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オルカパブリッシング
2020年7月9日 17:01
生来の無愛想で仏頂面のわたしが、花屋を営んでいたと知った方々はみな一様に驚かれます。確かに、鏡を見るたびこの顔はどうも花屋ではなく、大工の棟梁か鳶の親方か、と、我ながら思ったりもするくらいです。しかしながら、幼時から花を愛し、ついには自分の店を持つにいたるほどの花好きがわたしなのです。 とはいえ、接客には向かない性格ですので、最初から繁盛などは諦めておりました。ただ、一日中好きな花に囲まれてい