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力加減や指先の巧緻性を高める紙ちぎり遊びの話

前回の記事より、今回は紙ちぎり遊びの記事を書いていきたいと思います

紙ちぎり遊びとは

紙ちぎり遊びの目的として

・お子さんが指先を楽しく使えるように

・お子さんの指先に力を入れる機会をつくり、固有覚(深層筋)に刺激を与えるため

・破る対象を見て、保持し、破くといった動作の流れの中で、目と手、身体の協調運動を促すため

・破る時の振動で触覚刺激を入れれるため

といったものが挙げられます。どれもお子さんの成長に不可欠な要素です

では、以前私が勤めていたセンターではどのような遊び方をしていたのかを紹介したいと思います

紙ちぎりの遊び方紹介

まず、紙ちぎりの活動を行う際に、紙を用意する必要があります

意識するのは、

・お子さんにどんな素材を味わってもらうか

・どんな素材なら楽しめるか

という視点でしょうか(´・ω・`)

紙にもいろいろなものがあります

半紙

新聞紙

折り紙

コピー用紙

おはながみ

アルミホイル

キッチンペーパー

等など

様々な属性の紙を使うことは

様々な感触、質感を楽しみつつ、手や足身体を使って加工するなどのお子さんの意欲を引き出し、行動につながります

個人的にお勧めは新聞紙ですね(´・ω・`)

あるところには量もあり、遊び方もすべての紙と共通するものが多いのです

なので今回は新聞紙を基準に遊び方を紹介したいと思います


紙を破く

まず遊びの基本として、「破く」という動作があります。簡単に見える動作ですが、お子さんは最初できない子が多いです

・つまむ動作ができなかったり

・互い違いに手を引く動作が難しかったり

・互い違いに手を引く動作を理解できず、左右に引っ張るようにして破こうとしたり
 などなど

まずはお子さんに破る楽しみを味あわせてあげることが必要です

なので

事前に紙に切れ込みをいれたり

お子さんの後ろから紙を一緒にもち、一緒に新聞紙を破く

等の「導入の工夫」が大切になってきます

特に新聞に切れ込みを入れることで、破れるタイミングを大人が任意に操作することができます。なので「破れなかった」という失敗体験につながることを防げるのです

また、お子さんが慣れてくるとパンチやチョップ、キックなどで破ることも出てきますが、縦に切れ込み、横に切れ込みを入れることで、お子さんの様々な動きを引き出すことにもつながります


紙をにぎる・ひらく・投げる


紙は握ることでも楽しむことができます

新聞紙だと握ると玉になり、それを投げる遊びにも発展します

また、紙をまた開いたりすことで、折り目がつくのをみて楽しんだり、おはながみだとゆっくり開く動きもみて楽しめたりします

アルミホイルもたくさんの折り目がついたり、ガチッと固まる様はお子さんもよく見てくれます

お子さんの場合、両手でぐっと握りしめる動作が固有覚(インナーマッスル)の成長につながるので、この遊びは積極的に行っていました

これも大人と一緒につぶすとどれくらい力を入れればつぶれるのか、形が変わるのかを知れる機会になります

たくさんボールを作ったら、それをせーの!で上に投げる遊びも盛り上がりますよ


紙を引っ張る

新聞紙は棒状にして引っ張り遊びも展開することができます。これも固有覚を刺激するのにとても有効です

また、綱引きのルールなども理解する場にもなります。大人はしっかり負けてあげて、楽しいという気持ちをどんどん引きだしてあげましょう

また、こういう形にして、大人が上からかざすことで、子どもが上を向きながら引っ張る動作にもつなげることができます

さっきの棒状のものでもできるので、ぜひ試してみてください

紙を細かくちぎる

これはもう写真とかなくても分かると思いますが、ひたすら細かくちぎります。片付けのことを考えると億劫ですが、ビニールプールなどの中でやると片付けが少し楽になります

ちぎった紙を上に投げることで、紙が舞い上がる遊びはとてもお勧めです
お子さんの眼球運動を促しつつ、身体の動きも引き出すからです

また、たくさん舞い上がるのを見たい意欲から、3.2.1.で上に投げる一連の流れを覚えることで、「他者と息を合わせる」経験にもつながります

ぜひやってみてください

紙に埋もれる

最後に紹介するのが、いままで破いた新聞紙を段ボールやビニールプールの中に入れて、お子さんと一緒に埋もれる遊びです

ちぎった紙が少ししかない場合は、新聞紙を広げてそのままかぶせても良いです

適度な圧迫刺激や包まれている感覚を楽しんだり、布団のように見立てる遊びや、かくれんぼのような遊びも展開することができます


まとめ

このほかにも様々な遊び方があります。経験上最初は感覚をベースに身体を動かしていたお子さんも成長を重ねるごとに、加工しはじめたり、テープを使い始めたりします。そこを見て手先を使いこなせるようになったということの私たちは判断材料にしていました

また、ずっと感覚遊びを楽しめるのであれば、それはそれでいいのです。お子さんの楽しめる感覚を知ることは、大人の関わりに大きなプラスになります
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様々な紙を使って、いろんな遊びを皆さんも試してみてくださいね(´・ω・`)


以上になります

これからも少しづつ投稿していけたらと思っています。
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