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【クトゥルフ神話TRPG】「水生桜」リプレイ小説 Episode 3 -奇怪な油乃浜村-

※※※注意※※※

本リプレイ小説にはクトゥルフ神話TRPGのソロプレイシナリオ『水生桜(みぶざくら)』のネタバレが含まれています。

少しでもプレイする予定がある方は、今すぐブラウザバックしてください。


シナリオ名:水生桜(みぶざくら)
シナリオ作者様:DEN助

BOOTHにて無料配布されていますので、詳細は以下のリンクからご覧ください。

*フリー配布*クトゥルフ神話TRPG用ソロプレイシナリオ『水生桜(みぶざくら)』

素敵なシナリオを作成されたDEN助様に感謝申し上げます。

それでは、物語の続きから始めましょう。


5.油乃浜村へ -北さがら駅-

KP『社長自慢のバイクで高速道路をぶっ飛ばしたあなたは、昼下がりには油乃浜村の最寄り駅である「北さがら駅」へと到着します。

その道中には、防砂林の隙間から油乃浜村のあった場所の様子が確認できました。建造物は朽ち果て、砂浜には漁船の残骸が並んでいます。そんな光景から、現在は廃村に違いないと確信するでしょう。

あなたは寂れた駅で最後のガソリン補給をしつつ、周囲に聞き込みをすることにしました。駅の窓口には、暇そうにしている年配の駅員がいます。また、駅の本棚には色あせた郷土資料が保管されているようです。』

緋利木 / PL:なるほど。まずは駅員さんに聞き込みしてみようか。

緋利木「えーっと、駅員さんちょっといいですか。この辺りで、こんな感じの子を見かけませんでしたか?(弟古井の写真を見せる)」

駅員「ああ、よく覚えてるよ。小さい子が一人でいるもんだから、おかしいと思ってたんだ。」

緋利木「それで、その子は何か言ってましたか?」

駅員「声をかけようと思ったんだけど、タクシーに乗って行っちゃったんだよね。だから、その子と会話したわけじゃないんだ、すまんね。」

緋利木「ちなみに、どこに向かっていったか分かりますか?」

駅員「それなら、廃トンネルの方に向かってたかな。あっちはもう誰も住んでないんだけどねぇ。お兄さん、あの子を探しているのかい?なら、この地図を持っていくといい。きっと役に立つよ。」

KP『そう言って、駅員はあなたに油乃浜村の地図を渡してきます。その地図はボロボロで、年季が入っている事が分かるでしょう。』

緋利木「ありがとうございます。お仕事中なのに、お邪魔してしまって申し訳ありませんでした。」

駅員「いいってことよ。その子が早く見つかると良いな。あと、油乃浜村の事なら、駅の本棚にちょっと載ってると思うから、自由に見ていっていい。」

緋利木「いえ、急いでいるので、直ぐに廃トンネルの方に向かいたいと思います。お世話になりました。」


KP : 本棚見なくていいの?
PL : まあいいだろ。それより先を急ぎたい。
KP : ここから先は戻れなくなるけど、準備はOK?
PL : 大丈夫。
KP : じゃあ、貰った地図を渡しておこう。

油乃浜村の地図 (引用:©水生桜(みぶざくら)/ 小犬丸ラボ / DEN助)

KP : あと、この時点で時間も進めておきます。

[ 時間経過 ] STEP Counter : 1 → 2


6.油乃浜村へ -廃トンネルと軟体生物-

KP『あなたは国道の脇道に入り、立ち入り禁止の看板を越えて道なき道を進みます。青々と茂る藪を掻き分けていると、小一時間でレンガ壁の古めかしいトンネルに突き当たります。
トンネルには所々ヒビが入っており、両壁には腰ほどの高さもある白い結晶がこびりついています。「長さ100m」と書かれた石碑は苔むしており、長い間管理されていないことが分かるでしょう。』

緋利木 / PL : 他に選択肢無いし、覚悟を決めて入ります。

KP『バイクを押してトンネルの中に入ると、天井や壁に無数のナメクジやヤマビルが付いているのが確認できます。そして、あなたの体温を感知したヒルは、天井から次々にあなたを目掛けて落ちて来るでしょう。』

緋利木 / PL :ぎゃー!!!急いでバイクにエンジンをかけて発進させます。

KP『では、あなたは直ぐにバイクに跨り、急加速してトンネルを突っ切ります。直ぐに出口の光が見えてきますが……出口の少し手前辺りで、あなたは奇妙な感覚に襲われます。
それは、まるで粘性のある液体に飛び込んだかのような不快感。そして、一瞬が永遠に続くとさえ思わせる、時間が引き延ばされるような不思議な感覚。
それを一瞬にして感じたあなたは、トンネルを出た後も少し眩暈がするでしょう。』


KP : ということで、【POW×5】でダイスロールどうぞ。
PL : 何が起こったのか分からねぇが……何か魔術的な仕掛けがあったっぽいな。

緋利木 茂
CCB<=7*5 【POW × 5】 (1D100<=35) > 55 > 失敗

KP : では、MPが1つ減ります。
PL : MP?!この先で使う予定があるんだろうか……。

緋利木 茂
MP : 7 → 6


PL : ちなみに、ヒルは付いてないですよね?
KP : 確かに、付いててもおかしくないな。では、【幸運ロール】どうぞ。失敗したら1d3で付いているヒルの数を決めよう。
PL : 言わなきゃよかった。

緋利木 茂
CCB<=35 【幸運】 (1D100<=35) > 41 > 失敗
1d3 (1D3) > 3

PL : なんで最大値……。


KP 『トンネルを抜けたあなたは、自分の体に何匹かヒルがくっついているのを見つけます。
1匹のヒルは既に手首に噛みついており、胴体を赤黒く染めています。既にぷっくりと太っており、相当な血が吸われている事が分かっていいでしょう。
残りの2匹は血を吸う場所を求めて、靴や服の上を這いまわっていますね。』

緋利木 / PL : キモっ。とりあえず、まだ吸い付いていないヒルははたき落とします。

KP『では、2匹はあなたの手によって払われ、地面にぽとっと落ちますね。白い結晶の近くで、苦しんでいる様子が確認できます。』


PL : ざまあみろ。ちなみに、血を吸ってるヒルを外す方法ってなんだったっけ……。
KP : さてね。何か技能を振る?
PL : じゃあ【鍵開け】で。ピッキングの要領でいけない?
KP : いいね、許可しよう。

緋利木 茂
CCB<=70 【鍵開け】 (1D100<=70) > 53 > 成功


KP『では、針金を上手く使うことで、ヒルを外すことが出来ました。そんなこんなしていると、立石へとあなたは辿り着きます。

石を整形で作られた、100cmほどの白い石柱が道路の真ん中に立っています。下半分は塩の結晶がこびりついていて、上半分はヒルやナメクジとも違う赤黒い軟体生物がうねうねと蠢いています。

その隙間からは、各面にそれぞれの方向に文字が書かれているのが確認できるでしょう。一部の文字は削り取られており、読むことは難しそうです。』

東:お宿り岩
西:油乃浜村
南:****
北:**精製所


PL : あの白い結晶って塩だったのか。てっきり石英か何かだと思ってた。
KP : つい口が滑った。まぁすぐわかるしいいか。
PL : ちなみに、赤黒い軟体生物は何で調べられる?
KP : 【クトゥルフ神話技能】か【生物学】辺りかな。
PL : じゃあ【生物学】で。初期値だけどなんとかなーれ!!!

緋利木 茂
CCB<=1 【生物学】 (1D100<=1) > 98 > 致命的失敗

KP : KPも含めてファンブル3回目なんだが。
PL : 今日はダイスの駄女神様に愛されてるね。
KP : ファンブル報酬はSAN値-1ということで。

緋利木 茂
SAN : 34 → 33


KP『では、軟体生物を調べていたあなたは、うねうねと動くその姿を見て気分が悪くなってきますね。そして、その場から離れる決意をするでしょう。』

緋利木 / PL : こんなとこに居られるか!とりあえず、お宿り岩の方を目指します。

KP『では、少し歩いたところで集落が見えてきますね。しかし、その姿は国道で見た廃墟とはかけ離れた造形をしています。木造の家屋群は繋ぎ合わされて混ざり合い、一つの巻貝の殻を思わせる巨大な建造物と化しており、あなたは薄気味悪さを感じるでしょう。

数階建てになっているものの、一階部分しか通れなさそうです。また、外周部分を使うことで、家を迂回することも出来そうです。
奇怪な構造物を通る場合は、外周を通る場合よりも時間がかかりそうだと分かります。』

緋利木 / PL : 情報を集めたいので、集落の中を通ろうかな。

KP『では、集落の探索パートに移ります。』


PREVIOUS Episode : 【クトゥルフ神話TRPG】「水生桜」リプレイ小説 Episode 2 -弟古井の失踪-

NEXT Episode : 【クトゥルフ神話TRPG】「水生桜」リプレイ小説 Episode 4 -油乃浜村への潜入調査-


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