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今の仕事辞めたくて手に取ってしまった



最近、いや2~3年くらいずっと仕事辞めたいと思いながら働いてきた。
辞めたいってだけで何とか続いてはいたものの

最近メンタル病んでしまいそうになる機会が尚更多くなった気がする

日々の積み重ねがそろそろ限界に達したのかもしれない。


ついに先週、休みの日ですら頭で再生される程凹むことがあった。


今まではすぐ切り替えれたものの土曜時点で「明後日から仕事行きたくない」と内心震えてしまい、これは只事じゃないかもしれないと思った結果前々から読もうか検討していた1冊をついに買って読んでみた。


今回は


井上智介  著

この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ



著者の井上さんは産業医・精神科医・検診医の3つを中心に活動されている方です。
(巻末と下記参考)


ちなみに産業医とは、わかりやすく説明すると労働者の健康、心身面での専門家としてサポートする人と言えばいいでしょうか。


この本は題名通り会社で精神的に苦しんでいる人への助言が詰まった1冊。

・仕事ノルマについていけない。
・収入なくなるのが不安。
・上司同僚といった人間関係に悩む人
・周りが頑張ってる中で自分にむち打ちする人

など抱えてる人に向けて「仕事を辞める決断」を後押ししてくれる知識のオンパレードです!


そんな有難きアドバイスが沢山書かれた本書から私個人的に響いた所をピックアップして紹介します。



自分を救えるのは自分のみ

退職系の本でありがちなフレーズで始めさせてもらう。

結論を言えば会社はあなたを守ってなどくれない


そもそもの話、人は複数でコミュニティー(組織)を形成することが多い生き物で学校や職場でもある程度の決まりのようなものが生まれます。

その結果皆平等という暗黙のルールが完成するというのが問題が起こるための材料となります。

なんとなく という理由だけで有給が取りづらい空気や苦手分野でも心押し殺して遂行しろのような " 同調圧力 " が誕生する訳です。

空気を決めるのは、集まっている人たちの価値観の総意です。

26ページ

さらに言えば " 年功序列 " という昔からの決まりも相まって能力や人柄が二の次になってしまうのも日本の職場がギスギスしやすい要因でしょう。

今では「 多様性など社会は変化している 」 と言われつつも会社とはそう簡単に変われないというのが現状です。

そうなってくると答えはひとつ。

あなたがどんな会社にいても、自分を助けられるのは自分しかいません。

7ページ

変わることの無い「国の政策」と同様に「会社」も考え変えるには相当な時間がかかりますし報われるか分からない環境で耐え続けて壊れるくらいなら " こっちから願い下げ " くらいで構えた方がいいと言うわけですね。

それにどんなに情があっても、うつで働けなくなった人は消耗品同然の見方をされるでしょう。
会社は助けるどころか使い捨てるだけでその場合わたし達は受け入れるしかなくなってしまうのです。

打ってる現状じぶんでも「そんな会社バカバカしい」と思ってしまうくらい世の中は無責任です。

逆に言えば「 自分が辞めても会社は回るし向こうも『代わりを探せばいいや』思考でしょうし、それで首回らなくなるくらいなら壊れてしまえ 」くらいの心構えさえすれば少しでも気が楽になるというのが私個人的な本音です。

本書はまず自分ファーストで生きる事を優先するための助言が数多く書かれています。



危険サインが出たら辞め時


それでも直接的な違和感でてる訳じゃないしな〜と思う人も多いことでしょう。

本書には、こうなると会社の辞めどき!の目安がたくさん書かれております。

その中で一部抜粋してピックアップしましょう。


◆居場所がない・悪く思われる感覚


皆の視線を感じる。腫れ物のように扱われている気がする。

著者はこの状況も辞め時だと書いております。

対処法に「 周りの居場所を作る形で自分の場所を作る 」というのもありますが、それができない場合は辞めることを視野に入れてもいいという訳です。



◆休みの日も仕事で不安になる

私がこの本買うキッカケになったひとつがこれでしたね。

休みの日、待ちに待った予定日!コンサート行く日ですら脳裏に怒られた記憶よぎってもうしんどい。。。

これはまだ可愛い方でしょうが感じてる人も多いと思ったので選びました。

著者も考えてしまうのはある程度仕方ないことと書かれていますし、忘れろって方が無理ですよね。
対処法としては「自分が仕事の何に不安か? 出勤前日にやることリストをまとめる」というのが効果的らしいです。

他の本でも、紙に考えを書いて洗い出すやり方は多く取り上げられるので、この方法は結構効果的でしょう。




◆死ぬ「方法」を考え出す


これは特に危ないと思ったでしょう。

ただ、これ皆なんどか経験したことあるかもしれません。

私も、なんなら理想の生活手に入れた人ですら「死にてぇ」と落胆する日はあるあるなので。

日付変わったりなど時間経てば活力戻るものっていうあるあるです。

しかし危ないのは題名の死ぬ「方法」を浮かべる習慣がついた時。

「駅のホームから飛び降りたら楽になれる」
など具体的になりだした時は休職や退職をして1度気分ごとリセットする必要性が生まれます。

私もふと考えそうになる時ありますが

・諦めたらこの先推しの成長見守れないよな〜
・今死んだら来年の仮面ライダー見れないじゃん
・引退した推しに「私より幸せになれ」って言われたし今くたばってる場合じゃねぇ!

と面白いことに趣味や娯楽に支えられております。

人生はおもしろいもので、ふとした瞬間に、楽しいと思える出来事に出会えます。

65ページ

死にたいと思った時は長期目線でも短期でもいいので身近な楽しみを思い出すのも対策だと思います。



◆会社に近づくとドキドキする

私これは前職で経験しました。

これはアドレナリンが駆け巡って興奮や恐怖に怯えている証拠とのこと。

この時の対処を本書では2通りあり

「社内で動悸がひどい」と感じる人は、早めに病院へ行って治療を受けましょう。
(略称)
「会社に到着するとドキドキがおさまる」という場合は、できるだけ刺激を避け、リラックスした環境で通勤するように心がけましょう。

77ページ

リラックスの方法には音楽を聴いたり行きに寝たりなどしてプレッシャーから解放される流れを作ればいいと本書にはオススメされています。


◆勝手に涙が出る


最後は特に危険信号である勝手に涙が出る状態

あまり知られていませんが、これは、強烈なストレスを受けた状態が長く続くと起こる症状です。

82ページ

泣きたい時に泣くでもない時は本人にとっても辛いでしょう。

心や体は自分より正直なので症状出た時は素直に従いましょう。



休みが言いづらい時は主治医を利用する


先ほどから危険サインの話をしたものの会社に相談するのはハードルが高いでしょう。

そこで登場するのが冒頭であげた産業医。

自分でも休むべきか分からない時に知識のある医者からの答えがあれば休む自信は付きやすいでしょう。

しかも

診断書は郵送で会社に送っても大丈夫です。わざわざ直接届けに行って、説明をしたり、謝ったりしなくていいのです。

128ページ

やり方をザックリ説明すると。

・ドクターストップがかかった
・明日から適用なので郵送にする。
・会社の連絡はメールか郵送で、電話はNG
・上記を診断書に記載

という形で休みつつ物理的に会社から離れることができます。

そしてポイントとして精神科や病院は自宅から近いところがベストです。

病院に通い始めた当初は、頻繁に病院に来るように指示されるのが一般的なので、なおさら、自宅から近い病院を選ぶべきです。

134ページ



退職日を心の中で決める


これは特に大事だと思いました。

この仕事が永遠続く

半年1年後この仕事しなくていいヒャッハーーッ

でだいぶ心持ち変わるのは理解できると思います。

気をつけるべき点で

・退職の目安は早くても3ヶ月
・有給休暇を消化しきる

の2点はフル活用した方がいいとのことです。

私の前職での経験ですが
半年近く合わない仕事、責められまくりの必要とされてない環境で過ごした結果ついに身体が起き上がることを拒絶するという恐ろしい経験をしまして。
この時に「この仕事辞めよう」って決心して翌々月末で退職したという過去のお話です。

この時近々俺は自由になれるんや!!と希望に満ち溢れた事をいまでも覚えています。




円満退社できない時の最終手段


どんなに会社の文化が自分に合わなかった。会社が理不尽だった時も円満退社したほうがいいと本書では推奨されていました。

しかし場合によっては「退職届を受理してくれない」「怖くて言い出せない」「さらに酷い扱いを受けた」などトラブルも起きがちでしょう。

著者も最終手段として会社に行かないという選択もアリだと書いております。

この章で言い続けた「円満退社」からは離れてしまいますが、出社せずにいれば、退職は認められます。退職届を内容証明で郵送して、2週間は有給や、欠勤で休んでしまえば、もう会社に行かなくてもいいのです。

186ページ

上記の方法でも受理されない時に頼る最強の切り札こそが労働基準監督署

硬い名前ではあるものの著者も市役所感覚で利用可能と書いています。

料金もかかりますし、ハードルが高くなってしまうかもしれませんが、弁護士や退職代行業者に相談するのも有効です。

187ページ

法律を破っているのは会社の方ですし、たかが企業ひとつに人生滅ぼされるくらいなら説得力ある方々に完膚なきまでに制裁下してもらった方が多少でもスカッとすると思うので退職には様々な対処法がある事を理解するだけでも少なくとも気持ちは楽になると思います。


本書の説明は以上です。




私のお話

最後に私のお話も形にして終わろうと思います。

ただ暗く胸が苦しくなるような内容連続しますので理解ある方のみお付き合い頂けると嬉しいです。読んでて苦しくなった時は構わず引き下がってください。



私は投稿現在だと2つの仕事を兼任している言わゆるダブルワーカーです。
今回の本書を取るキッカケになったのは2つのうち片方であるオフィス系の仕事

オフィスはかれこれ2年半は所属していますが正直な所じぶんに全くと言っていいほど合っていません。

初めのうちは担当携われる業務はありましたがそれも丁度1年前くらいに全て外れました。
雑務などはやらなければならないので完全ではないものの言ってしまえば窓際社員みたいな。。

ただ私が率先してやらなければならない業務もあり、それが電話対応です。

しかし私超がつくほど電話苦手でして、いや苦手で片付くならまだ可愛いです。
そもそも人と意思疎通取るのもしんどいのが幼少期から変わらず、苦手で済むなら2年で上達してるはずですよ。。

しかし立場上電話率先して取れ!という立場なので逃れることもできません。

・苦手なのも言い訳
・明るくハキハキと
・対応ちゃんとして
・社会人としてしっかり
・電話対応できないとやっていけない

は おはようございます お疲れ様です並に日常ワードです。

言ってしまうと今むしろ固定電話を解約する会社も増えていますし、メールやチャットを使った文章でのやり取りはビジネスでは常識になりつつあります。
(うちの場合、ターゲットが高齢層多いので固定じゃないと死活問題って面もありますが)

私の信じる論ですが、苦手分野は避けて生きた方がいいと思いながら生きています。

USJをV字回復させたマーケッターの森岡毅さん、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本の著者である八木仁平さんなども弱みより強みを磨くことに集中せよという考えを世に放っていますし。

正論ではあるものの世界が何十年と当たり前にした会社員という同調圧力の前には歯が立たないというのが悲しい事実です。

人間には様々なタイプがいます。

・サラリーマンが絶望的に向かない人
・明るく接客できない人
・声がそもそも高く出せない人
・○○みたいにやるが実戦に向かない人

など全員が全員みんなの言う当たり前が出来るわけじゃないんです。

それを克服しろ!言い訳!で通す人ばかりな社会に嫌気さしちゃいますよ本当。。。

もう少し視野を広げてほしいけど広げてりゃ今頃マシな世の中にはなってますので結局は自分がどうするかですよね。。。


私も本書の危険サインに近いことは既に起こっている立場です。

会社に居場所がないのも自覚していますし、ぶっちゃけオフィスでの関係は悪いのも事実です。
移動した時も「伝えろ報告しろ」のオンパレードですがそもそもの関係苦しい状態でコミュニケーションすら億劫ですこっちは。

電話対応を率先するのが仕事になっているので離れる時も声掛けすべきなのはわかります、ただ関係ズタボロで伝える気が起きないくらい私の方が限界ですもう。

監視されてるよう、ハキハキ克服しろ、意味のわからない対応の対処まで指導され。何故今の電話取らなかった?

もう、、、打ってる今ですら呼吸しんどい。。
胃がムカムカするし目もうるうる寸前。


仕事を兼任しているとも書きましたが2つ合わせないと収入上がらないというのがダブルでやっている理由です。

もう片方も接客でクレームなどしんどいので辞めたい気持ちあるもののオフィスと比べればストレス少なめで続いております
(こっちも上の対応が理不尽加速して社員困っているので私だけでもそろそろ転職してやろうとは考えてます)

そのためオフィスの方を退職するにも収入が不安なのと、ここで書くのもちょっとな事情があって辞めにくいという複雑が重なって今もズルズル続いてる状況という2つが辞められず今も続いてるという現状です。



このままじゃマズイと思った時に私の好きなYouTubeチャンネルであるフェルミ漫画大学さんが過去に紹介していた本を思い出し、それが今回取り上げた井上さんの本という経緯です。


実際読んでみると「人間関係で苦しんでいる人」も「収入に不安がある人」は沢山いる事を知れましたし、私以上に理不尽な扱い受けた歴ある人がいた事も知れました。

何より収入、仕事、同調圧力なんかより何よりも大切なのは「 自分 」という事を説得力ある説明付きで知れたのが少しですが気が楽になりました。

速攻で辞めてやる!!ってのはまだ踏み切れそうにないですが本書の教えを支えに決心付けようと思いました。読んで大正解でした!


最後に同じかそれ以上の境遇で苦しんでる人向けにアドバイスになりますがサラリーマン以外の生き方を知るのも重要です。

これは本書の内容じゃなく私の考えです。
私が苦しくもメンタル保てた理由は経営者やフリーランスが身近にいる事を知れたのが大きいと思います。
さいあく独立するのも手か!くらいのテンションで生きています。

それと様々な知識を入れるのもオススメです!

例えば

「 電話よりメールやSNSのダイレクトメールなどの文字でやり取りするのが主流 」
「電話や接客が極度の恐怖症でメールやり取りのみのフリーランスWebライターになった人が数多くいる」

というのを知るだけで「電話できないと他やってけない」と言われても「電話より文字にした方が互いの時間取らず内容も見返せてメリット一択」と心の中で論破してやる事だって可能です笑



という寄り道で長くなり申し訳ねぇ汗

あまり暗い話を書かないようにはしようか考えましたが、どこかで吐き出さないと崩れてしまいそうだったので思い切って本音で書く選択取らせていただきました。

いつも読んでくださる人やフォローしてくださる人をもしかすればドン引き落胆させた可能性すらありますが、それでも着いてきて頂けるなら幸いです。

長い話にお付き合いしてくださった皆様に感謝です。



この本の話に戻しましょう。

内容おおまか紹介しましたが、この感想内で取り上げ切れなかったくらい助言が数多くあった本です。

・自分軸を思い出す方法
・今回あげた以外の危険サイン
・ノルマ厳しくて辞めた人の事例
・人間関係に悩んだ人の事例
・管理職を降りたい人の事例
・休職中の休むポイント
・退職までの具体的なステップ

など会社を辞めるための必須事項のオンパレードです。

・会社辞めたいけど一歩踏み出せない人
・会社問題なく行ってるけど内容気になった人
・カウンセリング行くためのハードル下げたい人
・身内が病んだ時のために対処法を知りたい人

などにオススメな1冊です。


私もこの本から得られた助言を生かせるよう落胆せず立ち向かってやろうと思います!





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週の後半(主に金曜辺り)に投稿しております。


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