元児童指導員からみたお子さんとご家族のレスパイト(息抜き)の必要性の話
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note マップ – おがさんの絵本 (ogasan-ehon.com)
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関わってきた親御さんの中には、お子さんのことで気が張り詰め、なかなか自分の時間が取れない方も多くいました
今回はそういう方に向けた「レスパイト」について以下に記述していきたいと思います
私のレスパイトの考え方
私として、子育てにおいて、お子さんと離れる時間は意図的に作ったほうがいいと思っています。それはおこさんの特性や障害の有無に関わらずです
なぜなら、「子どもと関わる」ということは、自分の個人の時間が無くなることを意味します
遊びに食事、入浴、睡眠等、洗濯等、生活のほとんどが「子ども」に優先順位をとられてしまいます
パートナーと入れ替わりで、自分の時間を作れる方もいます。素晴らしいことです
ですが、大半の場合は片方に大きく役割が偏っているのではないでしょうか
そうなると、「子ども」のことで自分のことが疎かになり、不満は溜まる一方です。
普段は良いかもしれませんが
疲れがたまってくると「なぜじぶんだけ」という気持ちに支配されてしまうこともあります
日常的にレスパイトを利用することで、「自分の機嫌を取る」という行為を習慣化することは、自分にも、お子さんにもメリットがあるのです
レスパイト(息抜き)をするメリット・しないデメリット
レスパイトをすることで、お子さんと関わる上で
「心の余裕が生まれること」
がまず大切です
基本的に、自分に余裕がない状態だと、お子さんに対しても辛く、厳しく当たってしまうことが多いです
自分の時間を確保することで、自分にも余裕が生まれ、お子さんにも他者にも優しく関われるのです
また、レスパイト先が決まっていると、「何かあったときに頼ることができる」といった心の余裕も生まれます
自分がお子さんから離れる手段が多いほど、頼れる場所が多いほど、選択肢が増え心強いのです
ご家族の中には、お子さんに付きっきりのあまり、「自分が何をして気を晴らしていたか」「いざレスパイトしたが何をすればいいか分からない」
という方もいました
私が知っている事例では、医療ケアの必要なお子さんのご家族でした。食事もミキサーなどにかける手間があり、早朝から起きていたりお子さんの発作などもあり、病院への通院も考えて飲酒なども控える生活をしていました
そして、いざ、レスパイトの機会が生まれても
「何をすればいいのか分からない」という形でストレスになってしまいます
やはり、それくらい生活が縛られると、「自分は何をしていたか」という状況に陥ってしまうのです
レスパイトを阻む存在
レスパイトを提供するときには、ご家族に気兼ねなくその権利を享受してほしいという思いがあります
しかし、実際の社会ではそれを許そうとしない人もいることを私は知っています。それはパートナーであったり、レスパイトを本来推奨するべき保育園や福祉施設であったりします
「子どもがかわいそう」
「余裕がまだあるのに」
「園に預けて自分は楽しんで…」
という声もあるのを私は知っています
ただ、この言葉を気にする必要はないと私は考えています
子どもと離れることで、その余裕が子どもにきちんと反映されるのは子どもにとっても有益ですし
余裕がない状態になることを防ぐのがレスパイトですし
一時預かりの機能がある保育園がお子さんを預けるのに難色を示すのは人員だったり、運営している人の人格の問題であるので、
ご家族の問題ではないのです
ご家族の余裕が保たれる状態を維持する機能がレスパイトであるという認識をいい加減持ってほしいと思っています
まとめ
「子どもを預けて、自分は自由なことをする」ということに罪悪感を覚えてしまう人は少なくありません
ただ、ご家族が自分を犠牲にしてまで行った子育ての先に、子どもの利益があるとは思いません
これは子どものことだけでなく、高齢者の介護などでも当てはまります
必要な人に、必要分、支援がいきわたることを願っています
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