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5年でメガ教室10拠点。「日本の子どもっておもしろい」をつくる。

studioあお、そして、COLEYOの今までを前回まとめてみて、こうして振り返ってみると、いろいろなきっかけと、関わってくれたみんなの努力と、様々な人の助けによって、COLEYOという会社ができてきたということがよくわかります。
(詳細はこちらから)

僕が代表という立場なので、どうしても目立ってしまうことがあるのですが、どう考えたって僕ひとりで今の状態まで来られるわけはなく。
例えば、studioあお創業を後押ししてくれた恩師。
毎日相談に乗ってくれた先輩たち。
貧乏時代から一緒にやってくれた取締役 能代デザイナー松本
新卒でこんな小さな会社を選んでくれた橋本
学校や大企業といった(ある意味の)安定を捨てて転職してきてくれた吉松柴橋
応援してくれる、支えてくれるたくさんの方々。それと、僕らの教育に共感して、大切なお子さんを預けてくれた親御さん。そして、何よりも教育の当事者である、大切な生徒たちも。

僕は人に恵まれて生きてきてるなって改めて思いました。まじでほんとに。
だからこそ、ここまで支えていただいたみなさんにも、そしてより多くの人にも、もっと応援してもらえる会社や教室にならないといけないなと、改めて思っています。

今回は、前回の記事の後編、未来編。僕らが目指している未来を、できるかぎり言語化して、みなさんにお伝えしていきます。


できることより“やりたいこと”を育てよう。

2022年に、ChatGPT(生成AI)が一般化して、AIと共生する社会が来るっていうことが、世の中的にもすごく広がってきました。「AIに仕事を奪われる」みたいな物語は昔からあったけど、やっと「AIを味方につける」みたいな文脈が、一部のテクノロジー界隈での会話としてではなく、普通に語られるようになってきました。

僕自身は、このAIと共にある社会というのはめちゃくちゃいい人類の進化をもたらすなと思っています。仕事を奪われて退化するのではなくて、進化できるチャンス。

例えば、暗記したり、計算したりすることは、AIが得意だけれど、未来を描くモチベーションや、ゴールを設定する意思みたいなものはAIにはまだない。
これからも様々なテクノロジー達が人類をサポートしてくれるから、「できること」はどんどん増えていく。だから人間は、面白いものを考えたり、ありたい未来を発想したり、それを実現するための正解のない挑戦をしていったり、「やりたいこと」に集中できる。それってなんだか素敵な未来です。

ただ、そういう世の中になるからこそ、「やりたいこと」を持ってることはいま以上に、重要になると思います。
問題をもらって解くだけじゃなくて、“あなたが解きたい問い”を持っていることが、これからの時代を生きていく上でのキーになっていく。
だから、子ども時代の「やってみた」の数を増やし、「やりたいこと」に出会う確率を上げていく、僕らのPBL型の教育の意味や意義はどんどん増していくと思っています。

内から湧き出る「やってみたい」を見つけられるか。やってみたいを「やってみた」に変えていけるか。が今後の教育で大事なポイント。

自分が見つけた「やってみたい」は、何よりも自分を動かすエネルギーになります。そのこと自体に、子どもたち自身が気づいて、ずっと自分でエネルギーを回し続けられるようになったら、日本って、世界って、もっと面白くなるんじゃないかなと、僕は本気で思っている。
そういう子どもたちが増えていく未来は、めちゃくちゃワクワクします。

PBLを「良いことかつ“儲かる”仕事」に。

なので、僕らとしては、このPBL型の教育を、より多くの生徒に受けて欲しい。それも、京都や関西というエリアを超えて、日本の各地に届けていきたい。いろんな場所から多種多様な「やってみた」が出てきたら、それはそれは楽しそう。

でも、僕らは規模が拡大しても、質は絶対に譲りたくない。PBLっぽい理論とかセオリーとかだけで、展開したいんじゃなくて、教室として、今の熱量や、今の子どもとの関わり方を守りつづけたい。1人1人に色濃い「やってみた」の経験を残していきたい。
そのためには、リアル教室型にこだわる必要があると思っています。余談かもしれませんが、僕らはコロナ禍で完全オンライン化を真剣に検討したけれど、どうしても薄まってしまうという理由で、すぐに完全リアル型教室に戻しました。そのくらい、PBLはリアル環境で提供し続けることが大事だと思ってます。

そうなると、ポイントになるのは「教育の担い手の数」。つまり、質の高いPBLを届ける教育者の数です。どこまでいってもリアルにこだわるなら、1人あたりが持てる生徒数は爆発的に増えることはありません。だから、担い手が増えれば増えるほど、PBLを提供できる生徒の数は増える構造になります。

ではどうすれば、担い手が増えていくのか?僕の中での答えは、「やっぱり、PBLを儲かるビジネスにする」ということです。

まず、大前提として、子どもたちに良い教育を届けたい、と考えて熱い想いで働いている人たちは、僕らだけではありません。ボランティア、NPO、個人事業主など様々な形で、PBLをベースとした教育者は数多くいます。
他方で、ビジネスとして成立させるまでの道のりは、僕自身が体験したようにかなりハードルが高いものになってしまっているのも事実です。

生きていくにはお金がかかる。そんな未来の教育をつくる実践者が、自分の身を削りながら教育を提供していくのには、限界があり、継続ができなくなってしまう。
これは、教育者にとっても、子どもたちにとっても幸せなことではありません。

なので、そういう人たちを巻き込んで、仲間にし、PBLを儲かるビジネスに変えていくコミュニティをつくっていきたい。
いつか自分のPBL教室をつくりたい、という人や、
すでにPBLを実践している人
を巻き込み、互いにノウハウやコンテンツを共有できる仕組みをつくっていきます。
COLEYOをハコに、徒党を組んで、一緒に事業化(=儲かる仕組み)のセオリーを育て、共有し、みんなでレベルアップする仕組みをつくっていく。

現状では、COLEYOの正社員としてジョインしてもらう場合と、グループ会社になってもらう場合という道の二つを想定してます。
僕らとしては、「濃いまま、広げる」という理想に一番近いのはこのあたりかな、と思っています。
当たり前な話、良いことをやって儲かる仕組みができたなら、みんなやりたいはず。新たな担い手も次々やってくるはず。まずはここにチャレンジをしていきたいです。

仮に僕ら、COLEYOという会社が無くなってしまったとしても、未来の子どもたちがこの教育を受け続けられるような社会に僕はしたい。
要はミームを残したいんです。
PBLをビジネスという仕組みに変え、最終的にはPBLに携わる教育者の、社会的な地位が獲得され、誰もがこの仕事につきたいと思える世の中にしたい。

あと、これは余談になってしまうかもしれませんが、規模の獲得は、ブランディングやマーケティングでもいい影響を与えると思っています。
まだまだ、PBLは世の中の多くの人が知らない教育の手法です。だから個別に発信し続けるだけでは、届くスピードとパワーに限界がある。
チームとして束になって、PBLそのものをブランディングしていくほうが、より早く、深く、多くの人に届けられる。
バラバラでやらず、みんなでスクラム組もう!ってことです。

5年間で10拠点10ブランド。各拠点での独自進化を目指す。

そういうわけで、京都ですくすくと育ったCOLEYOの思想とビジネスの仕組みを元に、濃いPBLを日本全国に展開していきます。北は北海道から、南は沖縄まで。全国津々浦々に、このPBL型教育を届ける拠点をつくる。

具体的な目標としては、5年後、2029年4月までに200~500名規模の"メガ教室"を10拠点展開します。

COLEYOが今までつくってきたスタイルをベースとしながら、地域や責任者の強みに合わせたオリジナルブランドとしてつくっていきたい。
全く同じ教室は1つもつくりません。各教室がそれぞれのアイデアで、地域特性を活かした運営を各地域で行い、あるいは教育の中での日々の発見を共有しながら、互いのPBL教育をシェアして磨き合ってみたり、地域同士のコラボレーションを起こしたりする。互いに独自進化しながら、全体で前に進んでいくコミュニティをつくりたい。

京都妖怪ストリート校 studioあお/大阪不動尊校 寺子屋LABO/奈良サイエンス校/広島カープ協賛校/和歌山みかん農園校/岡崎ほぼオンライン校/埼玉ファッションセンター校/沖縄ちゅらうみ水族館校/シンガポールグローバル校(みたいな感じで個性豊かなPBLブランド群にしていくイメージ。)

COLEYOは横断的な機能として、COLEYOのブランディングやマーケティングを推進し、PBLの社会的な地位を向上するような横断施策を考えたり、生徒を増やしたりする活動をする。そういった相互補完的な関係を持ちながら、各拠点が独立してある程度運営できる機能を持つという、社会システム、ネットワークを、2029年までに構築したいと思います。

「日本の子どもって、おもしろい」が世界中で語られるように。

加えて、僕は「日本の子どもはおもろいことをやってるね」と世界で語られるような未来をつくりたい。
ぜひ、その教育をうちの国でもやってくれないか、と言われるようになりたい。

日本の教育は世界でみれば、“お勉強”については高水準らしく、それはそれで良いことなんですが、の割にはなんだか世の中全体的に暗いなあ、と。
お勉強できます!けど、日本社会はうまくいってません!暗いです!ってなんだか本末転倒ですよね。
ちょっと調べてみると、自己肯定感、自主性、創造性、レジリエンス、学習意欲、etc…に課題があるとか言われているようでして、要は自信がない、面白みがない、楽しそうな人が少ない的なことを言われてる気がする。 僕はもっと、日本の教育は「世界一おもしろくて、楽しそうな子どもが育つ教育」だと言われるようにしたい。
「なんかJapanの子どもは“やりたいこと”をmany many持っていてactiveだよね…!なんでそんなMotivationがhighなの!?(※ルー大柴で再生)」って、そういう噂が国外でも囁かれるようにしたい。

そういう意味では、日本全国での展開だけではダメで、海外進出も直近で視野にいれていく必要もあると思っているので、日本型PBL教育を海外に輸出する、はじめの一歩を、まずは教室展開として目指していきたいなと思います。
なので、10拠点目は海外拠点を予定しています。暫定シンガポール!とか社内では話してますが、実際はほぼ未定です。海外でもこの教育が通用するということを確認できることが目的です。

シンガポールに住んでる生徒と、京都に住んでる生徒が一緒にコラボレーションしてなんか新しいプロジェクトをやると、なんかとんでもないこと、起きそうかも。という期待もあったりして(笑)、そういうスケールでの事業展開は、日本でうちの教室に通う子どもたちにとってもプラスかなとも思います。

まだちょっと夢みたいなことのように聞こえますが、実現させていくために、必要なことをやっていきます。そして多分、こうなります。
もしかするとまた「しっぱい」するかもしれないけれど、これが、僕の「やってみたい」ですし、COLEYOとしての「やってみたい」だから、このワクワクを止めないで、「やってみた」に変えていこうと思います。

僕らの課題。やらないといけないこと。

夢みたいなことを、現実にするために、僕らCOLEYOが大きくチャレンジしていくことは、①子育ての課題をもっと解決する、 ②PBLの社会的な地位、信頼を獲得する、③再現性のある教室運営の3つです。

① 子育ての課題をもっと解決する

現在、僕たちの収益源のメインは、親御さんからいただいているお月謝です。なので、お月謝をあげればもちろん売り上げは上がるのですが、基本的に値上げは考えていません。
もちろん、今後の可能性としてはゼロとは言い切れないんですが、値上げをすればするほど、この教育が一部の子どもたちの特別なものになってしまいます。
多くの人が受けやすい価格設定にしたいというのは、僕らとしてはブラすつもりはありません。

他方で、親御さんたちが子育てに関して抱えている課題はまだまだたくさんあるな、とも感じています。
例えば、共働き家庭で子どもが小学校に上がる時に子どもが3時とかに学校から帰ってきちゃうから学童に通わせないといけないとか。あるいは、子どもたちを夏休みに旅行に連れていきたいけど、どこがいいんだろう?とか、夏休み中もずっと家にいるから、サマースクールに通わせたほうがいいのかしら?とか。
共働きの方が増えているからこそ、お子さんを育てるということについては、いろんな課題が山積みで、提供できることがたくさんある。

なので、COLEYOというアセットを使って、この課題の解決策を企画し、サービスを引き伸ばしていきたい。例えば、うちに学童的な機能をもたせるもよし、1ヶ月子どもを預かれるなんらかの仕組みを作るもよし。
親御さんたちのニーズに応えるサービス開発を志向して、正しく、顧客単価が上がる状態をつくる。これがまず1つ目のテーマです。

② ブランディングとマーケティングで、PBLの社会的信用を獲得

メガ教室10拠点を目標と考えると、絶対に課題になってくるのが生徒集客です。
ありがたいことに、関西圏では京都、大阪と教室を展開し、親御さんたちの間で一定程度の僕らの教育への認知をもっていただいていますが、ここから全国、世界となるとまだまだ僕らのことは知られていません。
COLEYOそのもののこともそうですが、何よりもPBL型教育ということがどんな教育なのか、ということはまだまだ認知もされていない。

なので、発信についてはより一層強化していく必要があります。
目指しているのは、水泳、習字と同じくらい、僕らの教育がスタンダードに選ばれる世界。僕らの教育が、PBL型教育としてどんな価値を提供しているものなのかをマーケットに理解してもらうためのブランディング活動も大事だと思いますし、より戦略的なマーケティング活動も大事だと思っています。

ここは①とも関わりますが、お金を出す親御さんの課題を解決するということができれば、マーケティングの効率も必然的に上がっていくはずです。
そのために、良いコンセプトを立てて、コミュニケーションを描いていく、伝える方法を模索していくことはすごく大事な活動になっていきます。
なので、実際はここは①と連動しながら、拡張していくイメージです。

③ どこでも再現性のある仕組みづくり

ここは拠点をどうつくるか?ということに直結する部分ですが、教室運営をある程度再現性を持たせていく必要があると思います。

もう少し具体的に言うと、拠点を増やすと、その分だけ講師採用、生徒獲得、採算性…など、やらなきゃいけないことがいくつも発生します。
かつ、これらがどこでも一定水準以上で行えることが、それぞれの拠点が安定運営されるために必須となります。
これを実現するために各拠点に横串に刺さる経営企画的な横断機能とか、拠点の責任者の教育体制あたりが必要です。そもそも、この辺りまるっと頑張ります、という覚悟があることを採用基準にするのも大事かもしれません。
そういったどこの拠点でもメガ教室が成立していく仕組みを整えていきたい。

僕らは過去の数々のしっぱいから、教育は濃く、そして“長く続けられる”ことが大切だと考えています。
“ガチガチの型”をつくってやっていきたいという意味ではないですが、安定運用の仕組みをつくっていくことは真剣にやりたい。

各ブランドが個性を持って独自進化を遂げていくことと、再現性を持ちながらコミュニティ全体としての拡大をつくっていく。
一見矛盾しているようですが、解はあると思います。というか僕らでつくるんです。これから入る仲間たちと一緒にこの矛盾を解きたい。

「濃いまま、広げる」を一緒にやってくれる人を募集してます。

そんなこんなで、2024年からは僕らが新しい形態へと進化していく期間です。まだまだ、どんな戦略でやっていこうか、というのは検討中の部分もあるので、もしかしたらやり方の細かい部分は変わっていくこともあるかもしれません。

でも、シンプルな目的は「PBLを濃いまま広める」ということにつきます。子どもたちへの提供価値は、絶対に変えませんし、質を妥協することは絶対にありません。
どんな道を選択していくとしても、やることはたくさんある。ありすぎてやばいです。でも、そんな変化感を楽しめる人にとっては、今のCOLEYOはめっちゃ面白いタイミングなんじゃないかと思っています。

COLEYOでは本年度は、プロマネ(事業開発)人材を積極的に募集中です。事業開発人材の方は、さっき書いた課題①②③のどれか、または複数のテーマに参画してもらうことを想定しています。
①であれば、事業開発とかサービス企画畑の人が得意そうだし、
②であればブランディングやマーケティング畑の人が得意そうだし、
③であれば、経営企画やマネジメントや組織開発畑の人が得意そうだな
、とは思います。
が、僕らはまだまだベンチャーですので、①②③はおそらく横断的に関わることになると思うので、どれか1つ強みがあり、これにもチャレンジしてみたい、という人のほうがもしかしたら向いているかもしれません。

また、合わせてコンテンツデザイナーも、講師も募集中です。
この2職種は僕らの教育の根幹を担う人材になりますし、「PBLを濃いまま広める」という大テーマで言えば、濃さを高め続ける人です。
なので、教育への理解が深く(業界経験ではなく、教育が必要だと思う気持ち)、あたらしい教育をつくりたい、自分が直接、子どもたちに届けていきたいという考えをお持ちの方はぜひご応募ください。
また、最終的には僕らが目指すのは、PBLの存続、社会的な生態系をつくることなので、講師として参画する方は、ゆくゆく自分が拠点を持っていく未来も描いていただける方だと嬉しいなと思っています。

どうやって広めていくべきなんだろう。いやいや、もっと質を高め続けるにはどうしたらいいんだろう。答えのない、浪漫と算盤をぐるぐるするような刺激的な体験が待っています。
僕らだけでは到達しきれない大きな山を登ろうとしているし、だからこそ一緒に考えて、この大きな「やってみたい」に取り組んでくれる仲間を募集することに決めました。勢いを止めるつもりはありません。むしろここからが大勝負です!

逆に、ここまでいろんなことを大っぴらに宣言したから、やるっきゃねぇ、という気持ちにもなっています。自分で自分を追い込んでいることに震えています(笑)こんなこといって大丈夫かな?みたいな気持ちがなくもない。
でも、僕の中でこのあたりは完全な夢物語ではなく、頑張れば到達するビジョンになってきているから、このタイミングで宣言してもいいかも、と思ったのも事実です。
また、めちゃくちゃしっぱいもするかもしれない。でも、最初の教室を作ったときとは比べ物にならないぐらい、はっきりと、鮮明に見えています。だから、ぜひみなさん、これからも応援よろしくおねがいします!

ぜひCOLEYOで働きたいと思った方、もっと聞きたいよ、ディスカッションしたいよ、という人も、応募したい!という人も、ぜひ面談に申し込んでください。
今のタイミングは絶対面白い。後悔させないので、ぜひお願いします。

ながーい文章、読んでくれてありがとうございました。

株式会社COLEYO
代表取締役 川村哲也

▼応募フォーム 〆切 5/12(日)

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