大戦前夜でもあり、原爆投下前夜でもある
地球のため、全人類、夜は戒厳令(124)
「大戦前夜でもあり、原爆投下前夜でもある」
EUがロシアから買う天然ガスの値段の上限を決めた。買い手の方が勝手に上限を決めた形だ。ガスが来なくなったら死者も出かねないEUは思い切ったことをしたもんだ。
資源は持っている方が圧倒的に強いことを欧米列強は知っているはずだ。
売るも売らぬも持つ者の胸ひとつだ。
欧米列強は、太平洋戦争前夜、石油を囲い込んだ。で、日本は「死ねって言うのかよ」と言ったかどうかは知らないが、たぶんそういう気持ちで開戦に進んだ。
もっとも、これは定義上の開戦で、資源を武器にした戦争は始まっていたのだ。
ロシアとEUの間では既に資源を武器にした戦争が始まっている。
あとは、いつNATOが定義上の開戦に手を染めるかだ。
太平洋戦争前夜と仕組みが似ている。
そんな最中、ロシアに選挙されているウクライナのザポリージャ原発の外部電源が全て断たれた。頼りは自家発電だけだ。燃料が切れれば、原子炉を安定化させる電源が全て失われることになる。
原子炉の暴走は、チェルノブイリの事故を再来させる。
すでに、現地の住民は避難を呼びかけられている。
原子炉の暴走は設置型原爆の爆発にも等しい。つまり、原子炉の暴走前夜は原爆投下前夜に等しい。
むしろ、原爆投下よりもひどいことになりかねない。
広島も長崎も今は何とかなっているが、チェルノブイリはほぼ手つかず、福島も廃炉の方法も見込みも皆目定まっていない。
また、太平洋戦争を終結させるためにアメリカが原爆を広島・長崎に投下したともされている。
ロシアとウクライナの戦争もことのほか長引いている。終結のためという大義が立ってしまう。
逆に投下しない方の必然性が低い。
「何のためにこれだけ核兵器を揃えたと思ってんだよ」と考える方が人情だろう。
更に今冬、核兵器を使う大義が発生する。
ロシアが前掲の通りガス栓を閉めそうだ。
過日の報道では、売れなかったガスを焼却しているともいう。
ガスが来なければ死者も出る。
近くのロシアではガスを捨てている。EUでは凍死者もでているとなれば、「死ねって言うのかよ」的な状況が出来して、定義上の開戦に至るかもしれない。
日本は当時(今も)核兵器を持っていなかったから使わなかった(使えなかった)が、EUもNATOも核兵器を持っている。
生命がかかっているから、即時の解決が求められる。
通常兵器では時間がかかる。やはり核兵器だろう。
原爆投下前夜だ。
資源もエネルギーも、とにかく全て地球からもたらされた物質や機能は、全ての人類のものだ。たまたま自分のところから出たからと言って、独り占めするのは人道上の問題がある。
「ひとにあらざるひと」だ。漢字で書きたいが、差別用語らしい。自費で本を書いたときに編集者に教えていただいた。
地球はすでに量的限界、機能的限界を超えている。軍事を支えるのは経済だ。その経済は回せば回すほど温室効果ガスや温熱、廃棄物を出す。軍事のための経済を回す余力は無い。
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