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弁護士の僕ならこうやって借金を整理します-3(昨日に引き続き、設定の説明)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:債務整理 】

さて、今日も引き続き借金について書いていきます。

なんか、昨日は、架空の人物の人生物語をつらつらと書いたような内容でしたが、借金の事案って、一般的にそうです。

「借金」とは、将来的に借りた金額よりも多くの金額を返済しなければいけないとしても、目先の預金残高を優先することだと、ここ数日書いていますが、そういった「目先の預金残高を優先する」のは、その人の人生がどういうものかに大きく左右されます。

どういう人生を送っていて、その人生のどのようなタイミングで、どんなものを買うためにお金を借りたのか(=目先の預金残高を優先したのか)。

借金の事案は、こういった、「その人の人生はどんなだったのか」という視点が不可欠です。

だから、昨日は、人生の物語をつらつら書いていきました。

昨日の物語だと、僕(55歳)は、家族と一緒にマイホームで幸せに暮らしていました。

住宅ローンと子ども3人の塾代、それに子ども3人に食わせているだけで、毎月の給料はすべて使い切っていて、貯金はありませんでしたが、毎日一生懸命働いて、きちんと給料も払われていたので、心配していませんでした。

子どもたちが全員大学を卒業すれば、生活に余裕も出てくるだろうから、それまでは一生懸命働こうと、毎日必死に働いていました。

3人の子どもたちは、長女(19歳)、長男(17歳)、二女(15歳)で、長女は浪人生で今年受験、長男は来年受験、二女は今年受験です。

みんな一生懸命勉強してくれているので、お金の面では支えなければと、毎日毎日働いていました。

今年の受験で、長女は再び東大を受験しましたが、残念ながら今年も合格できませんでした。また来年受験するよりも、今年合格できた私立大学に進学することにしました。

私立大学の入学金は50万円必要でした。これに加えて、二女も私立高校に合格し、その入学金が20万円必要となりました。

この70万円が、どうしても預金からは工面できませんでした。

でも、長女と二女が一生懸命勉強していたのを毎日見ていたので、お金の面で進学を諦めさせることができるはずもなく、入学金を工面するために70万円を借りました。

「お金を借りた」=「借金した」といっても、アコムやアイフルなどのサラ金ではありません。「教育ローン」で借りていて、利率もサラ金に比べれば割安です。

毎月1万円ずつ90回支払えば完済できる予定でした。毎月1万円くらいなら返済原資を用意できるから大丈夫だろうと思い、借りました。

しかし、不運は重なります。

入学金を支払った後の4月から、教育ローンの返済が始まりましたが、その年の夏のローンが減額となりました。

僕は自動車メーカーに正社員として勤務していましたが、メーカー同士の競争が激しく、売上が下がりはしないものの、値下げ競争で利益が減り、そのしわ寄せがボーナスの減額として跳ね返ってきました。

年収900万円ほどのうち、夏冬のボーナスで、それぞれ100万円ずつ貰っていましたが、その夏のボーナスが半額の50万円に減ってしまいました。

これでは、住宅ローンのボーナス月分が返済できません。住宅ローンの返済が滞れば、最終的に自宅が売られてしまい、幸せな家庭が壊れてしまいます。

そんなことは絶対に回避したかった僕は、なんとかお金を用意しなければいけませんでした。

ボーナス月の返済額は、ボーナス月追加分も合わせて50万円です。30万円のボーナスでは全く足りず、少なくとも50万円は追加で用意しなければいけません。

ただ、サラリーマンの僕に低金利でお金を貸してくれるところがあるはずもなく、いわゆるサラ金からお金を借りるしかありませんでした。

両親や友達からお金を借りるという方法もありますが、「お金が足りないから貸してくれ」なんて言えるはずもありません。

これまで、年収900万円で何不自由なく生活していた僕が、お金を無心するなんて、恥ずかしくてできません。両親に対してもそうです。

だから、こっそりサラ金で借りました。

住宅ローンのボーナス月の返済分を工面するため、アコムから50万円を借りました。

この50万円は、予定通り口座に入金され、住宅ローンのボーナス月分は返済されました。

ただ、アコムへの返済として、毎月3万円が追加されました。

教育ローンへの返済が毎月1万円増えたくらいなら、なんとか返済できましたが、アコムへの返済が毎月3万円追加されると、ちょっと返済が追いつかなくなってきました。

そこで、買い物は全部クレジットカードで支払い、利用分はリボ払いで返済することにしました。

そうすれば、毎月の買い物はリボ払い分だけで済むようになります。

毎月のリボ払いは、月額1万円にしました。こうすると、なんと、クレジットカードを使えば、毎月1万円が銀行口座から引き落とされるだけで、買い物できるようになりました。

ただ、毎月1万円で買い物ができるのは、限度額までです。クレジットカードの限度額は100万円までだったのですが、100万円なんて、家族5人分の食料や日用品を買っていれば、すぐに達します。

100万円の限度額を迎えたクレジットカードは使えなくなり、使えるようにするためには、100万円の限度枠に隙間をあけるために、一括で、ある程度の金額を返済しなければいけません。

しかし、毎月の給料は、住宅ローンの返済と教育ローンの返済とアコムへの返済で消えてなくなっていました。ああ、そういえば、自動車もローンで購入していたので、そのローンの返済もあって、これらの返済で、毎月の給料はきれいサッパリなくなっていました。

だから、毎月の買い物は1万円の引き落としだけで済ませられていたのに、貯金は増えずじまいでした。

さて、困りました。毎日の買い物はクレジットカードで行っていたのに、頼みの綱のクレジットカードが使えなくなってしまいました。

そんな僕はどうしたか。

クレジットカードをもう1枚作ったのです。僕の会社は、大手自動車メーカーで、僕はその正社員です。

昨年の年収は900万円ですから、クレジットカードをもう1枚作ることくらい簡単です。今のところ、どの返済も滞納していないので、別のクレジットカードの審査も簡単に通りました。

新しく作ったクレジットカードで、再び買い物ができるようになりました。

もちろん、利用分の返済はリボ払いです。そのおかげで、このクレジットカードでも、毎月定額で使えるようになりました。

ただ、毎月1万円とはならず、毎月3万円となってしまいました。

その結果、以前のクレジットカードのリボ払いの毎月1万円も含め、毎月の給料はきれいサッパリなくなりました。

・住宅ローン:毎月10万円

・自動車ローン:毎月3万円

・教育ローン:毎月1万円

・アコムへの返済:毎月3万円

・クレジットカードのリボ払い(1枚め):毎月1万円

・クレジットカードのリボ払い(2枚め):毎月3万円

なんと、これだけで毎月の返済は18万円です。

あとは、クレジットカードが使えなくなったら、新しくクレジットカードを作るのループです。

クレジットカードをリボ払いで使っていると、そのうち必ず限度額に到達します。

限度額に到達したら、また新しくクレジットカードを作り、リボ払いにする。

リボ払いの返済が、クレジットカードを作った分だけ増えていって、そのリボ払いと、他の返済額との総額が給料を上回ったらアウトです。

給料以上には返済できないからです。

返済が滞ると、どの金融機関も、一括で返済しなければならない契約になっています。

僕は、クレジットカードを新しく作りすぎて、リボ払いを利用しすぎて、返済総額が給料を上回ってしまいました。

その結果、返済期限の早いものから返済が滞り、順番に返済を滞納して、最終的に、住宅ローンすら滞納してしまいました。

あれだけ守りたかった住宅ローンすら、僕は守れませんでした。

住宅はどうなってしまうのでしょう・・・

借金はどうなってしまうのでしょう・・・

不安で眠れません。眠れないけれど、お金を稼がなきゃいけないので、疲れた身体で仕事に向かいます。

仕事中も、考えることはお金のことばかりです。お金のことばかり考えて、仕事に集中できず、ミスが増えてしまっています。

これ以上ミスが増えると、減給されかねません。そう思うとますます萎縮してしまいます。

さて、こんな僕はどうすればいいのでしょうか?

こんな僕がどうやって借金問題を解決していくか。

明日は、こんな話をしていきます。

それではまた明日!・・・↓

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