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『文章を書くこころ』を思い出す

noteで記事を書いていたのが約半年前。ずいぶん経った。
最近は文章を書いていなかったが、今月に入りnoteを再開しようと決めた。
しばらく何も書いていなかったからか、文章を書こうとすると手が動かない。「この文章は日本語として合っているのか。」

過去に自分が書いた文章を読んだり、他人の文章を読んだりしているうちに、上手な文章の書き方の特徴を知りたくなった。

いい文章は読みやすい。読み手にストレスがない。読んでいてスッと頭に入ってくる。ものすごい速さでスクロールしてもちゃんと内容が頭に入る。

では、いい文章を書くには、いったい何に気をつけたらいいのか。

文章の書き方を紹介する本は何冊か読んだことがある。今回はその中から「書くこと」リハビリ中である私にぴったりな本を選んだ。
外山滋比古先生の『文章を書くこころ』だ。

この本から、私が大切だと思った「書く心構え」と「書く技術」を選んでみた。自分の文章に不安を覚えている人は、参考にしてほしい。



「書く心構え」

・文章は読む相手にはっきり伝わり、納得してもらえるように書くべし。
・毎日、何か書く。その積み重ねでしか文章は上達しない。
・気取らずに、とにかく書いてみる。自分で自分をはげましながら繰り返す。自分はダメだ、などと思いこんでしまうのは禁物である。足りないのは才能ではなく、精進と努力である。


いや、ほんとに全くもってその通りである。

書く回数を重ねなければ書けるようにならない。くよくよ考えて書かないよりは何でもいいから書いてみる方が大事だ。

「読み手にはっきり伝わり、納得してもらえるように書く」のはその通りなのだが、心構えだけでなく、技巧としてできるようにしなければならない。


「書く技術」

1. 同じ言葉を繰り返さない
2. 接続詞を多用しない
3. 形容詞、副詞でごちゃごちゃ飾りつけない
4. 一文を短めに書く
5. 文章を「が」でつながない


1. 同じ言葉を繰り返さない

同じ言葉は「名詞」でも「動詞」でも、同音が重なると耳ざわりだ。同じ言葉をすぐ近くで重ねると、それだけで難しい印象を読者に与えてしまう。専門用語みたいで難解な学術書のように見えてしまう。

著者は400字原稿用紙一枚の中に同じ語をなるべく二度は用いないように気をつけているらしい。私も同じ言葉を続けて書きそうになったら、似た違う語に置き換える工夫をしたい。

2. 接続詞を多用しない

「しかし」や「そして」などを乱用しない。また、接続詞を文頭に持ってこないように注意する。

著者は、
文章を書くときは、文章の論理や文脈をはっきりさせることがとても大切であり、それに沿って文を配置していけば、つなぎの言葉がなくてもバラバラの印象になることは決してない、という。

つまり、「しかし」や「そして」を使いたくなるということは、文章の順番がおかしいか、文脈がわかりにくくなっているということだ。そういう文章は読み手に負担をかけているはずなので、一度整理して書き直した方がいい。

接続詞を使うときは、その接続詞が本当に必要なのか、推敲するときに見直したい。

3. 形容詞、副詞でごちゃごちゃ飾りつけない

形容詞、副詞はなるべく削る。すると贅肉が落ちてすっきりする。飾りのない言葉はストレートに人に伝わる。「白い」「より白い」「もっとも白い」の中では、「白い」がいちばん白い。つまり、余計な装飾は減らした方が強く伝わるのだ。

そもそも、私は毎日文章を書くこともできないくらい、書くのがままならない「書くこと」初心者。相手に伝わる文章をまだまだ書けていないのに、形容詞や副詞にこだわるのはステップを飛ばし過ぎている気がする。

シンプルに、書く。これを忘れないようにしよう。

4. 一文を短めに書く

「、」で数珠つなぎにしないように気をつけたい。うっかりするとすぐ一文が長くなる。短い方が書きやすいし、読みやすい。

5. 文章を「が」でつながない

これは意外とやってしまう。「が」で文と文をつなぐのは書き手にとってはとても便利なのだが、聞き手にとっては耳ざわりでわかりにくい。
自分の書いた文章に「が」が出てきたら、その「が」は必要な「が」なのかチェックしたい。


とりあえず、しばらくはこの5つを意識してnoteを書いていきたい。


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