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ときどき日記(516)病気の職員を解雇して自分もメンタルを壊した

アルコール依存症の職員に退職願を書かせたのは違法だったかも。

出先事務所で事務方の最下級管理職を務めていたころ、部下にアルコール依存症の職員がいた。
私が赴任したときには既に休職を命じられていた。

ただ、療養が上手くいかず、再飲酒を繰り返した。

人事担当はこれを奇貨として退職させるよう私に命じてきた。
もちろん休職満了前の解雇は認められていない。
退職願を書かせるしかないのだ。

アルコール依存症は「自分をコントロールできなくなる病気だ」(2023/11/4日本経済新聞夕刊3版7面)という。れっきとした病気なのだ。

その病人相手に私は目の前で退職願を書くよう命令した。彼の手が震えていたのをよく覚えている。
人の人生を強制的に変更させたのだ。後悔している。

オートマチックに退職させることが出来た休職期間満了を待つべきではなかったのか。

罰が当たったのだ。私もメンタルを壊した。
 

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