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発達特性の強いお子さんのための「鬼ごっこ」の支援・調整方法の話(リライト記事)

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note マップ – おがさんの絵本 (ogasan-ehon.com)

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「療育」「感覚統合」の視点でで見ると「鬼ごっこ」はものすごく高度な遊びです。この記事では
鬼ごっこしている子どもに何が起こっていて、大人はどんな調整が必要か
をお伝えできればと思います

目次

  1. 鬼ごっこを楽しむには

  2. 鬼ごっこ中に起こり得る問題への対応の仕方

  3. ①感覚統合を育てる

  4. ②大人が遊びに入り、調整する

  5. ③認知面へのサポートを行う

鬼ごっこを楽しむには

「鬼ごっこ」を楽しむために必要な力があります。それは
・身体の基礎ができていること(感覚統合がしっかりなされている)

・ルールが理解できていること

・情緒が安定していること

・人との関わりを楽しめること

・基本的な認知の力があること

等があります
この力がない状態だと以下の問題が起こります
・力加減ができず力いっぱいたたく、もしくはタッチできない

・走れず他者に追い付けない

・鬼にされたら癇癪を起こす

・鬼にしなくても癇癪を起こる

・黙っていなくなり、ひんしゅくを買う

・誰が鬼なのか分からなくなり、追えない

・鬼なのに逃げる行動をとる

これらの問題を調整するために大人はどうすればいいのか、以下に記述していきたいと思います

鬼ごっこ中に起こり得る問題への対応の仕方

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①感覚統合を育てる


「感覚統合」が育っていない段階で鬼ごっこの参加を行うと、失敗体験しか経験できません

5感、前庭覚、固有覚の成長を促すことを最優先に考えることが大切です
特に「固有覚」、「前庭覚」の成長は不可欠になります

固有覚を育てるために、
・重いものを引っ張ったり、相撲などで押し合いっこし、押す、引くの動作を維持する遊びを行う
前庭覚を育てるために
・回転や浮遊感を味わえる、ブランコや抱っこでぐるぐる回るといった遊びを行う
が特に有効です。以上のものが育ってくると、自然に手、足、身体、目、の協調運動も上手になっていきます


②大人が遊びに入り、調整する


 大人が遊びに入ることで、鬼役を回したり、タッチできた経験、タッチされた経験を味わってもらことも必要です

遊びを楽しく維持できると、その分経験も増え、ルール理解にもつながります。楽しい経験を味わってもらうことが最優先です

また、本人の癇癪などの気持ちの代弁を図り、他児とのコミュニケーションが円滑に回る働きかけを行うことも大切です

子ども同士の関わりでは、相手が理解できないと思うと、仲間に加えてもらえないこともあります

その時、突発的に言語化できないお子さんの代わりに、謝ったり、お子さんはこんな気持ちであることを伝えたり、相手も嫌な気持ちになっていることも分かっていることを言葉にして伝えます

そうすると、気持ちよく遊びに戻れたり、相手も受け入れる体制が出来上がります

③認知面へのサポートを行う


 お子さんによっては、ルール理解が難しい、鬼が誰か分からなくなったという問題も起こります

お子さんによっては、表情理解が難しく誰が鬼か分からなくなったり、鬼がすぐに入れ替わる現象に付いていけないことも多くあります

そのために、鬼のお面や、襷などで、視覚的にわかりやすくすることで、「分からない」という体験をできるだけ減らしてあげることが有効です

認知面によっては、高鬼(高いところだとタッチされない)色鬼(色の場所だとタッチされない)のほうが分かりやすいこともあるので、遊びを
再考してみるのも、一つの手段です


以上になります。

 視点を変えることで、お子さんの苦手さへの新しいアプローチが見えてきます。私が「療育」「発達支援」「感覚統合」が好きな所以です
 前庭感覚を育てる遊び、固有覚を育てる遊び等、感覚統合の遊びも機会があればご紹介できたらと思っています。一つのテーマだとなかなか語れないですね(´・ω・`)
 これからも少しづつ投稿していけたらと思っています。よろしくお願いします。よければ♡でいいねをお願いします!
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