友情結婚と難しさ 1
友情結婚、聞いたことある?💒
聞いたこともない人が殆どなのではないかと思う。
僕がnoteをはじめようと思ったきっかけは、じつはこの友情結婚をテーマに書こうと思ったらからなのだ。
しかし、いざ書こうとすると、なかなか筆が進まない。たぶん、僕自身が友情結婚の難しさを経験したこともあり、心理的なハードルがあったからだと思う。
なので、何回かに分けて記事にしていこうと思う。
友情結婚とは、一言でいえば、LGBTQなどセクシャルマイノリティーの友人同士で結婚しようというものだ。
なぜ友情結婚をするの?必要か?
当然の疑問。僕自身を例にすると、僕はゲイなので、男性として、恋愛対象は男性になる。日本は同性婚が認められていないので、生涯一緒にいたいと思える好きな人がいても、結婚することはできないのは前提。(そもそも、そんな人に出会えてないことは置いておく••泣)
さらに言えば、僕は仮に同性婚が認められたとしても、オープンにするつもりがないので、同性同士で結婚するつもりはない。
ストレートの男女でも、生涯独身を通す方もいるでしょう。しかし、ときに1人で生きていくのは寂しいと感じることもあります。そんなとき、同じ境遇や辛さを理解し、支え合えるパートナーがいたら、どんなに素敵だろうか。
そこで、友情結婚という考え方が登場する。
あえて言いたいのは、ほとんどのセクシャルマイノリティの方は、どこかで自分は独身で1人で生きていくものだと覚悟しているということ。
しかし、新たな結婚観があってもよいのではないか?ストレートの人と同じような幸せを、誰にも迷惑をかけない形で、実現できないか試行錯誤しながらも頑張ってみよう!友情結婚とは、そんな取り組みなのだと、僕は思っている。
つまり、LGBTとか結婚とかというより、本質は人生を1人で生きていくか、パートナーと過ごすかの課題なのだ。
独身やゲイあるある
友情結婚を詳しく語る前に、独身やゲイとして感じる瞬間を書いてみる。
独身に関してはストレートの男女にも言えることだが、こんな経験はないだろうか?
礼節を欠いた質問だ!と思う人もいるだろうが、とりあえず発言の可否は置いておく。
学生時代は彼氏彼女、社会人になると結婚、そして結婚すると子供、世間や社会の目はエンドレスで続いていく、面倒なものだと思う。
とくに年配の方や、地方都市ほど早婚で、お前もそろそろ伴侶を見つけて、一人前にならなきゃな、とか言われてしまうのだ。結婚してないと半人前なのかよ?って反発したくなるが、そう思ってる人も多いのは事実だと思う。
月並みだが、両親からも質問されるものだろう。
僕の場合は、30代に入ってから、親すら話題にしてこなくなった。たぶん諦めを感じているのかもしれない。
稀に冠婚葬祭で親戚から、「まだ結婚してないんだっけ?」と問われ、なぜか僕のことなのに、親がたじろく姿をみて、複雑な気持ちになったことがある(やっぱり気にしてんのか・・)。
僕は普段、ストレート男性を完璧に演じている。しかし、ある時、わりと長く付き合いのある取引先の方との飲み会でこんなことを言われ、ドキッとした経験があった。
彼に悪気はないことは、先に伝えたい。
仕事にかかわらず、人と信頼関係をつくるほど、プライベートに触れ、相手からは疑問に思われてしまう、そして時に壁を感じざるを得ないときがくる。
自分が普段隠しているゲイであることが、急に足枷に感じてしまう。せっかく仲良くなっても、相手との距離が遠くなってしまうように感じるのは、やはりとても悲しい。
(実際に関係が遠くなるのではなく、僕自身の気持ちの問題なのは理解している)
20代後半でみんな焦るのか、結婚ラッシュ、年に3回も結婚式に呼ばれたことがあった。
そして、最近30代にして久しぶりに結婚式に参加してきたのだが、案の定、ほぼ周りは既婚者だ。
人が集まる場では、徐々に身の回りから独身者が減っていく。。
ライフステージという言葉があるが、子供、成人、社会人(独立)、既婚(バツイチ)、子供(親になる)、家を買う、老後••などなど、人生はステージが変わっていくのだ。
しかし、独身ゲイの僕は、このままでは社会人どまりになってしまうかも、という焦りがある。
仲の良い友人知人も、話題は子供中心になり、彼氏彼女から夫妻や親になってゆくのを僕はみているだけ。当然、周りの話題にはついて行きづらくなるし、それでも僕は楽しめるほうなのだが、逆に気を使われる存在になりたくはない。
子供がいると自分の時間がなくなり、結婚なんてよくないよ〜とか、独身でうらやましい〜、などの悪気のない冗談が、少し笑えなくなってくるのがまた辛いところなのだ。
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