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【ネタバレ考察】映画『ノイズ』「脚本に問題あり」「個性派俳優をまとめられていない」「矛盾点を探すための映画」

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正直言って、「期待はずれ」の映画です。というか「酷い」映画と言っても良いでしょう。出演俳優は豪華です。間違いなく豪華です。

藤原竜也さん、松山ケンイチさん、神木隆之介さん、黒木華さん。さらに邦画界を牽引してきた永瀬正敏さんも出演しているので、俄然観に行かなくてはいけませんでした。

わたしがずっと永瀬正敏さんのファンです。テレビに出ない俳優さんです。彼が出演する映画にハズレはありません。先の『さくら』『空に住む』も絶品でした。でも今回は完全に「外しました」

本映画『ノイズ』は漫画作品を映画化したものですが、思い切って原作を変えてしまう必要があったのではないでしょうか。

漫画で読むと人物の人間像がくっきりと浮かび上がりますが、読者の同情も加味されてしまいます。特に警察官・守屋真一郎(神木隆之介)の気弱なところに頷いてしまった人も多いと思います。

でも実際の警察官って、友情に流されては失格です。映画化、つまり実写化されると余計な同情心がなくなるので、矛盾点が暴かれていくのです。

物語の結末は田辺純(松山ケンイチ)が泉圭太(藤原竜也)への嫉妬心からチャンスを狙っていたと論じていますが、「あり得ない」のです。「つまらない」のです。

予想していました。もっと誰も考えがつかない理由で圭太を陥れる方法がなかったのでしょうか。映画を鑑賞して行く際、「次はどうなる?」と胸をワクワクさせることがフィルムメーカーの手腕だと思いますが、まったくそういう気持ちになりませんでした。

それを絶海の孤島で、過疎化が進んでいる島という設定ですが、泉圭太(藤原竜也)田辺純(松山ケンイチ)、守屋真一郎(神木隆之介)、泉加奈(黒木華)らの若者がこんなに残っていること事体が奇跡。

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