に依頼するお金も残して、日々の生活に必要なお金も残して、その結果返済が追いつかないのであれば、その返済はしなくていいです。

弁護士に30万円渡して、破産を依頼しちゃいましょう。

そうすると、弁護士が「受任通知」という書面を、各債権者に送ってくれます。この「受任通知」を受け取った債権者は、なんと、督促してこなくなります。

「受任通知」が弁護士から送られるまでは、各債権者は、僕が滞納した途端に「返済されてませんよ?」と電話や手紙で催促してくるんですが、弁護士が「受任通知」を送った途端に、ピタッと督促はとまります。

これは、精神的に非常にラクになります。

弁護士に破産を依頼すると、その後はもう、返済しなくてよくなるんです。完済できていないぶんは、破産手続でまとめて全部チャラにしてしまうので、弁護士に依頼すると、返済から解放され、振り込まれた給料をまるまる全部使えるようになります。

だから、僕だったら、とりあえず弁護士に依頼します。

いきなりは依頼しませんが、いったん相談に行って、「まあ大丈夫そうだな」と思ったら、現金を握りしめて「依頼します!」と再び事務所に行って受任通知を送ってもらいます。

まあ、受任通知を送らなくても、僕が自発的に返済しなければ、給料まるまる全部使えることに変わりはないのですが、とはいえ、その場合は、債権者からの督促が僕あてに直接来るので、それはメンタルがかなり疲弊してしまいます。

弁護士に依頼することで、督促からも、返済からも解放され、安心して毎月の給料を使えるようになります。

これもあって、僕だったら、弁護士に破産を依頼するのです。

最終的に借金がチャラになるのは、破産手続が終わって「免責」という決定が裁判所から出た後ではあるのですが、弁護士に依頼して「受任通知」を送ってもらえば、督促からも返済からも解放され、仕事に集中できるようになるし、人生を見つめ直す精神的な余裕も生まれます。

繰り返しになりますが、弁護士に依頼するお金を残しておくのは、本当に大切です。

今日はこのへんで。

それではまた明日!・・・↓

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