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自分の心が一番楽なこと

昨年末から、子宮頸がんがみつかりあれよあれよと言う間に検査・入院・手術をしてきた。

経緯や入院日記などご興味ある方はこちらからどうぞ↓

入院中、メンタルやられるかな?
と思っていたけど、そうでもなかった自分にびっくりした。

女という性別で生まれてきて、
女であるがゆえに備わった子宮と卵巣という臓器を無くして、子孫を残すことができなくなった私。

そもそも、結婚とか、子供を産むことを考えていなかったことがメンタル崩壊しなかった理由に大きく影響しているかもしれない。
もし、誰かと結婚して、子供のいる家庭を築くことを夢見ていたら、きっとショックは計り知れないだろう。

こどもの頃の夢は「お嫁さん」と言ってた時もあったのにな・・・。
いつから私の人生プランは歪んできたのだろう。


手術を終えて、痛みや身体を動かすことに全集中していた数日間がすぎ、後半は次第に自分の心に向かう時間が増えてきた。

自分の気持ちに耳を傾けてみると、不思議なことに、

私・・・今いちばんノンストレスで心地いい状態なんですけど

と言っていた。

もちろん、まだまだ身体は思うように動かないし、排便排尿には悩まされてるし、ご飯はまずいし、家族にも会えないし、行動範囲も限られてるし、不便なことだらけなような気がしていたけど、不思議とイライラすることはなかった。

心はなぜか穏やかだった。

今のこの心地いい状態が何なのか、どうゆう状態が自分が心地いいと感じるのか、入院中に忘れないように書き留めておくことにした。

入院中に感じたこと

・アレしないと、コレしないとと考えなくてもいいことがとても心地いい。
・目の前の課題を少しずつ片付けていくこと。
・今まで先のことを考えすぎていた。考えすぎて自分を追い込みすぎていた。今できることをする。
・いろんなことを不安に感じ過ぎていた。どうにかなるから、頼れるものには頼ること。
・人とのコミュニケーションは好き。
・あまりじっとしているのは好きじゃない。歩きたい。
・美味しいものを食べたい。1日3食たべるのはしんどい。
・睡眠がしっかりとれるだけで調子いい気がする。
・毎日快便が最高。毎日ストレスなく出るようにしたい。
・何も考えずにぼーっとするのが好き。
・あれこれやろうとしすぎていた。
・勝手に孤独を感じていたけど、たくさん支えてくれる人がいて、たくさん私を待ってくれる人がいて、大切に想ってくれる人が沢山いることに気づいた。

入院中のノートの記録

ここ数年間、思い返せば、自分で自分に大量の課題を与え、自分で自分の首を常に締め付けていた。

常に何かしていないといけない、何か目標をもっていないといけない、何かを勉強していないといけない、何かを追っていないといけない、何かを楽しんでいないといけない。

時間を無駄にすることがダメなような気がして、休みの日もやることで溢れていた。

もちろん、何かをしていることで楽しい気持ちになることも多かったし、生きる活力になっていたし、前向きになれるし、話のネタにもなる。
自分をスキルアップさせていくのは好きだし、夢中になれるものがあるのって最高。

だけど、やりすぎてたんだなきっと。

他には、本当はしんどいしやりたくないのに、相手の顔色をうかがいすぎて自分を犠牲にすることが多かったことにも気づいた。
人よりもその場の空気感や相手の感情がわかりやすく、相手が嫌な思いをするくらいなら(機嫌が悪くなるなら)私がやっておこう、とか、本当は断りたいけど、なんか面倒なことになったら嫌だから参加しとこうとか、つい相手のことを考えてしまって、自分の気持ちを後回しにしていた。
自分ですごくストレスが溜まっていることもわかっていたし、どうにかしたいと思っていたけど、今まであまり「断る」ということをしてこなかった為、断り方がわからないのだ。

お願いされたり、少し強引にこられてしまうと、「えぇー・・・」っと思っても、「まぁ・・・いっか・・・」とまるめこまれてしまう。

そんな自分とはもう決別すべき時がきたと感じた。

今、私は、「今この瞬間にやりたいことをやる」ということに集中し、
先のことを考えるのは少しお休みしている。
いつも休みの日に隙間なく入れていた予定も、ひとまずは余白を残すようにする。
家の掃除や片付けも、もちろん綺麗で整っている方が好きで気持ちいいんだけど、少し手を抜いてみる。

それだけで、スーッと気持が楽になって軽くなっていることに気づいた。


あとは、少し訓練(?)が必要なのだけれど、
お願いできることは相手にお願いしてみる。
しんどいなと思ったり、心がモヤモヤすることは思い切って断ってみる。
自分の思っていることをできるだけ言葉にして相手に伝える。

これができるようになれば、もっときっと、自分を苦しめていたものから解放されるんだろうなと感じている。

やっぱり、断ったりお願いしたりするのって、心がキュッてなるんだけど、
自分が思ってるより相手はそんなに苦に思ってなかったりもするみたいで・・。
とにかくこうゆうのは言ってみないと分かんないよね。

頑張ろう。

すでに、今わたしの代わりに馬車馬のように働いているボスの姿をみると心が痛くて、つい、「やりましょうか?」と言ってしまいそうになるのだが、
今はまだ、気持ちは元気でも、身体はまだ完全ではないし、ここで無理して回復が遅れても嫌だし、ボスが「大丈夫よ」と言ってくれている間は、甘えることにした。

ボスは、私が入院してから、私の穴埋めをするために、週一だけの休みで働いてくれている。
自営業だし、予約制だから、もう少し自分の楽なように予約を調整して、休みも自由にとったらいいのになと思ったりもするのだけど、卒業式・入学式で忙しい時期だし、ただでさえ、ワンオペで予約が取りづらくなりお客様に迷惑をかけているからという理由で身を粉にして働いている。

そんな中、出勤が始まっても、私はいま週休二日の休みをいただいている。
今までは、毎週決まった曜日と、月に2回だけ連休の休みがあるだけで、
大型連休は年末年始のみ。コロナが始まる前はお盆休み3連休をもらっていたけど、コロナ禍になってからなぜかなくなったままだ。

やっぱり・・・休みって必要。
もちろん、お店を開ければその分予約も取れるし売り上げも上がるけど、
予約の取り方次第でどうにでもなりそうだし、身体が休まらない状態で働き続けるのは、やっぱり精神的にも肉体的にもいいことなんて一つもない。

2日休めるだけでだいぶ違し、早く帰れるだけでも違う。

身体が元気に回復しても、2連休にしてもらえないか、交渉してみようと思っているところだ。(い・・・言えるかなぁ😭)
でも、言ってみないことには始まらないもんね。

今更ながら、今年は、
自分の心が楽でいられることをしていこうと思う。
この経験を無駄にしないように、これからはもっと自分を愛していきたいと思う。


yumi

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