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表現の二層。


私の表現は詩的、内省的なものであるべきだ。
大衆化してはならない。
そうするともはや私の表現ではなくなる。
大衆の波に飲み込まれるのを防ぐ防波堤がひつよう。
それは実際に大衆の前に出ないこと、なのかもしれない。
最中—生み出している時は騒音が入らないように
安全領域のなかで浮いていたいのだ。ぷかぷかと。
自由に泳いでいたいのだ。
(誰にもそんな時間がひつようだ。)
その表現を出す場所までもが表現なのだけれど、
その場所に出たとたん、
自由に泳いでいた私ではなく
自由に泳がせたい私になるのだ。あなたを。
そのようにゾーンが分かれている、かくじつに。
それが私の表現の二層である。

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