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ときどき日記(292)「道理」が通じぬ国会・マスコミ

長期欠席を続ける国会議員が「比例で個人名の票を28万票あまり獲得した。」(2023/3/10日本経済新聞夕刊ニュースプラス面)からといって、マスコミは一様に議員個人に焦点を当てがちだが、比例代表の道理を解っていない。

比例代表制は、政党がその得票に応じて国会に議員を輩出するものだ。
元々は拘束名簿式で、党名しか投票できなかったものを、個人名でも投票できるようにした。

個人名で投票しても、その者の党内順位が下がれば当選できないし、党内順位が低くても党の得票数が多ければ当選できる。落選しても党への投票は生きる。

一義的には政党への投票に過ぎず、できればこの人が良いなという程度のものだ。

欠席を続けている議員は「某」ではなく、「○党1号」だ。

だからこれまでの出席要請は党とだけすれば良かったし、除名処分も「某」に対してするのではなく、党枠を没収すべきだった。

記事では「一票を託された議員は役割が重い」としているが、役割が重いのは議員を送り込んだ党だ。

小ぶりな見出しで「記者の目『常識』通じぬ政治家の出現」としているが、「道理」がわからぬ国会の出現だろう。

「れいわローテーション」が、その道理をいちばん理解していたと言えよう。

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